長編大作・ステキな日曜日を!?[2002.4.2]
(注!!!この日記は少々問題があります。自分はまぁ上品な人間だ、と思う方は読まないでください。
それから食事中、食前、食後の方も読まないでください。あしからず)

日曜日。平日出勤が多い私だが珍しく日曜日バイトに向かった。今日朝イチで一緒に働くのはプクさん(仮名)。
プクさんは3人いる社員さんのうちの一人で、最近若いバイトの子と作っちゃった結婚したばっかりの30歳男。
しかも今度の日曜日にはうちのお店から他のお店へ異動、それと同時に店長に昇格!というめでたい人である。
今週はプクさんにとってウチのお店での最後の一週間である。

朝6時20分。「今日は久しぶりにプクさんだ〜(←私の長い休みの後ずっと会っていなかったので)」と思いながら
お店の階段を上り扉を開けたら、見知らぬスーツ姿のおとなしそうな男性がレジで作業をしていた。
レジの修理をしているらしい。軽く挨拶をし、奥のバックルームへ行くとプクさんが。
「お〜!うっちー!久しぶり〜!」「店長昇進おめでとうごさいます〜!今日レジの修理が入っているんですね〜」
「昨日からおかしいらしいんだよね〜」などと話しながら、6時25分、朝のオープン準備に入ろうとした。
いつもはまず2人で、夜の間店内にしまってあるテーブルとイスをせっせとテラスに運び出すのだが、
最近オープンに掛けられる時間が短くなったため、プクさんひとりでテラスの作業をやり、
時間がかかるペイストリー並べを先に私が始めていることが多い。
この日も「俺やっとくよ〜」と言いながらプクさんは一人でテラスに出ていった。
しかし。すぐに、複雑な顔をして戻ってきた...。

プ「うっちー...あのさ〜...テラスに...テラスに“うん●”があるみたいなんだよね...」
内「え〜?...犬ですか?猫ですか?人ですか?(私、その事がまず気になったらしい)」
プ「いや〜...人っぽいんだよね...」
内「え〜...(行きたくないな〜)」
そして二人でテラスへ向かう。もくもくと作業をするレジ修理の男性。お店のイメージのためにも、
この人には話を聞かれないようにしなくては!暗黙の了解だった。
そしてテラス。確かにそれはあった...。しかし、人というよりむしろ...ゾウ?
(別に草が混じっていたわけではないけど。なんとなくね。察してください)
『あ〜、きっと夜中にお腹が痛くなってどうしようもなくて、でもどこのトイレも開いていなくて、
人目から外れたこのテラスでしてしまったんだな〜。このテラス、扉も鍵もないし自由に入れるもんな〜。
きっとどうしようもなかったんだな〜。しょうがなかったんだな〜。その人かわいそうにな〜。』
お互いが自分に言い聞かせ、自分を励まし、処理作業に入る(詳細は省略)。中と外を行ったり来たりしながら
ちらりと見ると、 レジの修理の人は黙々と仕事を続けている。よしっ!気付かれてない!
そして5分後、プクさんと二人での共同作業は終わった。私たちの日曜日も終わった。
7時。ブルーになりながらもオープン作業が済み、レジの修理も終わり、普段通りのお店が始まった...

何があっても朝は必ずやって来るんだなぁ...しみじみ。

オープンして2時間も過ぎると少しずつだが興奮も収まって、プクさんと私で「いや〜忘れがたいね」「あはは〜」
な〜んて
盛り上がっていた(ちょっと壊れている二人)。
内「も〜う、あのレジの修理の人に気付かれないようにってドキドキしましたよ〜!」
プ「いや〜...実は...俺さ〜、あの人がやったんじゃないかって思っているんだけど」
内「えっ?」
話はこうだ。朝6時。プクさんがお店の階段を上るとそこにレジ修理の男性がいたという。
開店の前に作業を済ませてほしいと希望を出していたので、その作業の人は5時30分から待っていたらしく
「30分も待っちゃいましたよ〜」なんて言っていたそうだ。そして6時25分、プクさん、うん●発見。
...思い出してみると、そういえばちょっと新しめだった...かも?
プ「あの人普通のスーツ姿でさ〜、作業服とか着てなかったじゃん?たぶんこんな朝早く修理なんて滅多になくて、
しかも30分も待たされてさ〜。その腹いせにさ〜。もう俺すぐピンときたよ〜」
...結局、「狙ってできるもんでもなかろう」「どうしようもなかったのには違いない」「でもあの人しかいないだろう」
あっさり犯人が決まった(たぶん違うと思うけど)。哀れ、レジ作業の男性。でも、そうでもしないと、
私たちの心が癒えなかったのだ、きっと。

最後の1週間なのに、ひどい目に遭ってしまったプクさん。
その日はサンドイッチが一つも入荷せず、次の日は倍の量が来てしまう...なんてこともあったけど、
私たちにとってそんなことはどうってことない。ある意味無敵ってヤツだ。
しかし世の中いろいろなことがあるもんだ。別の日、プクさんが店内清掃に行くと、
一人でホット
コーヒーを飲みながら自分で持ち込んだ納豆を食べている外国人を発見(←ちゃんとハシで練っていた)。
言葉を失った、という...。プクさん、まだまだ店長への道はキビシイ。[2002.4.2]

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