レビトレのススメ(私見たっぷり)
攻める車とは違った観点からレビン/トレノを考えてみたいと思います。レビトレオーナーの人も、これから買おうかと思っている人も一度読んでいただけたら幸いです。
レビトレとは何か?と問われたら私は迷わず”ライトウェイトスポーツカー”と答えるでしょう。
なぜライトウェイトか?
答えは簡単、軽量だからです。
1トンと僅かにオーバーするだけの重量、これは十分に軽いと言って間違いないでしょう。
これに十分なパワーを持つエンジンが組み合わされば、そこから察する走りは容易に想像がつく事と思います。
軽量であると、ブレーキに負担が少なく、加速も良く、コーナーリングに有利などメリットは盛りだくさん。
しかし私は一番重視したいのが、軽さから来る”軽快なフットワーク”です。
”コーナーリングに有利”と同意語ではありません。あくまで”軽快なフットワーク”であり、コーナーリング第一主義とも異なります。
皆さんも知っての通り地球上には常に1Gの重力があります。重量級の車で「重量を感じさせない足回り」などの記事が良く見受けられますが、1Gである以上、1500kgは1500kgであり、1000kgは1000kgなのです
一度重量級の車とレビトレとで乗り比べをすると、ステアを切った瞬間分かるはずです。
切り始め、そして収まりまで何かが違うと感じられると思います。
------決定的な違い、それは”軽快なフットワーク”であると思います。
もちろん重量級の車でもサスなどを見直せば、それなりにはなるでしょう。
しかし先も言ったように、あくまで1500kgは1500kgであり、1000kgは1000kgなのです。
重量はエンジンパワーやサスセッティングでどうこうなる問題では無い所もあると思います。
この軽快なフットワーク。これは武器などでは無く、ライトウェイトであるが故の唯一無二の愉しみであると考えます。
これはライトウェイトスポーツカーであるレビトレも例外ではありません。
軽快なフットワークを味わうのに、エンジンパワーはあまり必要で無くても構わないと思います。4A-FEや5A−FE搭載車でもライトウェイトなのは変わりなく、(当然サスの硬さ等違いはありますが)軽快なフットワークを持っていることも間違いではないと思います。
私は上記の様に考えているのでチューニングするならば、エンジンをパワーアップするよりまず先に足回りを見直すでしょう。
軽快なフットワークに磨きをかけてより愉しむ為でもあり、これがライトウェイトスポーツカーにおけるチューニングの筋なのではないかと思います。
エンジンパワー上げるなら別にレビトレじゃなくても出来ますが、軽快なフットワークだけはレビトレなどのライトウェイトスポーツカーでないと実現は難しいでしょう。普通は絶対的な速さを求めてチューンしますが、軽快なフットワークの愉しみを味わうためのチューンも存在すると思います。
なにも軽快なフットワークを満喫する為に攻めた走りは必ずしも必要では有りません。
ストリート+αの領域でも十分味わうことができますし、もちろん本格的に攻め込んでも堪能できます。
より大排気量へステップアップしても、何か物足りずにレビトレオーナーに戻る人も居ます。
おそらくは軽快なフットワークが忘れられなかった、または軽快なフットワークだった事に気が付いたのだろうと推測します。
それだけレビトレには、他には持っていない独自の素晴らしいものを持っていると言えると思います。
攻めるだけがレビトレじゃない。
実はこれが表に出されているにもかかわらず、隠されたメッセージなのかもしれません。
トヨタにおけるレビトレの位置付けはエントリークーペ。
ただのエントリーでは済ませないで次にも繋がせるニクイ車です。
こればっかりはオーナーになってみないと分からない感覚かもしれませんね。