夏の穂高 〜2000.8 北穂高岳/ドーム中央稜〜NEW




<夜明け前の滝谷第一尾根。第三尾根から。>


夏の穂高はとてもすがすがしい。
険しい岩稜も、季節がやさしい夏の時期なら余裕を持って楽しめる。

本当は最低でも3〜4日かけて登り込みたかったのだが休みが取れず、それでも滝谷に入りたかったので、週末だけのあわただしい穂高となった。




<滝谷のメンバー。穂高平小屋で。>


当初、涸沢から入ることも考えたが、バスの時間を待たずに早出が出来る新穂高から入ることにした。

今回のメンバーは、太田労山の石崎さん、核心のピッチでも関西系のボケを炸裂させる塚兄ちゃん、北海道にいる彼氏をそっちのけにして山に狂っている豊嬢、と僕の四人。

みんなARIの中では新人。でも、行く先は滝谷。




<白出沢登山道から涸沢岳・西尾根方面の枝沢。緑がとてもきれい。>


白出沢から白出乗越へ詰めるのはこれが二回目だが、夏は初めて。

予想以上の好天に、夏の太陽ですっかり深さを増した緑が鮮やかだった。





<取り付きで準備。後方は石崎さん>


滝谷アタックの日。

体調の悪い豊嬢は北穂に張ったベース・テントでお留守番。三人で登ることになった。

となれば、僕がオールリード。難しいルートではないけど、新人二人を引っ張るので少々緊張気味の顔。

この写真を撮った塚兄ちゃんは余裕のボケぶり。「おーい」と言われ、振り向くとこの写真を撮られてしまった。「試し撮り」だそうだ。




<1ピッチ目のディエードル下部。岩も堅くて快適!>


ルートは爽快だった。滝谷の高度感もあり、夏のさわやかな風もあり、ごきげん。





<1ピッチ目上部。そろそろこのピッチの核心。>


支点もしっかりしていて、ランニングも豊富。ほどよく難しく、楽しく、まるでゲレンデみたいだった。

あっという間にドームのてっぺんについた。





<登り終わって。塚兄ちゃんと一枚>


登り終えてほっと一息。でも、今日中に下山しなければならないので余韻に浸るのもそこそこにして僕らは滝谷を去った。




<ドーム全景。右側のスカイラインが僕らが登った中央稜>


夏の穂高は、本当に青空が似合うと思った。




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