1974年9月21日(土)〜23日(月)

 全日程 晴
  

行動時間 休憩時間 歩行時間
21日   8時間40分  約2時間05分  約6時間35分
22日  10時間40分  約3時間  約7時間40分
23日  10時間  約1時間40分  約8時間20分

メンバー    一歩

コースタイム

21日 飯豊温泉8時35分発三国岳15時40分着・50分発切合小屋17時15分着
22日 切合小屋6時発飯豊本山8時50分着・9時05分発門内小屋16時40分着
23日 門内小屋6時10分発杁差岳9時55分着・10時25分発大熊小屋12時15分着・25分発大石ダム分岐(大石部落まで4キロ)16時10分着20分発坂町駅20時02分発


日  誌

21日  憧れの飯豊縦走、会津若松駅からタクシーで、飯豊温泉へ。ちょっと、トラブルで遅い出発になってしまった。

 御沢小屋で水の補給。細い登山道で、なかなかキツイ、地蔵小屋まで600〜700mの間隔で休むのにいい場所あり。

 地蔵小屋跡から三国岳までは岩稜帯になるが、大したことなく通過。ようやくにして、快適な稜線歩きを楽しんで、切合小屋に着く。
22日  
 なだらかな草原を登りつめると草履塚、ここから一旦下り登りになると、岩のやせ尾根になるが、ほんの少しだけ。

 本山まで、ガレを登り、石垣を越えて小屋も通過してやっと飯豊本山。ここから先、なだらかな稜線闊歩、大日岳がガスにかかり見えなくなってしまう。御西小屋を通過、天狗の庭あたりの草原で、あまりにも気持ちがいいので、40分位昼寝。

 烏帽子岳への登りは少々きつめ。梅花皮岳も越えると、梅花皮小屋へ下り、北股岳に登ると、今日の登りは終り、そして、ブロッケン現象も見ることが出来た。門内小屋へは、のんびりと行く。

 小屋では、太陽が沈むのを、小屋の屋根にあがって見ていた。
23日
 今日は長い行程なので、覚悟を決めて出発。地神山まで両側が笹なので、ニッカ、靴、ストッキングがびしょびしょ。

 頼母木山から周辺の山容が、上越の山々に似てきた、特に、大石山までの稜線が、蓬峠〜谷川岳に行く稜線がそっくりで、上越の山を歩いている様な気分になってしまった。

 鉾立の登りが、今日の一番つらかった。縦走最後の頂上、杁差岳に到着。下りは、大熊小屋へ。

 ガイドブックによると、大熊小屋〜大石まで4時間なのに、着かなかった。休んだのはたった5分程、沢を渡ったり、巻いたり必死に歩いた、下りのペースが速い一歩でも、「必死に私の後を付いて来た」と、言わせるほど、速いペース。

 陰気な谷あいを歩き、ようやく、周りがススキに囲まれ明るくなると、大石ダムの工事車両のダンプが見えてきて、もうすぐ、足が休めると、嬉しくなって、一生懸命歩いた、そして、林道に出て、ホッとしたのか、少しペースダウン。

 それでも、足は動いていたのに、「ここより、大石まで4キロ」の立看板を見たら、がっかりして、ザックをおろしその上に座り、ねっころがって足を伸ばして休んでしまった。

 気を取り直して、歩き始めたら、なんと、足が言う事聞かない、まるで、棒の様。きっと、あの看板を見て、気が張っていた糸がプッツンと切れ、なおかつ、あの速さで下ってきたからなぁ〜、歩くのがとてもつらい、町の中で歩くのよりも、ず〜とゆっくり

 でも、30分位歩いていたら、地元の人の車に拾われて、その時ほど、得した気持ちよりも、助かったと言う気持ちがあった。    


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