分数のわり算(前編)
「使用上の注意」
これは
算数教育では手順を教えるだけで
原理的な事は、ほったらかしにされている
分数の割り算を、私なりに解説してみようという
無謀、かつ身の程知らずな企画です。
学術的な裏付けは一切していないので
鵜呑みにしないでください。(笑)
小学校では
分数の割り算を、分数の掛け算からのアプローチで
説明していると思うのですが
ここでは
整数の割り算からのアプローチで
分数の割り算を説明してみます。
6÷2=3
には二つの意味があります。
「1」
6個のボールを 「均等に、箱2つに分ける」 と
「1箱に入ったボールの数は3個」になる。
「2」
6個のボールを 「容量がボール2個分の箱に収める」 と
必要な 「箱の数は3つ」 になる。
「1」 方が一般的な意味だと思いますが
ここでは「2」の方を採用して説明を続けます。
次に
ついて考えると
6個のボールを
「容量が(ボール半分)個分の箱に収める」
という意味になります。
「1箱の容量はボール 個分」なので
6個のボール全てを箱に収めるには
必要な 「箱の数は12」 になります。
もし「1」の方で を考えると 6個のボールを「均等に、箱の数 つに分ける」 というワケの解らない意味になってしまうので これよりは、「2」の考え方は解りやすいと思います。 |
今度は、分数÷分数
について考えます。
まず
なので、これは
個のボールを
「容量がボール 個分の箱」に収める。という意味になります。
まず、
1個分のボールを収めるため、箱が2つ要ります。
それに 個のボールは
「容量がボール 個分の箱」を だけ埋める事ができるので
必要な「箱の数は」になります。
なので、答えはになります。
小学校で習った「後ろの分数をひっくり反して掛け算する」
方法で確認してみてください。
になるはずです。
次回はなぜ
「後ろの分数をひっくり反して掛け算する」
つまり逆数を使うと答えが出せるのか?
の解説に、挑戦してみたいと思います。