氷遊びの季節 〜2000.12 八ヶ岳/南沢小滝〜
<氷回廊(南沢)>
冬のシーズンが始まった。
シーズン始めにはいつも八ヶ岳に入る。
年末のビックルートのためのウォーミングアップだ。
<南沢小滝にトップロープを張って懸垂するスズテル>
北西稜に入った翌日、あまりにも雪のない横岳西面に行く気も失せ、アイスクライミングをすることとなった。
南沢小滝はなんとか登れるくらいの氷瀑になっていた。
でも、今年は暖冬のせいか氷の発達がいまいち。
<さて、登りますか、と、氷に向かう原>
僕はプラブーツを修理に出してしまい、革登山靴と10本爪アイゼンで望んだ。もちろんアックスも持ち合わせていなかった。
「オレ、道具もってないからリードできないよ」
と宣言していたが、リードできる氷の状態ではなく、回り込んでトップロープをかけた。
<比較的簡単なラインを登る原>
さて、今シーズン初のアイスクライミングとなった。
10本爪で足下が少々心許ないし、アックスも全然刺さらないがなんとかなるものだった。
アイスクライミングの面白さを思い出し、夢中になって氷の壁を登った。
<つららの難しいラインを登るスズテル>
南沢小滝は何本かラインが取れる。
昨日の大滝では一本しか登れなかったスズテルは、鬱憤をはらすように果敢に難しいラインに挑んでいった。
今年は雪が少ない。
滝谷下部の雄滝や滑滝はアイスクライミングとなるだろう。
よいトレーニングになった。
それから、氷瀑の面白さと美しさを再確認した。
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