甲斐駒ヶ岳/赤石沢奥壁ダイアモンドフランケA(1998.8.5〜7)メンバー:有持、原(ARIアルパインクラブ) 

   日程:8月4日(火)夜出(0時45分相模湖。例によって原が遅れた・・・)〜8月7日(金)
   メンツ:有持、原

 8月4日(火)、例によって原が仕事を抜けられず、相模湖を出たのが0時50分くらい。眠い目をこすりつつ竹宇駒ヶ岳神社へ。ついたのは3時すぎ(くらいでしたよねえ)。で、寝る。

 8月5日(水)6時に起き、ドリルなど共同装備を入れてざっと40キロくらいはあろうかというザックを背負い、地獄の黒戸尾根へ。そう、黒戸尾根。みなさんご存じですね!標高差2200mを誇る殺人的に長い尾根。その禁断のエリアに,、睡眠時間3時間、開拓キットをしこたま詰めたザックを背負って突入するとどうなるか?

   答え:吐く。

 原は吐きました。吐きつつも、歩く。歩かねばならない。なんと理不尽なことか・・・。こんな苦しいことなんでやらなくちゃならんのだあー、くそー、とか言いつつ、ヤーメタ!とは言えないのだ。人生って複雑・・・。
 そんな風にのそりのそりと重たい足を上に運び、六方石の水場、刃渡り、刀利天狗、とすぎて行き5合目、7合目とそれでも上がっていったのでありました。

 7合目で水を補給。当初5日間岩に入る予定だったので6リットルの水をザックに加え、ふらふらの足がさらにおぼつかなくなり、それでも8合目を目指し歩いたのです。ふつうの縦走なら一日目は7合目で終わるのに・哀れ・・・。8合目の岩小屋についたとき、残された体力は茶さじ一杯という感じで、しかし赤石沢へ向かって降りないとAフランケは現れてはくれないので、仕方なく下ることにしました。

 この道が悪い!「おい、ケンカ売ってんのか!」と、怒鳴りたくなるような急降下で、しかも途中フィックスロープで懸垂が何カ所かあり、へろへろの体に40キロ近いザックを背負っていると、「ええい、飛んでしまえ〜」と飛びたくなるほどすごかった。「これ、核心?」って思わずつぶやいちゃいましたもんね。壁に取り付く前に。

 でも、そんな苦労をしつつ、なんとか無事下降。

 そして、突如僕の目の前に現れたAフランケは

 圧巻・・・

 アプローチにすら人を寄せ付けない、いわゆる秘境に構えるこの岩は、独特の魅力をただよわせていた。
 こんな気配の岩は、なかなかない。
 あざやかな、しかしその懐にひとたび飲まれると、それは時には巨大なハングを伴った困難な垂壁に姿を変える・・・。

 そんな岩でしたね・・・。

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