冷却塔洗浄

 

    

 

 

冷却塔使用による再循環冷却水システムは、

節水を計るために多くのビル、工場等で採用されておりますが、

熱放散蒸発による冷却水の濃縮、微生物の繁殖、

冷却塔開放部からの混入物等により、

種々の冷却水障害が発生します。

冷却水系は循環水量に対する保有水量の割合が少ないため、

循環水中の濃縮による水質の悪化が急速に進行します。

その結果、腐食スケールスライム(微生物)等が発生します。

特に空調システムが生産工程上必要不可欠な場合には、

高圧カットや水漏れなどの事故が原因となり、

生産ラインの停止などの膨大な損害を招きます。

定期的な冷却塔洗浄の実施は、スケール・スライム付着による

機器損傷、配管閉塞の防止のみならず省エネにも寄与します

例えば0.2mmのスケールが付着していると、

消費電力は10%増加し、大きなエネルギー損失となります

        

1微生物障害

冷却水水温は微生物類にとって繁殖の最適条件となりますので、微生物の繁殖は加速的に進行します。特に冷凍機チューブ内での繁殖付着化は、冷凍機運転エネルギーの増加及び、銅チューブの腐食(付着物下の塩化物イオン等の濃縮によるph低下)の原因となります。

また水系内の汚れはレジオネラ菌の繁殖原因となります。

     

2スケール付着

冷却循環水の濃縮によりカルシウム、シリカイオンが増加し、微生物繁殖と同様に冷凍機チューブ内の付着は冷凍機運転エネルギーの増加と、銅チューブの腐食原因となります。

     

3腐食障害

腐食障害の要因は微生物、スケール等の異物の沈着等によりますが、各種金属材質の腐食は機器類の耐用年数の減少となります。

     

 

 

 

              充填材交換作業

  

 

ファンモーター交換作業