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2004.12. 9.Up Dated.
JREITの普及度の杞憂
  
JREITも15銘柄で2兆円の資産規模を持つまで拡大し、この秋から年末にかけて1,500億円もの資金を市場から調達するまでになりました。
登場から3年を経て6.5倍の規模と急激に成長しているように見えますが、一般への浸透度となるとまだ未熟のようです。
先日、あるTV番組でJREITの話をしたこともあって、周囲の主婦の方からJREITのことを聞かれましたが、その大半は配当率の高さに驚いたという声でした。
JREITの配当は既に37回実施されていて、何れも3〜4%前後になっています。
JREITの中にいると、この配当率は当たり前のように思えますが、世間は驚きとやや疑惑を伴った反応をするようです。
私の今年のテーマはJREITの一般への普及でしたので、一応最低限の活動は出来たとは思いますが、一般の反応を見ると複雑な気持です。
単に配当率が抜群に高いということで注目を浴びれば、既に高値に張り付いている株価が更に押し上げられる可能性があり、将来が心配になります。
銘柄毎の差や特徴に関係なく、許容される配当率によって株価が形成されるようになれば、JREITの資産取得も粗くなりますし、「柳の下の泥鰌」的に進出銘柄が一挙に増え、無秩序な状態になりかねません。
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