知る人ぞ知る幻のフリージャズ集団「生活向上委員会大管弦楽団」。略して「生向委(セーコーイ)」。私のジャズ入門の一つがこの生向委でした。その生向委のアルバム”DANCE DANCE DANCE”を紹介します。
生向委のメンバーはSax:梅津和時(敬称略 以下同じ)、片山広明、Trb:板谷博、佐藤春樹、Trp:安田伸二、Piano:原田依幸、Bs:早川岳晴・・・と手元の資料にメモしてありました。PercやVoなどはメンバーが掛け持ちしています。梅津さんや片山さんは、その後RCサクセションのバックメンバーとして欠かせない人となりました。特に梅津和時さんは私にインパクトを与えたサックス奏者の一人です。
波路はるかに SAIL ALONG THE SILVERY MOON
サックスアンサンブルで奏でるメロディーとトロンボーンのソロが印象的。曲が始まる前から終わる寸前まで、ず〜っとメンバーの声で「ワー、キャー」と歓声が演奏にかぶって録音されています。「ワワワワー」のコーラスも好きだったりします。(^^)
ワナオキ
沖縄(オキナワ)音階を使った曲。まどろっこしい(笑)スキャットの後に続く賑やかな演奏がカッコいいです。途中にブレイクが入るところなど、イイです。
ナイト・イン・チュニジア A NIGHT IN TUNISIA
有名なスタンダードナンバー。吹奏楽バージョンではニューサウンズにもありました。曲の途中までは、クールに、まじめ〜に演奏しています。出だしのバリトンサックスやアルトサックスのソロなどカッコいいのです。でも、途中からオチャラケます。宴会風になったり、タンゴになったり、最後は熱血ドラマ風?に盛り上がって終わります。
テイク・ジ”A”トレイン TAKE THE"A"TRAIN
原曲を聴くまで本当のテンポを知りませんでした。^^; 四分音符=200を超えるテンポで奏でられます。超特急Aトレインです。トロンボーンのアドリブソロもすごいことになっています。こんな地下鉄乗りたくない!(笑)
セント・トーマス ST.THOMAS
この曲もスタンダードナンバーなんですよね〜。原曲を聴くまで生向委のオリジナル曲だと思っていました。(^^ゞ曲の練習をみんなでやっている雰囲気で演奏が始まります。バラバラです。イギリスの行進曲風なメロディーやベートーヴェンの第9のメロディーも出てきたりします。そしていつの間にかセント・トーマスの演奏に変わっていきます。その変わり具合、盛り上がり具合が絶妙です。中学の時、大好きな曲でした♪
変態七拍子
これはオリジナル曲。思わず七拍子を一緒に手で打ってしまいます。短いですがカッコいい曲です。世の中に七拍子なるものがあることを知りました。
以上の他に次の3曲も収録されています。
シャッキン・トゥ・ミー ファンク?
会歌二態 能楽と応援団の2態による会歌
うわさの生向委 ロック?
販売されていないようですが、もしこのアルバムのCDが売っていたら思わず買ってしまうことでしょう。(^^)
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