Doin' Just Fine by Boyz U Men
(ドゥイン ジャスト ファイン / ボーイズ・トゥー・メン)
〜オリジナル・バラッド〜
言わずと知れたR&Bのヒットメーカーであるボーイズ・トゥー・メンであり、日本でも爆発的なセールスを記録しているようで・・・。僕はメジャーどころになると興味が失せていくタイプなのだが、やっぱり良い物は良いと認めることとしよう。
最近出されたバラッド・コレクションは、ヒット曲ばかり集めた「はずれ」のないベストアルバムなので、初めてBoyz・・・を聞く人にはお勧めかもしれない。あの、マライヤ・キャリーとのコラボレーションでビルボードチャート16週連続No1という大ヒット曲のONE
SWEET DAYや、ジャニーズなんとかがカバーしていたI will get thereなんかが収録されていて、ああ、R&Bも大衆ビジネスと化しているのだなあと思ったりもする。
このアルバムには他にもON BENDED KNEEやI will make love to youやend of the roadなどの馬鹿売れしたヒット曲が収録されているのだが、あまのじゃくな僕が一番好きな曲はこのDoin' Just Fineである。
Boyz・・・の数多くのヒット曲の中で、他人に頼らない彼らのオリジナル・バラッドとも言うべきものがこの曲。他のヒット曲はジャム&ルイスが書いていたり、ちょっとベビーフェイスっぽかったり(I
will make love・・・は本当にベビーフェイスのカバーだけど)、売れ線を意識して・・・、なんて毒気付きたくなるのだけど、この曲はまるっきり彼らの曲。
歌詞は失恋して、でも無理に強がる男の気持ちをそのままつづったもの。切なさとやるせなさがそのまま素直に曲に乗っていると言う感じ。でも、僕が一番気に入っているフレーズは、サビの「・・・very
well・・・」の部分。普通、英語のロックやR&B、クラシックのドイツ歌曲なんかも、母音が間延びするような旋律を歌詞に合わせる事はフェイク以外では少ないけど(日本語の曲には多用されているけど)、この部分はあえてそのタブーを使っている。そして、すごくうまくはまっている。きっちりしたアクセントもなく、旋律が3音刻まれるので、一瞬「おや?」と思うのだけど、その部分が耳に残る。僕がこの曲を気に入ったのは、この部分だ。
たぶん他のBoyzの曲とは違ったものが味わえると思う。でも、こんな聴き方をするヤツぁあんまりいないか・・・(^^;;;
Produced by TThara
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