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−新時代の不動産経営−    
 
自社の特徴を把握し、その分野で事業を行う

競争の時代に必要なことは、自分の得意を進化させて他社との差別化を図ることです。
例えば、特定の地区であればテナント動向に精通しているとか、小規模テナントの賃貸管理のノウハウには自信があるとか、自らの得意分野を冷静に見極めることが重要です。
そして、「よい物件がある」「掘り出し物」があるという理由で、自分の得意分野ではない不動産に手を出すことは避けるべきなのです。
これからの不動産は、不動産の立地よりも運用の巧拙が重要ですので、自社の運用能力が十分に発揮できるという前提で不動産を選択すべきなのです。



自社の戦略を明確にして愚直なまでに特化する

大手企業の事業展開の場合には、一定規模の市場の存在が必要ですが、中小企業の事業では、自社の収益が確保できる見込みがあれば、ニッチ(隙間)市場でも特殊な市場でもよいのです。
むしろ、大手企業が進出できないような市場こそ中小企業の活動分野として有望です。
特に、狭い市場で、しかも、労働集約的な仕事(細かくて手間が掛かる仕事)を必要とする事業分野は、構造的に大手企業は取り組み難いですので、狙い目になります。 中小企業が大手企業のひしめく中で競争しては、勝敗は明らかですから、極力大手企業と直接競合しない市場で活動すべきですし、貸しビル業など周囲に大手不動産会社等のビルがない場所であれば、その地区での勝者になることで事業採算が確保され易くなります。



横並び意識を捨て、自社の競争力を徹底して高める

今日の大淘汰の時代に、同業他社を横目で見ながら業界意識だけで行動しては生き残ることが難しいのです。 特に、地方都市での貸しビル業等では、地元のよしみという意識で突出した行動を控え勝ちになりますが、このような経営姿勢では自らもジリ貧になりますし、地元全体の地盤沈下も避けられません。
市場を活性化するには、まず供給側が競争を行い、需要によって淘汰される厳しい環境作りが必要なのです。 お互いがぬるま湯の中に居て、問題を先送りするのではなく、自分達の場に激しい競争環境を作ることこそが重要だという意識に変えて事業に取り組む必要があるのです。

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