授業を受ける時

 「水文学」は一般に地球物理学の一分野として位置づけられています。水文
学に関連する学会としては日本水文科学会があり、学術会議の地球物理学研
連傘下の陸水研連を構成する重要な学会の一つとなっています。アメリカで
も、アメリカ地球物理学連合(AGU)の重要な一分野として水文学(Hydrology)
は位置づけられています。水文学には、地質学、地形学、気象学、物理学、数
学、それに一般的な化学の知識や手法が必要になることがあります。したがっ
て、ゼミに入る学生は上記の科目に関連する授業をできるだけ履修をしてきて
ください。

 一般的に「大学の授業を履修する際の心得」として、以下のことを守ってくだ
さい。
1 授業開始5分前には教室に入ること、と言いたいところですが、休み時間が
短いので、「授業開始2分前には必ず
  教室に入り着席していること」。
2 私語は慎むこと。他人に迷惑をかける行為は「公序良俗に反する行為」で
あり、許されるものではありません。携帯
  電話の電源を切ること。
3 疑問点は、手を挙げて質問すること。「聞くは一時の恥」と心得ること。学生
諸君には聞く権利、質問する権利があり
  ます。社会人になってからは、「無知をさらすことになるかもしれない」などと
思わって、なかなか聞きたくても聞けなく
  なります。(ただし授業をまじめに聞いていた学生のみに与えられる権利で
あり、また無意味な質問、無関係な質問  などはお断りいたします。)
   質問をするつもりで真剣に授業を聞いていれば、適切かつ有意義な質問
もできるし、知識の内容もより確実なも
  のとなるはずです。
4 ノートはルーズリーフは使わず、大学生らしく大学ノートを用いること。ルー
ズな人がルーズリーフを使うと、記録した
  ものが行方不明になります(ルーズでない人も大学ノー トを用いるようにし
てください)。暗算の達人以外は電卓を 
  用意しておいてください。
5 仮に授業が早く終わった場合には、教室に留まるにせよ、退出するにせ
よ、静かにすること。他の部屋では友人た
  ちがまだ授業を受けているはずです。

 水文学研究室に関係のある開設科目の「シラバス」(時間割の科目名をクリ
ックしてください)と、関連「参考書籍」を、このHPで紹介しています。最近の学
生さんは本を買わなくなったと聞いています。確かにインターネットからいろい
ろな情報が得られるようになったと思います。しかし、きちんとした情報は、図
書館にあるきちんとした本の中にあると考えていただきたいと思います。どの
ような本を参考にするべきか。「参考書籍」にある本から探すことも一つの方法
です。
 学生諸君が学術書、参考書を購入するとすれば、できれば1〜2人の人が書
いた本がよいと思います。なぜか・・・、多くの著者が、寄って集って書いた本
は、術語が統一されていない可能性、本としてのまとまりを欠いている公算が
高いからです。一冊の本の中で、その著者の基本的な考え方が貫かれている
か否か、が重要だからです。一人の人が精魂込めて一冊の本を、その主張に
沿ってまとめたとすれば、それは大いに参考とするに値する本となっているの
ではないでしょうか。


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