ようやく富士山サミッター!(2002.1.3)NEW




この小話もとんと書いていなかったので、久しぶりの駄エッセイです。と思ったら年が明けていた・・・。

年末は剣岳の赤谷尾根に入った。
当初から悪天が予想されていて、う〜ん、一体どこまでいけますかね〜、なんて感じで入った。入ってみたら雪が多く(それでも凄く多い年に比べればそれほどでもないらしい)、伊折から馬場島までもスネくらいのラッセル、赤谷尾根に入ったら傾斜の強いところでは身丈ほどのラッセルだった。ほんと、雪まみれでした。

そんな山行で大活躍したのがスノーシュー。これがめっちゃ具合良かった。
浮力があって沈まないし、かかとが上がるから疲れないし。ワカンだったら腿までいっちゃうような深雪でも膝下でとまるし、もう快適極まりなかった。ラッセルが楽しかったもんね〜。ラッセルが楽しいなんて思ったのは生まれて初めて。
下りはスイスイ滑れるし、もう最高でした。今回の最大の収穫かな。

で、高層気象通報から天気を予想し、結局年末30日から大荒れだったので29日で下山。1,800mまで上がり、冬のパノラマを楽しんで帰ってきました。このとき、既に日本海上には寒冷前線の黒い雲があり、剣に触手を伸ばし始めていた。くわばらくわばら。

29日は富山で大酒を食らって酩酊して没し、翌日帰京。29日の夜から雷がゴロゴロなり始め、30日には平地でも結構な吹雪。ああ、判断は間違っていなかったと思った。未だに閉じ込められている方もいるようで・・・。安否が心配です。


という2001年の締めくくりだったのだが、年末近く、まさに21世紀スタートの年を締めくくるべき出来事といえば、



祝:富士山初登頂!



であった。


うう・・・、悲願たっせい・・・(涙)

ってそんな大げさなことでもないけど、とにかく冬富士(かろうじて12月に入っているからそう呼べるよねぁ・・・)に登れた。

夏の富士山なんて全国から富士山をあがめてやまない老若男女が「富士登山じゃ〜!」と叫びつつわんさか集合するし、足さえありゃあ登れるようなところだから、高所トレ以外で登る気にもならんかった。登るなら冬、と決めていたのでとりあえず目標達成でした。ああ、よかった。

ARIでは毎年富士山でトレーニングをやっているというのに、苦節4年目にして初でした。ウルウル。

冬富士もよかった。うん。あの緊張感が最高。4,000m近い独立峰だけあって、威圧感は想像以上でしたね。剣や穂高にはない緊張感。今度行くときにはスキーを担ぎ上げて大滑降を計画しとりまっす。


とまあ、相変わらずの人生ですが今年も事故なく登攀を続けたい(^^)


みなさん山で会ったらよろしくお願いします。






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