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晩冬
「小寒」「大寒」


晩冬(前半) 又は、 1月上旬
二十四節気のうち「小寒」しょうかん  冬至後の十五日目で、一月五日か六日頃

この日をもって「寒の入り」とし、寒中見舞いが出されたりする。
この日から節分までが「寒の内」で、約三十日間、厳しい寒さが続く。
小寒とは、寒気がまだ最大までいかないという意味であるが、
実際にはすでに本格的な冬の季節であり寒風と降雪に悩まされる。
「小寒の氷、大寒に解く」という故事があるとおり、実際には小寒の方が寒さが厳しいことが多い。
芹の苗が出盛り、雉が鳴き始め、泉の水が心もち温かみを含んでくる。


晩冬(後半) 又は、 1月下旬
二十四節気のうち「大寒」だいかん  一月二十日頃
 
ますます極寒の辛苦にさいなまれ、寒さの絶頂期である。 
一年で最も寒い季節で、各地で一年の最低気温が記録される。
寒の入り(小寒)から数えて十六日目にあたり、いろいろな寒稽古も行われる。
沢は凍り付いているが蕗の花が咲き始め、鶏が卵をかえし始め、春はもうすぐ間近に迫っている。
南国からは、柳の芽吹きの便りが届けられる。



早梅 「早梅」そうばい
 寒紅梅、冬至梅など、まだ寒さの厳しい時期に花を開く梅の総称が「寒梅」。
 「早梅」は、暖かい冬や南向きの山すそなどにある梅の木が、一足先に咲く場合をいう。
 寒紅梅や冬至梅は早く開く品種ですが、早梅は品種の相違ではない。

   早梅や日はありながら風の中   石県

本紅煉切に白を裏打ちして包む。
絹布巾をかけ、棒で押す。 スプーンで切れ目を入れる。
山吹色煉切を、毛ブルイで出しシベとする。

福寿 「福寿」ふくじゅ
 キンポウゲ科の多年草。 元日草ともいう。
 その名前の縁起の良さが好まれている。
 冬の花の乏しい寒気に咲く、暖かい黄金色の花が珍重されて、正月の床飾りとしてはなくてはならないものになっている。
 香も馥郁(ふくいく)として好ましい。

   福寿草一寸物の始めなり   言水

 緑煉切に白をぼかし包む。
 絹布巾で縦に絞り、丸スプーンで切れ目を入れる。
 山吹色煉切を、毛ブルイで出し花にする。

水仙花 「水仙花」すいせんか
 水仙は「雪中華」という異名をもつように、厳しい寒さに耐え、雪の中でもよい香りを放ちながら気品のある花を咲かせる。
 
   真中の小さき黄の盃に甘き香もれる水仙の花   利玄

 黄身餡そぼろをフルイで出し、緑を何本か入れ押して包丁する。
 煉切の花を添える。

冬牡丹 「冬牡丹」ふゆぼたん
 寒牡丹とも呼ばれる冬牡丹は、冬から春に咲く人工的に作られた、二季咲きの牡丹といえます。
 寒中の名花にふさわしく、冬牡丹の花は一枝のいただきに一花、気高く咲きます。

 緑きんとんを植え、上に白の細かいそぼろをのせる。
 本紅の玉を添える。

白玉椿 「白玉椿」しらたまつばき
 関東の園芸店では、白の椿をみな白玉椿と称して扱いますが、本当の白玉椿は、蕾の先が丸くて先のとがっていないものをいいます。

   雪を著て白玉椿隠れなし   鶏二

 雪平饅頭を包む。
 ヘラ目を入れ、山吹色煉切でシベを付ける。

冬の水 「冬の水」ふゆのみず
 
   冬の水櫟(くぬぎ)の落葉しずめけり   月斗

   冬の水一枝の影も欺(あざむ)かず   草田夫

 角切りの求肥を、小倉山で半包みにする。
 白羊羹を流し、細く切りうずにしてのせる。
 艶天をかける。
 小豆羊羹を薄く流し、葉の型で抜き添える。

節分 「節分」せつぶん
 立春の前日をいい、季節の移り変わる時の意。
 十二月晦日 宮廷を中心におこなわれた古代の追難の義が中世になると節分の豆まきと結びついた。
 明治五年、陰暦を廃止して太陽暦を採用し、節分よりも元日が先にくるようになった。

   節分に空も豆うつ霰かな   作者不知

   節分の何げなき雪ふりにけり   万太郎

 浮島に白小豆鹿の子豆を混ぜて、蒸し上げる。
 長細く包丁して、半小豆羊羹に流し合わせる。
 冷めて固まったら、寸法に包丁して仕上げる。

おことわり
あくまで描きためてきた図案であって、
このお菓子が必ず店頭に並んでいるわけではございません。

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