2006年8月5日(土)〜8日(火)             


2万5千図
羽前葉山
(大朝日岳〜葉山間

天候 行動時間 休憩時間 歩行時間
5日 快 晴   9時間30分  2時間20分   7時間10分
6日 快 晴   9時間20分  2時間00分   7時間20分
7日 快 晴 12時間00分  1時間55分  10時間05分
8日 快 晴   3時間20分      35分   2時間45分

メンバー  
 5日〜6日以東岳往復組=モロさんご夫妻・一歩    縦走組= 千葉moguさん 

コースタイム

5日

 自宅4時発泡滝ダム登山口7時45分着・8時発大鳥池小屋11時35分着・12時08分発稜線14時10分着・20分発オツボ峰15時50分着・16時05分発以東岳17時15分着・25分発以東岳小屋17時30分着
6日

 以東岳小屋6時25分発以東岳6時30分着・40分発狐穴小屋8時35分着・45分発寒江山10時05分着・10分発竜門山小屋11時15分着・45分発竜門山12時07分着西朝日岳13時20分着・40分発金玉水15時05分着・30分発大朝日岳小屋15時45分着
7日

 大朝日岳小屋4時10分発大朝日岳4時25分着・35分発平岩山6時10分着・30分発御影森山8時37分着・9時発中沢峰12時07分着・10分発葉山山荘16時10分着
8日

 葉山山荘6時10分発おけさ堀7時45分着中里登山口9時20分着小野川温泉蕎麦処「けやき」


日  誌

  5日

 憧れの朝日連峰、イエイエ、いつも地図を眺めていて、どうしても、端から端を歩いてみないと気がすまない衝動をいつもいつも持っていて、で、今回、やっと、願いが叶いました、それも、同行者もいて(半分、騙しがあったかな?)最高の夏山でした。
 車で4時間の道のり、moguさんには前日きてもらい、ウチに泊まって貰う事にし、4時出発。
 今回の計画には、一歩に協力してもらい、以東岳の往路を行ってもらう、モロご夫婦も誘ってもらい、楽しい山行になる。
 泡滝ダム登山口には数台の車、出発前の元気な記念写真、大鳥池まで行く間に下山パーティーに何組か逢う。
(泡滝ダム 登山口)
 日差しは差さないが、とにかく暑い、初日の重い荷物にヘイコラして歩く。




(大鳥池途中のつり橋)
 大鳥池に着き、昼食タイム、水も補給して以東岳へ。
 ここから、2時間の急登か、4時間の登りか、2時間の誘惑に負けそうだったが、計画通り、4時間コース。



(大鳥池)
最初は急登、2時間かけて稜線に着いた。

 蒸れる中の登りで、みんな、バテ気味、以東小屋は見えているが、遥か遠い。



(稜線の真ん中あたりに小屋が・・・。)
 でもでも、花が一面、ミヤマリンドウ、ミヤママツムシソウ・・・・、写真撮りや眺めたりで大幅にペースダーン。
 途中、水場に寄り、雪渓の雪を買い物袋にいれ、その中にビールを入れて手に持って歩く羽目になってしまった。



(チングルマ)






(ミヤマリンドウ)






(キンコウカ)
 オツボ峰で軽く腹ごしらえ、小屋までまだまだ遠いなぁ〜。
 
 重い腰を上げて、以東岳へ、ニッコウキスゲが出てきたりして、花を満喫、






(ミヤママツムシソウ)





(残雪とニッコウキスゲとヨツバシオガマと青空と、絵になっていました)
 やっと、以東岳に着き、一泊組を待っていたが、なかなか来ないので2人で小屋へと行く。

 しばらくしてからみんな到着、ここから往復30分の水場へ。

 夜は、冷やしてきたビールで乾杯!焼肉と五目御飯ときゅうり・・・。


(以東岳山頂にて、この後ガスがかかりました)
6日


 以東岳まで日の出を見に登る。

 日の出の撮影や泡滝発一番バスに乗る人達で、昨日と打って変わって賑わっていた。




以東岳から鳥海山)
 日の出はイマイチ、その代わりに今日たどり着く大朝日岳(おおあさひだけ)が、遥か遠くに綺麗な三角形でそびえている、遠いなぁ〜〜〜。
 日の出撮影隊が戻り、朝食、小屋を出るのが一番最後になってしまった、下山組はのんびり、縦走組は???。
 下山組に見送られて、出発!心地よい風で暑さも感じられず、進んでいくうちにお花畑、花だらけ、草もキラキラ光り、最高の稜線漫歩。
 後ろを振り返ると、大きな大きな以東岳。
 なぜか、途中から風がなくなり、少々暑く、狐穴小屋(きつねあなごや)までが遠く感じられてきた。
 小屋に着き、真ん前の冷たい水をたらふく飲んで、小休憩、アルファ米の「五目御飯」を食べる。
 さぁ〜て、今度は竜門小屋の水を目指して、出発!でも、暑〜〜〜い!
 寒江山(かんこうさん)を越えた所で、大朝日小屋からのパーティーに会った、結構、早いな。




(寒江山(かんこうさん)目指して)
 竜門小屋で、大休止、小屋番の人と話し、「五目御飯」もしっかり食べて、今度は、西朝日岳の登り、がんばるぞう〜。
 西朝日岳に行くまでも、「ヒナウスユキソウ」が時期にさいていたら見事だろうなぁ〜と思うほど一面に「成れの果て」が残っていた、ちなみに時期は6月中旬頃、でも、残雪があり容易には入りにくいです。
 西朝日岳で、今度は、「日帰り周回コース」の2人連れに会う、日暮沢小屋から大朝日岳〜西朝日岳〜日暮沢小屋、かなり、キツイ、私には到底出来ない、ちなみに、私は竜門小屋に泊まって、周回コースを何回かしている。

以東岳をバックに)
 中岳が大きく見えて、少々バテ気味になった身にはこたえる。
 でも、ピークを巻いている道だったので、「ホッ!」
 小屋の手前で、今日、明日の分の水を「金玉水(きんぎょくすい)」で確保、ザックを置いて、ありったけの水入れを持って雪渓の雪解け水を汲んでくる。
 水を入れたザックは重い、こんなにも重いの?簡単に背負えなかった〜〜、最後の朝日小屋まで登りがきつかった。


(手前残雪は金玉水、奥は大朝日岳)
小屋は、ホドホドの登山客、小屋の外で、食事、まさか、ビールがないとは思わなかった、千葉moguさんのお酒とビールで乾杯!

 西朝日岳に沈む夕日を眺め、小屋に入り明日に備えて眠る。


(大朝日小屋から西朝日岳)
7日
 今回の縦走での最大の目玉、憧れの長井葉山まで歩く、ワクワクと、不安、コースタイムの時間が健脚向きで早いのが心配。

 早めの出発、日の出前に大朝日岳に着き、日の出を待たずに今日の銃走路に踏み入る。


( 大朝日岳、この先の苦難も知らず)
 登り1持間30分、下り30分のコースタイム・・・・・・、でも?????、ありえな〜〜〜い、走って下るのかな?私達は慎重にザレ場を下る。
 大朝日岳の影に入っての下り、「影大朝日だぁ〜」なんて思いながら、歩きにくく、時たま止まって、写真撮り、ザックを背負うのに要注意。
 この稜線、ホントに「ヒナウスユキソウ」の時期にきたら、最高!でも、結構、キツイ登りを覚悟、20代の時に登ったけど、平岩〜大朝日間、泣きが入ってしまったほどバテバテでした。ここ見て
 平岩山までは、ガレの道なので、ガスがあると迷いやすいのか、登山道に赤い布を大きなホッチキス針の様な物でとめてあった、赤いペンキでないので、最初は何かな?と思ってしまった。
 祝瓶山への分岐を過ぎ、三角点の石のみの山頂で、朝食、大朝日岳がでかい!
 ここまでくると、御影森が大きくなってきた、と、いうより遠い!

(とんがり山は御影森山)
小さいアップダーンを何回も繰り返し、最後の急登を登りきって、御影森山到着、2年前、朝日鉱泉から登った山頂、やっぱ、この稜線気になっていました。

 ここで、大休止、この先の為に・・・・。

 さぁ〜、意を決して、出発、最初からヤブの道、でも、足を出してもスムーズに先に出る、道なりに足がスッと前に出る、しかし、道はヤブに覆われてみえない、で、慎重に足でさぐって歩くから時間が掛かってしまう。


(さぁ〜、薮に突入)
 御影森からみえた、2つのピーク、奥がてっきり「中沢峰」だと思い込んでしまい、これが失敗。
 稜線を歩いている時は、道は簡単にわかったのでけれど、樹木のある所になると(ヤブが覆いかぶさっていない分、なかなか踏み跡がわかりにくい)かなり、気を使って進む、今思えば、赤布1枚もなかった、こんなトコ歩く人って、なんだろう?そういう、私達もなんだろう、あまり、ここで考えると怖いので、やめた。
 稜線に出ると、ホッとし、樹木の中に入ると、神経を使い、思い込んだ「中沢峰」のピークが近くなると、今度は、胸位までの高さのささやぶの中をまるで、水泳のクロールの様に泳ぎながら進む、が、ピークを巻いてささやぶの絨毯が下りになってきて、地図を見る。
 時間的にも、着いてもいいし、思い込んだ「中沢峰」なので、頭の中パニック、でも、道はこれ以外には「ない」と確信。
 そして、目の前には、でっかい、山、「エッ!これ?」笹薮の道は非情にも下っていく、どんどん下っていく、下りついた所は、刈払いされていた。
 間違っていない事に安堵したが、高い山は「中沢峰」と確認、2万5千図を見て、さっきのピークも確認。( 中沢峰と勘違いしたあたり、笹薮の中、泳ぎました。)
 中沢峰の登りは、直登、結構、キツイ登り、足場も悪い、しかし、下りついた所から刈払いされていて、その分楽だった、御影森山〜中沢峰の間は刈払いされていないものと覚悟していたので、それも、2〜3日前にしたのではないかと思われた。
 尾根道に出て、左へと、休みたかったけど蒸し暑くて日陰を求めて進む。
 水場を求めて進むが、わからず(後で聞くとテン場らしきトコ、ここは確認した)適当な所で一休み。
 地図を見ると、「葉山は遠いなぁ〜、山もたくさん越すのかなぁ〜」と、うんざり気味、でも、意外とアップダウンが少なく、ただただひたすらにブナの林を歩いていく。
 どの位で小屋に着くのか見当がつかなくなり、少々歩くのがイヤになってきた頃、湿地帯に出て、やっと、地図で現在地を確認、小屋が近い!ほっとして、一休み、しかし、まだ、気を緩める事は出来ない。




( 中沢峰を越えて)
 葉山山荘に近くなると、分岐には指導標、「中沢峰〜大朝日岳」、ここに来るたびに気になっていた指導標、ヤッタ〜〜!
 小屋に着き、まず、水汲み、ビールとワンカップを持って、遠かった水場、でも、最高に冷たくて、アルコールも冷たくなる。
 大朝日小屋から行動食は、アルファ米1袋と半分と、私が作った「カリカリ梅」3ケ、水2リットルと少し、余程、体内脂肪が有り余って燃焼しながら歩けたんだなぁ〜と、感心したのに、その反動が夕食でお好み焼きが、いつも以上に食べてしまった、もちろん、残したアルファ米も平らげてしまう。
 満足感と、美味しいビールとお酒で幸せ気分で寝ました。


( 気になっていた指導標)

 御影森山からは、デジカメ出さず、千葉moguさんに画像をお借りしました。


   8日
 
 夜中には、ねずみが1時間位騒ぎ、その後静かになったが、4時前ににもうるさくなって、千葉moguさんも起きたので、夜明け前だったが、起きてコーヒータイムにした。
 今日は楽勝なのでゆっくりと朝食、3時間のコースタイム、里では一歩が冷たいビールを持ってきて迎えに来ている。
 小屋の前で記念写真を撮り出発。
 昨日とうって変わって、いい道、時々広い道にもなったり、樹林の中をゆったりと下る。
 途中、逃げていく蛇や、カエルを飲み込もうとしている蛇を目撃、こんなに間近で見たのは生まれて初めて、そっと、横を通る。
 樹林がなくなって、日差しがキツイ、車道に出る少し前の日陰で大休止、時間調整。
 車道に出て、今回の朝日縦走完了、ホッとして車道の脇の木陰で車を待つ、靴はすぐ脱いでしまった。
 千葉moguさんと、「通り過ぎる車は私達の事を変に思うよね」との会話。
 迎えに来てくれた車に乗り、小野川温泉経由、蕎麦「けやき」へ、その日、千葉moguさんは帰宅、私も帰宅、な〜〜んも片付けず、しばらくウチの中でゴロゴロお昼寝。

 千葉moguさんに同行してもらって感謝です、単独では葉山までは行けそうもないだろうと、やっぱ、いくら道がしっかりしているとはいえ、あの藪では不安になってしまうだろうし・・、だから、もう、嬉しいんです、気になっていたルートが歩けて、でも、その後、燃焼し過ぎて日々過ごすだけで精一杯状態に陥ってしまいました。

 御影森山〜葉山間は、現在のエアリアマップでは「破線」です、刈払いされているか要確認、道標もないし、まして道しるべとなるような物もありません、私達の2〜3日前に入った人が道に迷ったそうです、もしかしたら、私達も途中刈払いされていなかったら、と思いました、丁度、刈払いされていたあたりで迷ったみたいでした、私達もビバーク用として、千葉moguさんにツエルトをお願いしました。

 


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