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2010. 9. 3.Up Dated.
残暑お見舞い

 猛暑が続いていてもう暑さの話もしたくないぐらいですが、残暑は来週も続くようですので、皆様、お体をご自愛ください。
私も、この夏は暑さの為に仕事のペースが落ちると予想して、セミナーテキストの準備等は通常より1週間早く始めています。
先週個人投資家セミナーを行いましたが、準備は7月下旬から開始し3週間掛りました。
9月もセミナーがあるためその準備も並行していましたので、この暑さの中、毎日テキスト作成や原稿執筆に励んでいますが、それでも普段より能率が落ちるので焦ります。
しかしそうは言っても、REIT関係も少しずつ動いているようで、秋以降のフォーラムやセミナー開催の打診が続いており、特に個人投資家を対象にしたセミナー等の企画が多いようです。
投資市場が個人に軸足を移すようになることは良い事だと思います。
個人は全くの自己リスクですから、投資金額の多寡に拘わらず、真剣度が異なります。
以前、地銀の人から聞いた話ですが、会社でREIT投資をしているので、自分も始めたが、いざ自分のお金で投資するとなると、会社の稟議の内容程度では納得しないと言っていました。
私のセミナーも、従来は業界関係者向けの専門セミナー主体でしたが、今年から個人投資家向けセミナーも始めて、既に2回行いました。お蔭さまで、先日の第2回目は満席になりましたが、このペースを続けるには内容を充実させるしかありません。

現在は、オフィスビル市場が低迷していますが、こういう時期の経験を基にして、果たしてオフィスビル投資はどのような組み合わせが良いのかというテーマに取り組んでいますが、考えれば考えるほど難しくなります。
理屈だけでならば、ある程度の組み合わせは考えられますが、実際に物件を組み合わせてポートフォリオを形成するとなると、実現性も加味しなくてはなりません。
然しながら、不動産流通市場には、それ程の物件情報が流れてきませんし、必ずしも価格がこなれている訳ではありません。
従って、理想と現実をどのように折り合いをつけて、ベターを目指すかが鍵になります。
この辺りの判断は、資産運用会社の力量と洞察力によってかなり差が出ますが、今のところREITの中ではそれ程の差がないように思います。
実際に不動産投資をする時は、プロでもかなり迷いますし、常に難しさを痛感しながらの判断になりますが、結局はこの思いを常に負っているのがプロだと言えるのではないでしょうか。

 
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