はじめに(ホームページの開設にあたって) 
 
 2004年7月17日(土)午後8時50分,私たち夫婦の最愛の猫やくもが天に旅立ちました。
 2月に胸腺型リンパ腫の疑いと診断されてから,抗ガン剤やホメオバシーによる治療を続け,5ヶ月を過ぎたところでした。2歳のお誕生日も目前でした。
 私にとっては,やくもが初めて飼った猫でした。猫ってこんなにかわいいものだとは思っていませんでした。私にいつもくっついて歩き,トイレの個室まで入ってきました。夜中に私のお腹をフミフミしにきたり,枕元で長く伸びて寝ていたり,私の座っているいすの背もたれに上ってきたり・・・。我が家ではあまり争いごとはありませんが,たまに夫婦険悪なムードになってしまったときには,やくもの「ぶーん」という鳴き声でお互いが笑ってしまい,そんなムードも吹き飛びました。
 やくもがいなくなって,動物病院に行かなくていいこと,トイレの掃除をしなくていいこと,スーパーのペットコーナーに行かなくていいこと,ドアを開けても何も迎えに来ないこと,家の床に視線を落としても何もいないこと・・・,そんなことが寂しさに追い打ちをかけています。
  今,後悔しているのは,やくものお留守番が長かったことです。私が読んだ猫の育て方の本には,「猫は単独行動をする動物だから,家に独りでお留守番をしていてもそんなに寂しくない」と書いてありましたが,やくものような優しい寂しがり屋の性格では,夫婦共働きでの長い独りぼっちのお留守番は寂しかったのだと思います。病気の原因は不明ですが,一番思い当たるのはこのことです。今は猫といえばやくものことしか考えられませんが,もしまた猫を飼うのであれば,もっと人の気配のする環境でないとと思っています。

 やくもには,パパやママ,お兄さんお姉さんがいて,みんな元気にしているようです。その様子をホームページで時々拝見することで,心を和ませています。
 実は,以前から私たちもやくものホームページを開設して,元気でかわいい姿を発信したいと思っていたのですが,なかなか作成のための時間が捻出できなかったことや,やくも1匹だけでは,絵にならない(床の色と同じだし・・・)と思っていたこともあり,実現させていませんでした。
 でも,やくもがいなくなって,改めてこれまで撮りためてきた写真をみると,(親ばかと言われそうですが)本当に表情豊かで,やくもとの楽しい思い出としてまとめてみたくなりました。
 ほとんど自己満足のページですが,みなさんにご覧いただければと思います。
 (2004年8月17日 飼い主(妻))
 
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