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−J-REIT株価推移をどう見るか(その3)−    
  
ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)/8952
NBFと同時に東証に上場した銘柄で、こちらのオリジネーターには三菱地所が加わっています。   
新規上場での公募価格は525千円/口とNBFに比べると保守的な価格設定だったこともあって、その後の株価の推移も安定していて、投資家にとっては比較的安心できる銘柄だったと思います。   
以前の株価は常にNBFより下にありましたが、最近ではNBFを上回ることもあって、NBFと拮抗する銘柄という評価になっていると思われます。   
但し、資産内容と運用状況を見ると、NBFとは異なっていますので、こちらも銘柄の内容よりは、オリジネーターの評価の影響だろうと考えられます。   
投資家から見ると、銘柄の内容よりも、オリジネーターへの信頼度を買っているという見方もできますが、個々の保有資産や運用状況をもう少し吟味する時期に来ているのではないかとも言えます。   
この銘柄については、特段の材料が出ない限り、大崩れはしないと考えられますし、逆に急騰するという可能性も比較的少ないと考えられますが、内容を詳細に見ると気になる点がいくつかありますので、もう少し客観的な見方をする必要性があるというのが私の所感です。

日本リテールファンド投資法人(JRF)/8953
このファンドは商業施設のみに限定して投資を行うファンドなので、他の銘柄とは明確に異なった特徴を持っています。   
オリジネーターが不動産業界ではない三菱商事ということもあって、それを逆手にとって商業施設という分野に特化した点も良かったと思います。   
但し、一般的に総合商社が商業施設に強いとは言えないこともあり、新規上場時(2002年3月)の公募価格は計算上の額面価格以下になってしまい、その後も中々反騰しませんでしたが、オフィスビル2003年問題が話題になってから、唯一影響のない銘柄ということで株価が上昇しました。   
資産内容を見ると、当初は保有する4物件が、いずれも長期賃貸借契約によるシングルテナントという分かり易さもありましたし、安定性も期待できましたが、2003年3月の増資の際に組み入れた物件によって、個々の資産の内容を吟味する必要性が生じてきました。   
元々、オフィスビルと大型商業施設では賃貸市場の厚みが圧倒的に違いますから、オフィスビルでは全体の市場傾向と各自の競争力を見ながらの判断もできますが、商業施設の場合は、まさに個々の施設とテナントのポテンシャルに依存しますので、より詳細な見方が必要になってきます。
投資家から見ると、JRFのような商業施設専用ファンドという存在はポートフォリオにとっても有効ですから、今度とも投資分散の一環として買われていくだろうと思われますので、 JREIT全体の傾向に左右されながらも、組み入れ銘柄としての位置を保ち続けると考えられます。

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