|
今回このツーリング前に掲げたテーマは「正しい川原キャンプの実践」である。というのも、この夏は不幸な水難事故が起こったからだ。異様に暑かった今年の夏。その一方で集中的な豪雨があり、各地で水難事故が頻発した。我々にとって衝撃的だったのは、やはり玄倉川での事故であろう。川の中州でキャンプをしていた数家族が一夜の集中豪雨によって濁流に呑まれ幼い子供を含む多くの命が奪われた。常日頃流れを遊びのフィールドとし、川原を憩いの場所として川と接してきた我々にとってショッキングであり、他山の石とするにはあまりにも悲惨な悲しむべき出来事であった。
ニュースでコメントする日本キャンプ協会の方の
「『安全』対策に『万全』はない」
「『自由』には『責任』が伴う」
といった言葉を謙虚に受け止めて今後の活動の基本姿勢としてゆかねばならないだろう。
しかし、ここで川原でのアウトドアを自粛したり、最悪なケースとして地方の自治体などから規制が入ることには断固として反対せねばなるまい。そういった外部からの干渉が自然と対峙するキャンパー達の自己判断力を鈍らせ、他人任せの無責任人間を産むことにならないか。危険を察知出来ない人間は、自然を相手に遊ぶなと言うことだ。
|
 |
自分の力で自分(を含む同伴の家族など)を守れない者は、せいぜい囲いで被われたキャンプ場で自然を擬似体験していればいい。そうして野趣溢れるフィールドには大人の判断力と価値観を持った真のアウトドアマンが集うことになる。それが一番望ましいことである。
全て At Your Own Risk の精神だ。
 |
ということで、今回は万全を期して川原から一段高い地点にテントを張り、心のゆとりスペースとしてタ―プも広げる。
料理は極上牛の肉塊にニンニクを詰め、ローズマリーや粒コショウ、クレイジーソルトで味付け炭火の遠赤外線で焼き上げる。それをメインに数種類のパスタにサラダ、ビールにワイン。滴り落ちる肉汁が食欲をそそる。
そしてキャンプファイヤを囲んでギターに歌。これぞキャンプの定番を取り揃え、ランタンの光の向こうの漆黒の闇、そして満天の星空を心ゆくまで堪能した。ギターの奏でる想い出の曲に話も弾む。 |
「カータの初体験、打ち明け話―!」
「えー、あれは16の頃・・・アホー、言わすなぁ!」
懐かしのバラードをエンディングにそれぞれテントにもぐりこんでいく。続きは川のせせらぎをBGMに夢の中へ・・・。
|
 |
|