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2005. 4.28.Up Dated.
J-REITにとってのテナント
  
REITが、テナントの支払ってくれる賃料から投資家への配当を捻出するという仕組みを持っていると考えれば、REITにとっての顧客は投資家とテナントになります。
この考え方は、資産運用会社からも良く聞こえてくる事で、当社の顧客は投資家とテナントです明言するところも多いようです。
この意見には全く異存はありませんが、実際に各銘柄のHPを見ていると投資家向けの内容しか見当たりません。
JREITの情報開示は、金融庁や東証・投信協会の規制によって定められていますから、情報開示が常に投資家向けになるのも止むを得ませんが、もう一方の顧客であるテナントに対するアピールや情報提供が見えてきません。
「それはPMの仕事」と言う考え方も出来ますが、JREITにとっての大事な顧客であるテナントへのアピールをPMに任せきりという訳にはいかないと思います。
銘柄によっては、テナント向けのHPを持っていて、そこで情報発信を行っているようですが、内容は既存テナント向けになっているようです。
勿論、現行テナントに対するケアも重要ですが、長期に亙る賃貸経営を考えれば不特定多数へのアピールや情報発信は欠かせません。
JREITがオフィスビルから始まったという経緯を考えると、テナント営業が賃貸斡旋業者頼みなのも仕方ないとも言えますが、賃貸マンションではもっと工夫の余地がありそうです。
レジデンス銘柄では投資家がテナントになる可能性もありますから、アクセスの多いHPにテナント営業の要素を取り入れる方法も一考に値します。
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