メタルスラッグ4の雑感
ここでは「メタルスラッグ4」のいろいろな面について噂を聞き、筆者が感じたことを書きます。
グラフィック
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グラフィックについては、前評判では「非常に悪い」という意見が圧倒的である。それも無理はない。メタルスラッグというゲームは緻密に描き込まれたドット絵によって支えられてきたゲームでもあるし、その重要な部分である「グラフィック」というものに魅力を感じられなくなるのだから評判が悪くなるものうなずける。グラフィックについてもう少し具体的なところに入ると「過去作からの使い回しがあまりにも多すぎる」という意見が多い。なるほど確かに画面写真を見てみると「どこかで見たことあるような」グラフィックがたくさんある。 しかし、正直いって筆者はグラフィックにはあまり興味がないから、明らかにダメだろ……でなければ別にいいと思っている。ぶっちゃけていえば、私は「グラフィックなんて2の次」なのだ。 |
ゲームとしてどうだ
| 筆者がゲームをやる際重要なポイントはただ1つ「ゲームとしておもしろいかどうか」である。いくらグラフィックがよくても、ゲームとしてつまらなかったらそれは単なるクソゲーとして筆者は捉える。もちろんグラフィックは良いほうがいいに決まってはいるが、グラフィックばかり重視して肝心のゲーム内容を無視してしまったらそれこそ本末転倒であり、最近の家庭用ゲームに代表されるような「CGだけのゲーム」とたいして変わりないものとなってしまう。 |
操作感覚
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ゲームとして重要な部分はいくつかあるが、まず最初に操作感覚を挙げておこう。操作感覚とは字のとおり、（このゲームに関していえば）上を押したら上を向き、下を押したらしゃがみ、左を押したら左へ歩き、右を押したら右へ歩く。そしてAボタンを押したら攻撃し、Bを押したらジャンプし、Cを押したらボムを投げる。この各々の操作（とそれらを組み合わせた操作）が思った通り行えるかどうかということである。従来の作品では、それらが十分達成されていたと思う。 やってみないと何ともいえないのが本音だが、噂を聞くと少し重いということらしい。前述の通り、筆者は従来の作品において操作感覚というのは十分合格点をあげることができると思っているので、それと少しでも変わるとなると……良いほうに変わればいいのだが、悪いほうに変わってしまったら、最悪プレーしないということになる。 |
難易度
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これは操作感覚と同様、筆者が最も重視しているものの1つである。なお、以下で話すことは「1」は除くこととする（筆者が「1」をあまりやり込んでいないため、詳しくは分からないので）。 「2」→「X」→「3」ときて、筆者が一番ダメな部分に挙げるのは「難易度の上昇」である。「2」の頃は「明らかに殺しにきている部分」というのはほとんどなかった。あったとしても最終面の「うねる橋」ぐらいだろう。とはいえ、最終面だから殺しにきて当然である。 しかし「X」になると一変。3面中盤の「赤いヘリ→「2」の1面ボス」がもう既に殺しにきている。そこ以外はそれほど変わっていないにもかかわらず、そこだけ飛び抜けて難易度が高い。「3」はどうかというと、2面ボス（モノアイ×6）で殺しにきている。「3」は全体的に難しいが、やはりそこだけ飛び抜けている感は否めない。そして言わずもがな、「3」＝運ゲーであることを決定づけた4面ボス。 噂によると、「4」は「3」より難しいということだ。筆者は常々「メタルスラッグ3より難しかったら絶対にやらない」というふうに決めているので、何度か触ってみてそれで続けるか止めるか判断しようと思う。 これは、プレイヤーの満足感を満たすためには難しくすることしかできなかった開発者に問題があったのでは、と思う。努力するのは大切だ、確かにそうだが、「努力すればできる」という感触をプレイヤーに植え付けるような面構成にするのは開発者の役目ではなかろうか。さもないと、現在の音ゲーや格闘ゲーム、一昔前のシューティングみたいにプレイヤーも開発者も突き進んでしまい、新規参入を不可能を思わせるような世界ができてしまうかもしれない。そうなったら死んだも同然である。衰退への道を辿るしかないだろう。 こういう点から見ると、製作チームはグラフィックに関しては一流だったが、ゲームを作ることに関しては二流だったのかもしれない。 |
キャラクター
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知っての通り、「4」にはいままで出てきたマルコ、フィオに加え新キャラクターとしてトレバー、ナディアが登場する。「ターマ、エリが日本人だから消したに違いない」という意見があるが、それはあっていると思う。4人いるなかで2人消して、その2人が両方とも日本人だったら、それくらいのことは十分考えられる。 そしてトレバーの加入について「韓国人が作っているから韓国人を入れた」という人がいるが、確かにそれはあっているし、筆者としては問題ないと思う。せっかく自分たちが作っているのだから、自国人を1人入れることに何ら問題はないのではなかろうか。 ただ、謎であるのはトレバーの性能を他のキャラに比べて落としたということである。「近接攻撃がテコンドーの蹴りで行うため、いったん止まる」ということがどれだけハンディとなるのか開発者は知っているのだろうか。トレバーを使わせないためと勘ぐるくらいにこの差は大きい。ちなみこの事実を知ったとき、筆者はトレバーを使うことは一切ないだろうと思ったくらいだ。 |
サウンド
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サウンドに関しては、噂がないのでまったく分からないというのが本音である。ただ1つ分かっていることは、ゲーム内（？詳しくは不明）で韓国人の歌が流れるということである。なぜ韓国人かどうかについてもいろいろ言及すべき点はあると思うがそれはこの際置いといて、問題はゲーム内で歌を流すことがなんの意味があるかということである。歌でゲームのプロモーションをしているのか、ゲームで歌のプロモーションをしているのか。 前者でもその必要はないし（歌を聞きたくてメタルスラッグ4をやる人はいるとは思えない）、もし後者なら最悪である。歌のプロモーションの道具にされるようなゲームはいらない（そういう目的のゲームは除いて）。 |
稼ぎ
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まあ稼ぐ人なんてのはあまりいないと思うが、「メタリッシュボーナス」という新要素があるのを見る限り、何か今までとは違ったものになっているという印象は受ける。メタリッシュシステムがタイムを元にしたボーナスであることからも、良い悪いは別にして明らかにプレー時間の短縮を狙ったものであろう。 確かに、いままでの稼ぎとは不毛なものであった。特に「2」での宇宙人の弾斬りなんてのは単調な作業であると同時に、（残機を潰した場合）最終ボスでの難易度をグンと上げるという最悪な要素であった。「X」になって改善されたのを聞いて筆者は「あぁこれでかったりぃ弾斬りをやらなくて済む」とほっとしたものだ。 話は戻ってメタリッシュシステム。どのくらい点が入るか知らないが、このシステム1つでむちゃくちゃ点が入るとなると問題かもしれない。筆者が許容できるのは100万〜200万程度（全面合わせて）である。もし「3」における宇宙ステージみたいにそこだけで何百万も入るというなら興ざめしてしまう。得点を稼ぐシステムもあるに越したことはないか、その得点がどのくらいかというのもバランスを考えるうえで重要である。 あと、これはあくまでも予感なのだが、メタリッシュシステムが入ったところでプレー時間はあまり変わらないような気がする。 |
韓国
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やっぱり書かなくちゃいけないのかなぁ……。 これを読んでいる人なら当然知っていると思われるが、このゲームは韓国で作られている。韓国という国は残念ながら日本に対していいイメージを持っておらず、むしろ「反日」という負のエネルギーで動いている国だと思う。そしてそれに反発するかのごとく、「韓国で作っているからそれだけでクソゲー確定」という人もいる。その理由には「KOF2001」という前例もあるから、というのも加味されるだろうけど。ちなみに、KOF2001は「KOF」をまったくやらない筆者の目から見ても明らかにKOF2000より劣っているように感じられた（画面を見た限りでは）。 そこへきてメタルスラッグ4である。「あの韓国が作る」これだけで拒否反応を示した人もいるだろう。教科書問題（「問題」と名のつくようなこととは思えないが：以下同）、靖国神社への参詣問題、ワールドカップ抽選会でのことなど、昨今の出来事を見たり聞いたりしている限りでは、正直筆者も韓国に対してあまりいいイメージを持ってはいない。まあ、ワールドカップについては大韓サッカー協会会長である鄭夢準氏が狂……いやいや、あまりにも「ウリナラマンセー（我が国万歳）」的だからということだが。 しかし、だからといって韓国のすべてを悪にすることはできない。韓国にだって色眼鏡でなくて、まともに日本を見ることができる人はいるだろう。そういう人間がゲームを作っていれば、どの国の人から見てもまともなゲームができるのではないか。もっとも、例え「3」のようにあとから操作できるとしても（注：これは妄想）、日本人キャラクター2人を消した限りでは、そうだともいえないのだが……。 ただ、「反韓」だけを盾に「メタルスラッグ4はクソゲー確定」といっている人は、「反日」を盾にあれこれ難癖をつけるような韓国人と何ら変わらないメンタリティを持っていることだけは確実だ。 |
最後に
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なんだかんだいって、筆者はメタルスラッグ4には期待している。「3」から2年、はたしてどのようにパワーアップしているか楽しみである。いろいろ情報はあるが、「百聞は一見に如かず」という言葉もある通り、実際自分の目で見て、自分の手でいじってみないと分からないのだ。分からないからこそ、こんな勝手なことがいえるのだろうけど。 いいゲームであることを祈りつつ……以上。 |