晩夏(後半) 又は、 7月下旬
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二十四節気のうち「大暑」たいしょ(だいしょ) 七月二十三日頃
夏の季節の最後の二十四節気である。「だいしょ」とも。
梅雨明けのこの頃はますます暑くなり、一年中でも最も気温の高い、酷暑の季節である。
桐のつぼみがつき始め、油蝉がうるさく鳴き、さるすべりの真紅の花が印象的である。
大地が潤って蒸し暑くなり、ときどき大雨が降る。
夏の土用はこの季節に入る。
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「なでしこ」 清少納言が 「草の花はなでしこ」 といい切っているように、万人に愛されてきた かれんな花。 各地の山野に広く自生していて、人家の庭にも植えられ、夏から咲きはじめ、秋の七草のひとつになっています。 山の斜面や野原などで、50センチから、ときには雑草のなかに混じってメートル以上にもなり、紅色に際立って美しく咲いている姿、花弁のふち全体が糸状の花爪になっている様はやさしく愛らしい。 撫子や堤ともなく草の原 虚子 なでしこや人をたのまぬ世すごしに 汀女 淡紅煉切の真ん中を、白でぼかして包む。 絹布巾を被せ、5方からヘラ目を入れる。 一片ずつつまみ、花びらを薄くする。 布巾を外し、フチに細かい切れ目を入れる。 中央に、芥子の実を付けシベにする。 |
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「夏菊」なつぎく 六,七月のころ花ひらく菊類の総称。 黄色や淡紅・白色の小輪の八重咲きのものが多く、芳香を持つものは少ない。 夏菊の黄のしまりしは夕なる 綾子 夏菊のなにか哀しき話かな 万太郎 山吹色きんとんを植える。 大納言鹿の子豆を半分に切り、シベとする。 芥子の実をパラリとふって仕上げる。 |
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「雪渓」せっけい 夏なお雪の残る、高山の渓谷の万年雪に見立てた。 暑さのなかに、しばし別天地への思いをはせる。 日も月も大雪渓の真夏空 蛇笏 白と半小豆のきんとんを、均等に植える。 |
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「早朝」そうちょう 「枯れたる花どもの中に、朝顔のこれかれ蔓ひまつはりて、あるかなきかに咲きて、にほひもことに、かれはるを・・・」 「源氏物語」に出てくる、ある高貴な方の住む屋敷の庭を描いたもの。 桃園式部卿の宮の姫君は、朝顔の名で呼ばれる。 今では庶民の花として親しまれる朝顔だが、渡来した平安の頃には貴族社会の花だった。 雪平を包む。 5方からヘラ目を入れて、へこませる。 淡青色錦玉羹を、スプーンでへこみに流し入れる。 緑羊羹を薄く流し、朝顔の葉の型で抜き添える。 |
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「涼味」りょうみ この透明な固まりは、清流を切り取ったようでもあり、冷たい空気を固めてしまったようでもある。 錦玉羹自体を冷やさなくても、なにかしら冷たさを感じさせてしまう。 見ているだけでも涼しい風情がある。 水輪の型に、始め無地錦玉を少し流す。 斜めに置いて固まる少し前に、大納言鹿の子豆を数粒を入れる。 平らに置いて、吉野羹を、さらに流し入れる。 冷めて固まったら、型から外す。 |
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「岩もる水」いわもるみず 野に山に、岩間から湧き出ている天然の清冽な水。 茶の湯では、名水点(だて)といって、朝早く名水をたずねて清水を汲み帰り、これを客へのもてなしとする点前がある。 とくとくと落つる岩間の苔清水 汲みほすほどもなきすまゐかな 西行 緑色着色吉野羹をちぎり、吉野羹で煮て、無地の吉野羹に流し合わせる。 冷めて固まったら、包丁する。 |
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「きんぎょ」 昔は、金魚売りが天秤棒に金魚の桶を担ってくると、夏だといわれたのですが。 金魚は、緋鮒の変種。 和金、蘭鋳(らんちゅう)、琉金、出目金、和唐内、朱文金、和蘭獅子頭、秋金、錦蘭子、きゃりこ琉金、など種類は多数。 金魚大鱗夕焼の空の如きあり たかし 角切り求肥を、小倉山で半包みする。 緑羊羹グラスで、水草。 紅羊羹を金魚の型で抜いて添える。 艶天を掛けて仕上げる。 |
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おことわり
あくまで描きためてきた図案であって、
このお菓子が必ず店頭に並んでいるわけではございません。