EPISODE12.
濁流・激流、富士川の夏、日本の夏!
第6章 大和魂、世界へ! 


 さてさて、この激流を突破した後はクーリング・ダウンのツーリング。岩後ろの瀞場を抜け穏やかな流れの左岸にカータの車が見えて来た。一番の見せ場を最後に持ってきたナイスなコースアレンジのダウン・リバーも終了である。先行していた、カータ、TOM、まーこ、マッツンが岸に上がって行くのが見える。

 そういえば、今回、ミャータが目立った活躍をしていない。 でも、ご安心を。ちゃんと最後にやってくれました。みんなが左岸に上陸していくところ、何を思ったか遅れてやってきたミャータは本流の瀬に乗って軽快に下流へと流れ去って行ってしまったのである。スプレースカートがはまらないと四苦八苦して遅れたいたのだが、それを手伝っていた僕とそう距離は離れていなかったはず。それなのに、彼ひとり、勇んで瀬に挑みながら遥か下流へと消えて行ったのであった。

 まったく、相変わらず常人の理解を超えた行動を取る男である。前方のメンバーの行動を見ていれば、浅瀬にスタックしているのか、ゴール地点に上陸しようとしているのか、判かりそうなものである。

「へっ、みんな左の浅瀬につかまっとるな・・・ 本流はこっちやでー!」

 と、バカ・ミャータは、勢いよく流されていったのであった。

 結局、ミャータは数百メートル流されてようやく異変に気づいたらしく、ひとり寂しく呆然と炎天下の河原で佇んでいたという(この時である、河原の畑で農作業している地元のオジさんに、川の流れの話を聞いたのは。)。 で、結局、ひとり河原を遡ってようやく戻って来たのは、我々が車の回収も着替えも済ませ、いよいよカヌーを積み込んで出発という頃であった。ミャータが来ない間、そりゃもう口々に好きなことを言いたい放題だったのは言うまでもない。

「もう、あのアホ・ミャータ、放っといて帰りましょ!」

「富士川の下流って富士ICの近くやろ、そこで拾ったろか」

「いや、あいつ今プータローやし、太平洋漕いで東京へ帰ってきたらエエんちゃうの!」


流されたミャータの墓碑を立てて追悼する我々

ミャータを置いて行くこと決定
「じゃぁなー、ミャータ!」

女性同士の水抜きも
もう、慣れたもの(^ ^)

 とにかく、罵倒されるにかけては彼の右に出るものはいないのであった。結局はカータがカヌー牽引の手伝いに行き、足場の悪い河原を延々数百メートルをふたりでカヌーを引きずって戻って来たのであった。さすがに今回の川流れは、彼も悪いと思ったのだろう、帰りの道中も、ずっと謝りっぱなしであった。いやいや、さすがのミャータ選手。パドリングの実力を上げても、なにかと挙動が不審で笑わせてくれるのである。
TOMに言わせると、

「ミャータさんは、ネイチャーですからね」

 要は、天然なのである。“ナチュラル・ボーン・挙動不審”ミャータ、恐るべし!




 こうして、夏の富士川ツーリングは無事終了。
 
 サクッと昼過ぎに出発したお蔭で渋滞にも巻き込まれず、スムーズに帰りつくことが出来た。
 
頑張ったレディス二人

原住民現る!

積むバランスが大事

女性はいつも
この更衣室でお着替え

作業を手伝ってくれた
原住民(?)のTOMさん

4艇も積むと
さすがに圧巻!


 今回も、各人の活躍で、安全で楽しいツーリングであった。カータもカーナビを導入してから、コースの設定を任せて安心となった。女性陣も、ずいぶん頑張ってくれるようになった。なによりツーリング記録の執筆を助けてくれたのはありがたい! というのは冗談だが、ツーリング終了後の精算や連絡を買って出てくれるなど大いに戦力となってくれるようになった。そのうちレディス・チームでのツーリングも可能になるのではないだろうか?ナオ嬢もこう言っている;

 「女性だけのツーリング? やってみたいっ! 計画があったら 誰かつれてって。 ツーリングって みんなのレベルに合わせて下る川を決め、その中でどの部分をくだるかとか、温泉・キャンプに適したところを探すだとか、時間配分 車の手配等々 色んなことを考えなくちゃいけないじゃない。 事故が起こったときのことも想定しておかなくちゃいけないし。 私には まだ 計画は出来そうにないなぁ。でも やってはみたい。 YAJさん 今度教えて下さい!  フンドウズでは、今のところ 女性だけだと不安があるから、まず女性陣で計画をたてること位からはじめてみたいです。  計画はするから 実行の方は カータ君 またよろしくね!」

 各隊員から自発的にツーリングの発案なんかが出てくると、隊長は楽になるなぁ〜。 

 そういえば、先日のササヘー
送別会の段取りも女性が全部仕切ってくれた。今回のツーリングには参加できなかったが、鍋男伝説Eを作ったササヘー選手が、今年の9月から一年間研修という形で、中国北京に赴任することになっていた。

 


 富士川でのビデオ鑑賞会を兼ねて、会社の会議室でランチ送別会を持った。ササへーには、中国悠久の大河に挑戦してもらいたいものである。

「了解、大和魂見せてきます!」

 そう言って、彼は旅立って行った。

 フンドウズ世界進出の日も近い!?

 これ(矢印)が、ササヘー。
鍋をかぶっていないめずらし姿
 
再見、ササヘー!

(完)

E鍋男伝説 ・ ・ ・  Episode07 多摩川編。 メットの変わりに急遽、鍋をかぶって川を下った稀有な体験の持ち主である
 

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