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2003. 2.20 Up Dated.
−プロパティ・マネジメント(PM)とは  その1−  

最近、不動産の証券化に際して、プロパティ・マネジメント業務という言葉が使われるようになってきました。また、ビル経営でも、プロパティ・マネジメント業務に注目が集まっています。
一体、プロパティ・マネジメントとは何なのか? 従来の建物管理業務やテナント賃貸斡旋業務とどのように違うのか?
これらの疑問を持つ方もいると思いますし、その業務内容は何となく分かるけど役割がよく理解できないという方もいると思います。
そこで、このシリーズではPM業務の内容と現状についてお話しします。

プロパティ・マネジメント業務とは

プロパティ・マネジメントとは、元々、米国の不動産(証券)事業の一つの分野で、アセット・マネジメント業務と並ぶ不動産運用の重要な位置にある業務ですが、プロパティ・マネジメント業務が日本に登場したのは、外資による日本の不動産の買収によるものです。 外資が取得した不動産の運用を委託したのが始まりで、呼び名もその時に付けられました。
その後、日本でも不動産の証券化が始まり、証券化した不動産の運用にアセット・マネジメントと並んでプロパティ・マネジメント機能を必要としました。不動産証券化のしくみでは、対象となった不動産から生じる収益によって借入金利息を返済し投資家への配当を行いますので、証券化した不動産の運用業務が重要となります。

この不動産の運用業務を分解するとオフィスビルの場合次の3つになります。    
  • アセット・マネジメント(AM) =資産運用業務
  • ブロパティ・マネジメント(PM)
  • ビル・メンテナンス(BM)   =建物管理業務
これらの関係を図に表すと

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