ビールの季節がやってきた!(2001.6.10)
梅雨入りである。関東地方は先週「梅雨入り」したそうだ。
一昔前までは、「○月○日に梅雨入りしました!」と豪語していた気象庁も、度重なる梅雨入り撤回声明への批判で、「もういじめられるのやだもんね〜」とひねくれちゃったのか、最近は「○○頃に梅雨入りしました」と梅雨入り時期に幅をもたせ、しかも事後報告となっている。まあ、だいたいの時期がわかりゃ良いけどさ。そもそも山屋さんなんて、梅雨入りしたか否かじゃなく、梅雨前線がどのへんにいるのかの方が気になるものだ。
この梅雨時の豊富な雨が、日本の豊かな森林を育んできた。
司馬遼太郎さんによると、この高温多雨多湿の気候が豊富な木材を生み、多量の砂鉄を溶かすに足りる多量の薪を作り、日本を鉄器の豊富な国にした、そうだ。で、日本人は他のアジア人にくらべ好奇心が旺盛で「たけだけしく」なったのだそうだ。
歴史との因果はなるほどそうであるとして、確かにこの梅雨が日本の緑を培っているのだなと思う。5月の淡い新緑は、このころの多雨と夏の日差しによって青々と色を増す。
さて、人間にはどういう変化が起こるかというと、
多雨 → じめじめ → 山では汗だく → 風呂が気持ちよい!
という、「おっしゃー!!」って感じの気分になる。そして大量の汗をかいた後はなんといっても
も、これですね。
昔の偉人は、なぜ山に登るのかと聞かれたら「そこに山があるからさ!へへん!」とたてがみのようなブロンドヘアをなびかせながら言ったそうだが、僕が山に登る理由は、
「降りてきたときのビールのうまさ」
これに尽きる。このために登っているようなもんだもんね〜。僕なんて。
我がアルピニズムを語るとき、ビールなしでは語れない。いやホント、まじめに。
敗退したって、ちょっと思いどおりにいかなくたって、降りてきてビールがのめれば最高だもんね。いやゴキゲンゴキゲン。
という訳で、これからの季節は格別山が恋しくなるのだった。
ちなみに、降りてきた後にビールを与えられないとひからびて死んでしまうので、登攀後の原を見かけた方は必ずビールを与えて下さい。よろしく。
今週末も谷川だ!あしま園のおばちゃん、ビール冷やして待っててね!
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