EPISODE 9.
 真夏のアブとランデブー!
第2章 直前講習、テレマークって? 


 スタート直後から次々と断続的に2、3級の瀬が現れる。ポリ艇を操る男性陣は多少の岩場はガツンガツンぶつかりながら瀬を乗り越えて行く。一方ダッキーの女性陣は苦労が多いようだ。特に2人艇に乗りこんだマッツン・まーこ組がザラ瀬に悪戦苦闘している。


さすがのマッツンも大苦戦!

開始早々、早くもグロッキー?!

今回初参加のまーこ女史はマッツン・アッサー達とは同期。田園調布にお住まいのスラっと細身のお嬢様である。彼女の参加を知ったササヘーは

「アイツ、パドルとか持てんですかね? 
箸より重いモン持ったことないって感じッスよ!」


 と言っていたが、どうしてどうして、パドリングの果敢さでは先輩格のマッツン・アッサーを差し置いての頑張り様である。ツアー参加表明の意気込みからして誰よりも積極的であった、まーこ嬢。初心者ながらも

「私、激流派ですから!」

 と言ってハバカラない元気がなんとも気持ちいい。

 しかしまーこの元気を持ってしても、いきなり最初の川下りがこの五十嵐川では苦戦は免れまい。これまで“人間スタビライザー”“ミス起き上がり小法師”と言われてきたマッツンもツーリングの前半で既に数度の撃沈・水浴びを体験している。


アッサーも悲鳴連発!



 

 


中央、後ろ姿が大竹さん
 ある程度の苦戦は予想していた。そこで今回このツーリングに先立ち、前日にみんなには講習を受けてもらっている。

 前回の天竜川の後、パドリングスキルの向上欲が出てきたし、少し難易度の高い川へチャレンジする喜びを知った隊員にとって、ここで一度ちゃんとした講習を受けることは有意義に違いないと判断したからだ。

 講習を受け持ってくれるのはアウトドアショップWESTの店長大竹さんB。私が新潟時代お世話になった、我がカヌーの師匠である。

 その昔、東京在勤中はファルトで細々と湖面や瀞場で優雅に水遊びをしていたが、新潟転勤を機にリバーツリング、ポリ艇購入、瀬遊びとその遊びの幅はどんどん広がっていった。それもこれも大竹さん達が主催するカヌーサークル、新潟カヌーネット(NCN)Cに依るところが大である。カヌーと言えば野田知祐的に孤高に楽しむものと思っていたが、仲間とのツーリングや瀬遊びの楽しさ、パドリング技術の習得の喜びを教えてくれたのは、まさにこのNCNでの活動であった。

 土曜日の日中、五十嵐川に注ぐ支流大谷川の源、大谷ダム湖にて行われたパドリング基本講習。大竹さんには翌日に五十嵐川のツーリングを計画していることは伝えてある。だからだろうか、初心者講習というのに基本パドリングは勿論のこと、スカーリング、テレマークターン、ロールと一挙に中級者向けの技術も教えてくれる。

「テレマークは明日のツーリングでも役立ちますからね」

 そう言われて講習を終えたものの、果たして体得出来た者がどれだけいたか。バウ(船首)サイドの水面にパドルのプレードを差し込みラダー(舵)に見立てて水を切り裂きターンするのだが、慣れるまではパドルを支点にして回転する感覚がなかなか掴めないものである。

 いざ、実際の川面で

「見ててくださいよ! エディに入りますから!」

 威勢良くササヘーが流れの中、岩の後ろのエディめがけてテレマークにチャレンジする。しかし流れがあると勝手が違う。あれよあれよと下流に流され岩後ろのエディどころか先の瀬まで流され、勢い轟沈をかましている始末。その後も


「いやー、もう、泳ぐのに何の抵抗も無いッス!」

 というくらい沈しまくっていた。









(講習の模様は下記の画像をご覧ください)

テレ−マークを試みては沈するササヘー




BWESTの大竹店長・・・・・


新潟の三条市と新潟市に店を構えるアウトドアショップ。 カヌーだけでなく、フリークライミングから山スキー、アウトドアのことなら何でもOKの優良店。 お人柄の良い大竹店長に頼めば懇切丁寧に、いろんなことを指導していただけます。
C新潟カヌーネット(NCN)・・・・・


川、海、静水、 ファルト、ロデオ、シーカヤック、あらゆるジャンルのパドラー、カヌーイストが所属する新潟県下でも有数のカヌーサークル。 家族的な暖っか運営がなにより魅力です。 年間通じて各種イベントが盛りだくさん。 多くの先達が手取り足取りカヌーの楽しさを教えてくれます。 
HPは こちら 


 これのどこがパドリング講習? (いえいえ、お昼休みの愚考の数々です)(笑)


講習もそこそこに、カナディアンに乗って、「タイタニック」ごっこをして遊ぶ、ササヘーとミャータ。 おいおい、ローズが船尾で水没してるぞ(笑)

午後の講習は、大谷ダム湖の最深部までのショート・ツーリング。 目的に向かって真っ直ぐ漕ぐのもなかなか大変で、いい練習になる。

シンクロナイズなフンドウズ

湖の一番奥で記念撮影

 

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