季節の移りゆき 〜2006.11 八ヶ岳〜







<すっかり初冬の様相の赤岳>



秋の山は装備の予想が難しい。

ひとたび天気が崩れると厳冬期並みの吹雪になったりする。

今年は10月の3連休がそうで、多数の遭難を出した。

我々も予想外の吹雪のために丸山東壁を断念した。




<横岳の稜線は深くはないけど雪をまとっていた>



11月の3連休になると、もう相当寒いだろうという意識でのぞむ。

しかし雪の量はまちまちで、やはり予想は難しい。

八ヶ岳の登山口、美濃戸ではピッケルを持った人も見かけた。




<森の下草もそろそろ冬支度>



稜線ではすっかり初冬だけど、ふもとはまだ秋である。

穏やかな木漏れ日の降り注ぐ森の下草は、ようやく冬支度を始めようかというところ。

枯れ色もまばらに入り始め、緑は薄く、淡かった。




<美濃戸の林道>



高木も穂が秋色の盛りだった。







夏と違い、湿気の少ない抜けるような秋の空に映える。

その碧空があまりにも青くて、切なさが森中に漂う。




<鹿の湯で!>



富士見の道まで降りると、そこは見事な紅葉の季節だった。

国内でみた紅葉の中では一番見事なものだった。

やはり紅葉はタイミングがものを言うのだ。







秋の山は難しい。

でも、初冬の山頂から秋真っ盛りの山麓まで、季節の移り行きが一時に楽しめる贅沢な季節でもある。










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