コラムトップ
2014. 7.18 Up Dated.
そろそろ潮目か?

 7月16日の東証REIT指数が1,600ポイントを超えて、1,609.18になりました。
以前から主張していますが、1,600ポイントを超えればバブルのスタートだと言えますので、この先は本来のREIT投資家は様子見に徹する必要がありそうです。
東証が発表した6月の投資部門別売買状況を見ると、従来は買越しの常連だった投資信託が4月から3ヶ月連続で売越しに転じましたし、同じく買い支え主体であった金融機関も6月は小幅買越しに留まりました。
それでも7月に入っても勢いが衰えていませんが、今度は従来は売越し主体であった外国法人が買越しに転じたことも背景になっているようです。
詰まる所、今後は短期取引主体の外国法人、証券会社、国内個人の三者が三つ巴になって相場を動かすことになりそうですから、神経質で且つボラティリティの高い推移になると予想されます。
短期取引主体はババを掴むのを恐れますから、このまま一直線には上昇させないのと、新たな買越し主体が現れない限り何処かで息切れします。
そうなると、これからの一ヶ月半が注目です。
例年この時期には小幅な調整局面が訪れていますが、果たして今年は短期売買主体が持ち応える事が出来るのか、それとも辛抱出来ずに調整されるのかが見ものです。
仮に一旦調整されれば、金融機関も安心して再び買越し常連に復帰するでしょうから、9月からは、以前のような取引態様が戻ります。
逆に、調整がないままに9月まで続くとなると、今度は大きな調整局面を覚悟しなくてはなりませんから、完全なチキンレースになります。
株式投資の感覚であれば、それも面白いのかも知れませんが、REITのような配当型投資商品にはふさわしくありませんので、お互いの顔色を窺いつつ、益々短期売買にシフトするような動きになるとではと予想しています。

Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved.