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2005. 8.18.Up Dated.
最近の株価について
  
ここ数日JREITの株価が大きく動いています。
以前は、お盆の頃は全体に低調でしたが、昨年からはお盆も関係なく株価が動くようです。
7月半ばにJREIT株価が天井を打ってから、その後連続して下げが続いていて、8月も下げ基調のままですので、明らかに調整局面に入っていると言えますが、今までの傾向で見れば、今後は行きつ戻りつしながら安定するラインを探る動きになりそうです。
短期的な株価の動きはあまり気にする必要はないとも言えますが、今回の株価の変動によって、先ず、JREIT株価の天井が作られたとも考えられますので、次ぎは下値のラインを作る動きが続きそうです。
そして、その後には、ボックス圏が作られ、その範囲内で短期売買を中心としている投資家が利鞘取りに動くのではないかと予想されます。
このような動きとは別に、以前にこのコラムでも書きましたが、早期に調整局面が訪れる事はJREITにとって望ましい事態だと言えますので、今回の株価の動きは中長期投資姿勢を持った投資家にとっては、寧ろ歓迎すべき事だと思います。
自分たちとは関係のない所で株価が動いているという感覚を持っている方も居るとは思いますが、短期的な相場というのは本来の投資家と関係のない所で作られるケースの方が多いとも言えます。
問題は、今後はどのようになるのかという点だと思いますが、今回の調整は第一波という見方で良いと思います。
何れ、第二波、第三波もあると思いますが、本来の安定を取り戻す為には、銘柄の質を重視した株価が形成されるまで続くのではないかと考えられますので、中長期投資スタンスの投資家はもう少し我慢する必要があります。
既に、JREITも22銘柄に達し、9月にも1銘柄の上場予定が発表されていますが、更に、その後にも上場予定が続きそうですので、新しい銘柄の内容によっては未だ一波乱あるかも知れません。
このような上場ラッシュは市場が資金面ではなく評価難から消化不良を起こしているとも考えられますので、多用途に投資する複合型銘柄が増えれば増える程症状が進行するかも知れません。
市場が、最も分かり易いオフィスビル特化型銘柄はほとんど進出の余地がなくなっていますので、この症状を緩和するには銘柄の吟味力を習得するしかありませんが、今は暗中模索の中なので、少なくとも年内は不安定な動きになると覚悟した方が良いとも思います。