朝日俳壇
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選者・新春詠
旅人
大串章
初鴉晴れ晴れと黒尽くしけり
門松に旅人の影来て止まる
初凪の水平線の漲れり
林間
金子兜太
武蔵野に雪富士われにわれの若さ
樹相確かな林間を得て冬を生く
雪の富士雪の浅間と頬(ほ)に
龍
長谷川櫂
龍の目の動くがごとく去年今年
浦霞は塩竈の酒
花の春とくとくと鳴れ浦霞
ほのぼのと目鼻はなれて福笑
年改る
稲畑汀子
復興を祈る日日年改る
星消えて樹相浮みぬ初明り
ささやかな期待抱きて去年今年