レポートの作成方法 

                                   環境システム学科セミナーK:Ver.2(暫定版)
T.レポートついて
 1.目的:レポートとは、研究・調査・実験などの結果や成果を、他人に報告するものである。
 2.意識:「他人に説明する、理解してもらうもの」という意識をもって、読み手の立場に立って作成すること。
 3.表現:内容が明確であること、表現が簡明であリ、丁寧に書くこと。
 4.作成にあたっての心構え:
    (1)研究・実験を行っている時には、絶えず問題意識を持っていること。
    (2)普段から、学術論文等をよく読み研究すること。
    (3)資料の整理方法や論文の書き方などについても研究すること。
U,報告書の用紙、筆記用具などについて
 1.表紙:1ページ目の最初の行に左に寄せ「実験日時」、2行目中央に「レポート課題」、3行目に右に寄せて「学籍番号,氏名」を記入、
  1行あけて本文に入る。
 2.本文:手書きの場合には、レポート用紙A4版(縦型、横書き、400字詰め)。
   ワープロ、パソコン使用時はA4のワープロ用紙を用い、天地左右に適当な余白を取ること。
     文章はわかりやすく、主語、述語、目的語、修飾語などを正しい順番で書くこと。
     文章は簡潔明瞭に書くこと。
 3.図および表:A4版方眼紙(1mmまたは5mm方眼)に丁寧に描くか、あるいはパソコン等を用いてA4用紙に作図・作表すること。
  小さな図・表・写真等はA4版の方眼紙等に貼布する。図表の番号と本文中の番号は一致させること。
 4.手書きの場合の筆記具など
    (1)黒色のペンまたはボールペンを用いる。鉛筆・サインペン等を用いないこと。
    (2)必要に応じて色鉛筆を用いる。
    (3)図表等の下書き(鉛筆)はきれいに消しておくこと。
 5.訂正
    (1)間違えた場合は、原則として一頁すべてを書き直す。
    (2)些細な間違いの場合は修正液や砂消しゴムで丁寧に消すか、紙を貼って訂正する。
 6.その他
    報告は上部をホッチキスで綴じるか糊付けする。クリップ・ゼムピン等は用いないこと。
V.本文の構成
 1.目的
   実験・演習の目的を簡明に記す。箇条書きでもよい。
 2.方法
   (1)実験・演習の実施日(必要に応じて、天候・気温その他も)(表紙に記入)
   (2)実験実施場所、野外の場合は場所を明記、必要に応じ地図、ルートマップを添える。)
   (3)実験使用機器(仕様・番号など)や主な使用道具
 3.実験内容
    どのような実験をしたかを簡明に記す。
 4.実験結果
   (1)事実を述べる.推論はしない。
   (2)図や表を用いてまとめる。
   (3)図や表はできるだけ本文の説明箇所の近くに入れる。
 5.考察             
   (1)実験結果やその意義などについて項目ごとに考察する。
   (2)適宜、他の研究結果と比較する。
   (3)不明な点と今後の展望など(いわゆる感想文にならないように)
 6.引用文献
   (1)本文・図・表等中で引用したものについて出典を明らかにする.
   (2)百科辞典や受験参考書、ホームページなどからの安易なからの引用は好ましくない。
W.文の書き方
 1.章・節のたて方
       T、左寄せ、
        1)(左一字空け)
          (1)(左詰め)・・・
         (●、○、★、*、#、・ などを項目として用いないこと)
   例  T 実験の目的
      U 実験の方法
       1) 実験機器について
       2) 実験の手順
      V 実験結果
       1) 計測値一覧
          (1)水温
          (2)電気伝導度
       2) 測定上の問題点
      W 考察
       ・・・
       ・・・
    X 結論
  2.手書きの場合の用紙の使用法
     (1) 使用法のルールを守ること。
     (2) 本文は原則として左右一杯に用いる。ただし、段落の書き出しは1字あける。
  3.文字
     (1)手書きの場合、文字を丁寧に書く(「上手な字」は必ずしも要求しない)。
     (2)誤字・脱字等のないようにする。
     (3)送り仮名についてもルールを守ること。
     (4)専門用語以外は、できるだけ常用漢字を用いて表現する。
  4.用語
     次のような表現は報告書には不適当であるので、( )内のように改める。
      (1) 稚語  僕は(筆者は)、・・・っぽい(・・・を帯びた)、やっばり(やはり),・・・だけ(・・・であるが)、...
      (2)マス調 ・・しました(・・・を行った)、・・です(・・・である)
      (3)不適当な擬音  「ドカドカ」「バッチリ」
  5.用法
     時制の使いわけに注意すること。科学的表現を用いること(文学的表現を用いない)。
X.引用の方法
  1.引用した記述については必ず出典を明記する.
  2.文中における引用例 ;
    (1)坂東太郎(1982)によれば、.....・である.
    (2)・・・・・・・・・・・・・(熊谷峰子、1982)
  3.引用文献の書き方
    (1)坂東太郎(1981):論文の表題、雑誌名、巻(号)、開始頁−終了頁
    (2)坂東太郎(1982):表題、書籍名、総頁、発行所
Y..図表の書き方
  1.写真・グラフ等は図に含まれる。
  2.図・表のまわりには適当なスペースをとる。
  3.図のタイトルは下に、表のタイトルは上に入れる。
  4.地図においては必ず方位とスケールを入れる。
  5.スケールは対応する長さで表現し、必ず単位を付ける。
  6.必要に応じて色を塗り、凡例をつける。
  7.グラフには必ず座標軸名・単位・目盛を記入すること。
  8.表中の数字は桁をそろえ見やすく表現する。できればワープロなどを利用する。

                    
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