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J-REIT情報
  
現在、JREITの銘柄側が発信する情報量は株式等に比べると多いですし、透明性も高くはなっていますが、投資家に対する質という意味では不十分だと感じています。
投資家が知りたい情報は、各銘柄の比較による優劣であり、また、今後の可能性などの予測判断を行う材料だと思いますが、その様な情報提供は、銘柄にとって諸刃の剣ですので、なるべくなら波風の立たない状況の方が良いと考えている銘柄もあります。
極端に言えば、比較情報によって自分のところの株価が下がれば、「ミスリード」という指摘をするところさえあります。株価が下がるのは自分たちの責任ではなく、上がるのは自分たちの努力が認められたからだと子供のような考えを持っている銘柄もあるようですが、そこに投資している投資家は将来に不安を感じるとも思います。
もちろん、積極的に自分たちの考えや方針を細かく説明して投資家の理解を得たいと考えている銘柄もありますが、当事者からの情報発信には限度があるので、翻訳機能を持ったり解説付きで紹介したりしてくれる第3者サイトが欲しいという声もあります。
JREIT投資家にとってどのような情報提供が必要なのか、また、どのような媒体が良いのかは定まっていませんが、従来の投資環境は、一方的にサプライサイド中心に作られていますので、新しい投資商品であるJREITではデマンドサイドからの情報発信も作っていく必要があると感じています。
然しながら、現在のマスコミ全般を見ると、サプライサイドに遠慮する姿勢が目立ちますし、辛口の意見や記事は以前にも増して少なくなっています。
先日も、ある雑誌の記者から辛口の論評を求められましたが、おそらくこの記事は陽の目を見ることはないと思います。
一方、このサイトはほとんど制約が無く、自由に論評することの出来る貴重な場です。
どのような情報提供が求められ、どのような媒体が優位性を持つか、何れは明らかになるとは思いますが、それにはもう少し時間が掛かりそうですので、このコラムも含めて、このサイトの充実を図っていければと考えています。
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