白毛門沢
(2005.8.21)
メンバー:石田(一同心)、原(ARI)



 先週に引き続き山に入ることとした。土日の予定であったが、仕事の関係で金曜の夜発が厳しくなり、土曜日出発として日曜日日帰り。雪渓の状態が悪いだろなとおもいつつ、谷川に行く事に決めた。
 ところが行ってみたらやはり雪渓がズタボロで、どうにも進めない。ヒョングリへの高巻きにも下が空洞の雪渓を上がらなければならず、衝立前沢側の悪い草付きも越えられなくはないが時間がかかりそう。ということで、あらかじめ沢道具も持っていたので、あっさり白毛門沢に転進することとした。


<白毛門沢導入部>
8月21日(日)
前日夜に水上に入り、床の暖かい秘密の場所で石田さんと二人で宴会。すっかり酩酊した勢いも手伝って、なぜか二人とも素っ裸になって飲んでいた。変態そのものである。翌日、一応一ノ倉にアプローチするも雪渓の状態が悪くて断念。時間も遅いので、白毛門沢に転進することとした。一路湯桧曽川の土合橋へ。
白毛門沢は2回目であるのでアプローチは記憶を頼りに河原をガンガン進む。とにかく暑かったので、沢の中を歩くのは最高だった。
しかし、やっぱりずっと本ちゃんから足が遠のいているし、特に沢は超久しぶりだったのでルーファイの感覚が全くダメだった。このルートはタラタラのセン以外はルート上をずっと行けるのに、途中で不要に高巻きをして、さらにこれが高巻きすぎてはまったりして大変だった。石田さんには随分迷惑をかけてしまった。





<美しいナメ>
沢筋はとにかく上越の沢らしく明るく開けていて気持ちが良い。美しいナメを堪能しつつ、5m2段の滝、4mのトイなどを越えていくのは最高だった。タラタラのセンの上の長く美しいナメは、まえは駆け上ったところだったのになぜか今回はビビリが入り、左岸側に無理やり取り付いて藪を掴みながら進んでしまった。情けない。しかもここで笹が目に入ってコンタクトレンズを落としてしまい、超ブルーになっていた。









<白毛門沢上部。だいぶ水量が少ない>
このナメをクリアすると大岩が現れ、今回は左からこれをクリア。さらに8mのナメを越え、いい加減水流が細くなると見覚えのある二俣に出た。正面に真っ直ぐ伸びる沢は支流で、白毛門沢は直角に右に折れる。これを間違えると大変。













<季節はずれのアジサイ>
沢は右に折れるとすぐに左に90°折れ、再び白毛門の山頂を目指すようになる。左上にジジ岩とババ岩を見上げながらどんどん詰める。なんんと8月だというのに季節外れのあじさいがあった。ちょっとびっくり。













<上部の岩稜帯>
水が涸れてからは3級程度の結構きわどい岩場も出てくるので要注意。前来たときにはとにかく下から上まで駆け上がってしまったのであまり記憶になかったが、こんなに悪かったかな〜という感じであった。ここら辺で先行パーティーが見えた。沢というより踏み跡という感じなってくると最後のツメ。草原の急斜面を踏み跡に導かれながら進むと白毛門の頂上に出た。









<上部。もう水もない>

頂上で一休みして一目散に稜線を下る。結構時間がかかってだるいが、まあ下りなので文句は言えない。途中から天気も崩れ出した。湯桧曽川のせせらぎが聞こえるとまもなく土合橋の駐車場に出た。キャニオニングのツアーの一団が白毛門沢方面から降りてきて、我々のギアをものめずらしそうに見ていた。とっとと汗と泥まみれのウェアを脱ぎ捨て、一目散に湯テルメに行った。






<総括>
やはり上越の沢は良いという感じ。開けていて明るいし、ナメも草付きも爽快である。白毛門沢はとにかく沢筋を詰められるので、忠実につめるべき。今回は本当に高巻きすぎて失敗した。タラタラのセンはキチンと巻き道が付いているので、これに沿っていけば余裕で巻ける。一番の注意点は上部の分岐で、初めての人であれば迷わず真っ直ぐに伸びる沢に入ってしまうだろう。水流は右から直角に落ち込む沢の方が多いので、冷静に本流を見極めれば右の沢に入れるとは思うが、ここが本ルートの最大のポイントであると思う。






<白毛門の頂上で。変な顔の石田さん・・・>









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