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2004. 9.30.Up Dated.
REITの商業施設の取得が活発化か?
  
先週のコラムでも書きましたが、商業施設の取引が活発化していて、JREITが組み入れる商業施設も多様化しつつあります。
従来は、イオンやイトーヨーカドーがテナントの大型SCが大半を占めていましたが、日本プライムリアルティ投資法人が渋谷のタワーレコード・大阪のロフトが入っている商業ビルを取得し、その後、都心型の商業店舗ビルの取得が相次ぎました。
一口に商業施設と言っても、様々な業態があり、展開している業種によって景気動向の影響度やスピードが異なりますので、商業施設の中で業種を分散化することはポートフォリオにとって有効です。
但し、JREITはミドルリスク投資商品ですので、どのような業態の商業施設までが投資対象かという線引きが難しくなります。 最近では、ユナイテッド・アーバン投資法人が船橋市のサミット(食料品スーパー)の入っている商業施設を取得しましたが、最寄品である食料品を扱うスーパーは、JREITにとって魅力的ですので今後も取得が増えると予想されます。
次に、アパレル関係がテナントとなっているファッションビルは日本リテールファンド投資法人が保有している「エスキス表参道」を筆頭として、原宿・青山・代官山地区限定で取得が続いています。
この地区での取得がメインになるのは、盛衰の激しいアパレル業のファッションビルではテナント交代がスムーズに行えるよう立地を優先しているためだと言えます。
従って、これらのファッションビルは何れも表通りに面した立地を持っていますが、JREITの商業店舗ビルの取得に刺激を受けて、前述の3地区で、裏通りのファッションビルの開発も進んでいるようです。
形態としては新興ブランドを集めたマルチテナント型のようですが、ミドルリスク投資としては難しい面があります。
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