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私が演奏した玄播先生の曲
 

バントのための「ディヴェルティメント」 藤田 玄播 作曲 

行進曲「若人の心」    藤田 玄播 作曲



私が演奏した玄播先生の曲


藤田玄播先生が作曲または編曲された曲で、私が演奏したことのある曲を(覚えているだけ)挙げてみました。

作曲作品

行進曲「若人の心」
日向俚謡による民俗舞曲
幻想曲「幼い日の想い出」
バンドのための「ディヴェルティメント」
「切支丹の時代」序曲
行進曲「先人を仰ぎて」
行進曲「われら新入生」
キャンパス・フェスティバル・マーチ



編曲・補作作品

行進曲「青空の下で」 坂本 智 作曲
「シルクロード」のテーマ 喜多郎 作曲
エルザの大聖堂への行列 R.ワーグナー 作曲
「英雄」行進曲 サン=サーンス 作曲
バレエ音楽「三角帽子」より 粉屋の踊り、終幕の踊り M.D.ファリャ 作曲
バレエ音楽「四季」より秋 A.グラズノフ 作曲



「日向俚謡による民俗舞曲」はWASBEで演奏しました。最後のマーチが特に好きです。
これを書いていて中学の時に演奏した「シルクロード」のテーマが玄播先生の編曲だったことを知りました。今まで全く気が付きませんでした。
「三角帽子」「四季」より秋にも熱い思い入れがあります。どちらの曲も難しかったけれど、持てる表現力の全てを演奏にぶつけることができました。吹いていてとても気持ちがよかったことを思い出します。玄播先生の編曲は大好きです。
記憶があいまいなのですが、確か「幼い日の想い出」の中間部のメロディーには歌詞があり、子守唄になっていた記憶があります。




追記
2013年1月30日、玄播先生は天国に旅立たれました。これまでご指導いただき、ありがとうございました。


バントのための「ディヴェルティメント」    藤田 玄播 作曲


学生の時に演奏しました。その時の指揮者はもちろん、作曲者の玄播先生。
楽譜係として国立まで楽譜を買いに行きました。(なつかしい〜)

アレグロ、ラールゴ、アレグロ・ヴィヴァーチェの3つの楽章で構成されています。その中でも私は第2、3楽章に思い入れがあります。

第2楽章は「かっこうが呼びかう森で」という副題の通り、のどかな曲想で、かっこうの鳴き声を表すクラリネットの独奏が印象的です。合奏中に「いい曲だなぁ。」と聴いているうちに、自分の吹くところを抜かしてしまいそうになったこともありました。(^^ゞ
この曲の玄播先生の指揮も強く印象に残っています。

忙しい毎日を送っている今、目を閉じてこの曲をゆっくり聴きたい・・・。


第3楽章。速いテンポのこの曲は、打楽器群のアンサンブルから始まり、その後すぐに木管低音群のアンサンブルが続きます。16分音符の速いパッセージ、少人数でのアンサンブル。私はこの曲でB.Saxを担当していました。

少ない人数で速い動きを合わせるのにとても苦労しました。個人練習ではできるのに、合奏になるとうまくできない。本番直前のリハーサルまで、合奏では1度も納得のいく演奏ができませんでした。
確かに難しいけれど、玄播先生の曲は、編曲物も含めて、奏者のことをよく考えて運指が決められているなと感じます。だから、「絶対やってやる」という気持ちにさせられます。

本番直前のリハで「練習ではできるのになぜできないんだ? 気合が入りすぎなのか? それじゃあ、気楽に吹いてみよう。」と、ある意味、悟りました。そして本番。2楽章が終わる頃には緊張が高まりました。

本番で初めて納得のいく演奏ができました。嬉しかったですねぇ。(^―^)V
演奏会終了後、木管低音群の人たちと喜びあいました。あの連帯感、心地よかったです。
と、色々な理由で「ディヴェルティメント」は、大学の時のベスト3に入る思い出の曲・演奏です。



行進曲「若人の心」    藤田 玄播 作曲


何度目の演奏だったのでしょうか。先日この曲を演奏してきました。指揮は作曲者でもある玄播先生。本番直前まで思うように練習できず、果たして納得できるような演奏ができるのだろうかと心配でした。ところが、いざ舞台に上がると、不安だった個所も間違うこともなく、またメロディーを気持ちよく吹くこともできました。

吹いていて特に好きなところは2度目のトリオです。木管と金管、それにスネア・ドラムがからんで曲が盛り上がっていく・・・。最近はアルトで演奏していますが、バリトンで演奏していた時も、やはりトリオのところが好きでした。

玄播先生のもと、奏者が一体となった演奏の中にいると、何ともいえない感動があります。今回、無理を押して舞台に上がり本当によかったと思いました。「一緒に吹きましょう」と誘ってくれた後輩、そして楽器を貸してくれたり影で支えてくれた後輩のみんなに感謝します。

この曲を演奏する度に、大学でのある日の練習風景が浮かんできます。また、中学校の時に朝会でよく演奏したことも思い出します。この曲とは長い付き合いになりましたが、これからも演奏していければいいなぁと思っています。

【 おまけ 】
玄播先生には「地球を花で飾ろう」という合唱曲があります。この曲のメロディーは「若人の心」のトリオ部分と同じで、「愛する地球を花で飾ろう♪」と歌われるさわやかな曲です。

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