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2005. 5.19.Up Dated.
J-REITのセミナーについて
  
以前、このコラムで「JREIT投資入門セミナー」(東証/ビー・アール総研共催)について触れましたが、セミナー後のアンケートでは、個人投資家にとってJREIT側の話を聞ける機会がないという声が挙がりました。
確かに、大口投資家や機関投資家にはJREITの資産運用会社が定期的に説明を行っているようですが、個人投資家との接点は少ない事も事実です。
又、JREITにとっては、JREITを株式投資と同じに見る投資家だけでなく、JREITの持つ特徴に合った投資を行ってくれる個人投資家の開拓は必須ですので、何とか両者の接点を作っていきたいと考えています。
「JREITとは何?」「JREITへの投資は良く分からない」という個人の方が未だ多いと思いますが、直に資産運用会社の話を聞いて参考とされるのが近道だと思います。
現在、このサイトの運営会社のビー・アール総研と共同で、資産運用会社と話を始めておりますので、具体的な内容が固まりましたらこのサイトで発表しますが、なるべく多くの個人の方が気軽に参加出来るような企画にしたいと考えています。
又、個人の方が聞きたい内容等について、予めアンケートを取ってその内容をセミナーに反映するような仕組みも考えたいと思っています。
JREITは、元々、個人金融資産の受け皿として開発され、最初から投資家への配当を行う商品として作られたのですが、その特徴が一般に浸透する前に、プロの投資家がいち早く注目して今日の隆盛をみました。
しかし、資本を集める仕組みからスタートした株式とは違い、投資家への利益配当の仕組みからスタートしたJREITは、個人投資家にとって入り易い商品です。
私は、入門セミナーではこのような話をしていますが、実際に投資行動を起こすにはもう少し情報が欲しいというのも本音だと思いますし、17銘柄にも増えると、どの銘柄が良いのかという事も分かり難くなっています。
銘柄間の比較を詳細に行うのはかなり専門的になりますが、少ない人数で運営されている資産運用会社では、責任者の方の話を聞けばかなりの部分が感覚的に理解できます。
投資家重視の姿勢を堅持し、投資家に対する説明に注力している銘柄は投資対象としても安心出来ますから、是非皆さんの眼と耳で確認して欲しいと思います。
又、今まで投資とは縁の無かった個人の方も、この機会に投資の原点に近いJREITを理解するのは有用です。
JREITには株式のようなチャート分析やテクニカル分析もありません。
投資に必要な事は、保有資産の質と運用能力を見極めることですので、先ずは、運用能力を資産運用会社の方の説明から嗅ぎ取る事が出来れば入門編は卒業出来ますから、何とかこの企画を軌道に乗せたいと考えています。