21世紀の大雪(2001.1.27)NEW



21世紀になった。

2000年になるときもそうであったが、なってみれば2001年なんてどうってこたあない。なにも変わりゃあしない。
15年くらい前なんて、ガキだったってのもあるけど、21世紀なんてひどく未来の話だと思っていた。でも、ゲンキンなもので、いざ21世紀になってみると、

「で?」

という感じである。
思えばその昔、2001年宇宙の旅などという映画があったが、残念なことに2001年になってみても一般人は宇宙には行けない。そんなものだ。

山も変わらない。というか、山こそ変わらない。
そもそも暦なんてものは人間が生活のために勝手に作り上げたもので、地球という大地が持つ時間の数え方ではないのだからあたりまえだ。
というわけで我々山屋も、今年、いや今世紀も変わらず山に行く。みなさんよろしく。

さて、世紀をまたぐといえば、今シーズンの大寒波である。
(敗退となったが(;o;))年末の滝谷のため入念にチェックしていたので覚えているが、12月25日からいわゆる「クリスマス寒波」がやってきた。小康状態は幾度かあったものの、年が、いや世紀があけても寒波は続き、北アルプスでは大量の遭難者を出した。我々も突っ込んでいたらもしかしたらはまっていたかもしれないなあと思うと、まあ敗退だったけど良い決断ができたのではないかと思う。不幸にも命を落とされた方もいる。ご冥福をお祈りします。

そしてその後も雪が降る。
長野県の飯山に住む友人に聞いたら、やはりここ数年で一番の雪だそうだ。去年も雪が多かったけど(去年は1月中旬から突然ドカドカ降り始めた)、今年はそれに輪をかけて多いようだ。ちなみに、関東地方も二週連続の大雪である。

でも、よく考えてみると、我々の幼い頃なんて冬はこれくらい寒かったような気がする。それが、どんどん温暖化が進み、豪雪地帯の雪も消え失せた。それを思うと、かつての正常な冬に戻りつつあるのかな、などと思ったりもする。

正常な冬に戻るのは嬉しいのだけど、こりゃラッセルがキツイ。

このまま雪の多い正常な冬が毎年続くとすると、21世紀の冬山は体力勝負ですな。





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