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仲冬(後半) 又は、 12月下旬



二十四節気のうち「冬至」とうじ 十二月二十二日頃

この日から、しだいに寒さも厳しくなる。
年末頃に日本列島を通過する低気圧を、特に年末低気圧と呼び、
これを境にして本格的な冬将軍の訪れになることが多い。
鹿の角がとれ、雪の下から麦が伸びてくる。
昔から、この日を祝う風があり、
特にその日が旧暦11月1日にあたると「朔旦冬至」といって瑞祥され、
宮中で祝宴が行われた。
またこの日、民間でも小豆粥やかぼちゃを食べ、
冷酒を飲み、ゆず湯に入る風習がある。



寒牡丹 「寒牡丹」かんぼたん
 寒牡丹で知られるのは奈良石光寺。 ここの寒牡丹は、徳川三代将軍家光の時に「富貴」とよばれ、正月用として珍重されたそうである。
 別名「雪待ち寒牡丹」と呼ばれている。

   そのあたりほのとぬくしや寒牡丹   虚子

   咲きかねて紅充ちし冬牡丹   水巴

 白煉切の裏から 紅をぼかし包む。
 玉を埋めて、絹布巾で絞る。
 玉をはずし、山吹色煉切をフルイ出しシベにする。
 口を閉じ、氷餅を散らす。

水鳥 「水鳥」みずとり
 鴨、雁、鴛鴦、白鳥など水に浮かぶ鳥を総称したもの、秋に渡ってきて春に去るものが多く、川や湖沼や海の面にもっとも多く見るのは冬であるので、水鳥は冬の季語とした。
 浮き寝をする鳥という意味で、浮寝鳥という。

   水鳥を吹きあつめたり山おろし   蕪村

   浮寝鳥うつつに尾振る一羽あり   花蓑

 山吹色煉切に 白をぼかし包む。
 絹布巾で絞り、水鳥を表す。

万両 「万両」まんりょう
 ヤブコウジ科の常緑灌木で、暖地の陰地に生じ、庭にも栽培する。
 高さ六〇〜九〇センチで、葉は厚くてつやのある長楕円形。
 夏、白い小さい五裂の花をさん状につけ、花の後、豌豆ぐらいの球果を結び、赤く熟すと美しい。
 千両(仙蓼)にまさるとの意味から名付けられたもの。
 
   雪染めて万両の紅あらはるる   宗石

 白と緑のきんとんを合わせて植える。
 緑羊羹を薄く流し、葉の型で抜き添える。
 紅羊羹の玉を2粒付ける。

水仙 「水仙」すいせん
 水仙は、ヨーロッパ中部から地中海の沿岸地帯が原産地とされ、日本には中国を経て早くに渡来している。
 しかし、はっきりした経路、時代はわからない。
 水辺を好み、仙境を感じさせる花を咲かせるので、水仙という。

   水仙の香やこぼれても雪の上   千代女

   水仙にさはらぬ雲の高さ哉   子規

 角切りの求肥を、小倉山で半包みにする。
 細切りの緑羊羹を二本添え、艶天をかける。
 煉切で花を作り添える。

聖樹 「聖樹」せいじゅ
 クリスマス・イブを訳して聖夜、クリスマスツリーは聖樹。(笑)
 日本でクリスマスを祝うようになったのは明治以降で、クリスマス用品が輸入されるようになったのは明治十年代、クリスマスカードは明治二十年代であったという。
 そろそろ和菓子で、クリスマスを祝うのも・・・

   ことのはは終わりぬ聖樹灯りけり   草田男

 緑のきんとんを植え、色々の煉切の玉、白煉切の小田巻出しで飾る。
 黄色の羊羹を流し、星形に抜いて上に添える。 金箔でも少し添えて、

おことわり
あくまで描きためてきた図案であって、
このお菓子が必ず店頭に並んでいるわけではございません。

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