源泉風呂探検隊

温泉があぶない!

温泉は古くから人々に愛されてきました。広々とした湯船に浸かる開放感や爽快感はなんともいえません。 温泉には身体に与える温泉そのものの療養効果ばかりでなく、日常生活やストレスから開放されることによる精神安定、沈静作用の効果などがあるといわれています。 いにしえの人々は、そうした効用を肌身に感じて愛用してきたのでしょうか。 現代に生きる私たちにとっても、温泉は最も身近で手軽なレクリエーションのひとつです。

ところが最近、各地の温泉施設の中には、湧出量が足りないのを補うために、 ほんとうの温泉はごくわずかでただの水(水道水や井戸水など)を足している所や、 浴槽の湯を循環して再利用している所が意外に多くあります。 まったく温泉を使用していない名前だけの温泉すらあります。 ボーリング技術が発達した現代では、地下1500m以上も掘削してポンプで汲み上げた温泉施設も増えています。

「温泉法」によると、温泉とは、「地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガスであって、 『採取されたときの温度が25℃以上』または『下表の物質のうち、一つ以上を一定量有するもの』をいう」とありますが、その使い方や、温泉という言葉の規定は特にありません。

今の世の中は、施設が充実しているとか、露天風呂さえあればとか、鄙びているとか、 外見や情緒、雰囲気ばかりがもてはやされ、温泉そのものがどうなっているかということにあまり頓着しない風潮があるように思えます。 このままでは、古くから伝えられてきた温泉のよさが消えてしまいそうな気がします。

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源泉風呂を探そう!

私たちは水だけや、水増しや、循環など、名前だけの温泉には入りたくありません。

そろそろ温泉の原点に立ちかえり、身も心も癒されるような100%ホンモノの温泉を見直す時期が来ているのではないでしょうか? 残念ながら、そういう温泉がどこにあるのかは今のところ、心ある温泉ジャーナリストが足で探したものに頼るしか方法がありません。

そこで、全国の温泉好きのみなさんに提案します。 もうこれまでのように「温泉」というおおざっぱな言葉を使わず、 私たち自身が「100%ホンモノの温泉だけを使った風呂」を選んで世に紹介していくことをひとつの運動にしようと。 あなたに旅先で源泉風呂を見つけて紹介していただきたいのです。名づけて「源泉風呂探検隊」。さあ、こんどの休みには源泉風呂を探しに行きましょう!

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源泉風呂の探し方

探検隊では温泉と呼ばれるものを「名前だけの温泉」、「認可温泉」、「本物の温泉」の3種類に分類しています。本物の温泉こそ、私たちが探し求める「源泉風呂」です。

源泉風呂を探すキーワードは、温泉分析表、掛け流し掘削深度ポンプアップ(動力揚湯)の4つです。

まず、温泉分析表。これが貼ってあれば公的認可を受けた温泉です。水を沸かしただけの温泉まず消去されます。 (温泉分析表が見当たらなかったら遠慮なく確認してください。「見えるところに貼る」ことは法律で義務づけられているものです)

次に、掛け流し。湯舟から湯が常にこぼれ出している状態のことです。湯口から湯船へお湯がそそがれていればそのお湯は外にこぼれ出します(あたりまえですね)。 強制循環させている湯は、いつまでたってもあふれ出ることがありません。 源泉の湯が足りなくて水増ししている温泉が掛け流しということはまずないでしょう。認可に名を借りた名前だけの温泉を消去しましょう。

そして掘削深度ポンプアップ(動力揚湯)。 源泉風呂とする掘削深度の限度は700mを目安とします。ポンプアップもその深さまでなら源泉風呂とすることにしました。

これらのキーワードで「源泉風呂」を探し出すことができます。

もう一歩、探検を進めると、源泉風呂もその形によって「源泉風呂」、「自噴源泉風呂」、「究極の自噴源泉風呂」と分かれます。 源泉の湧出口が湯船の底やすぐ脇にあるものが「究極の自噴源泉風呂」です。

あなたが入る旅館やホテル、共同浴場、日帰り施設、いろいろなところにお湯が湧いています。 施設にある湯船はひとつだけのことも、内湯と露天風呂とか、いくつかの湯船がある場合があります。 湯船のすべてが源泉風呂ということもあるでしょうし、そのうちのひとつだったりということもあるでしょう。

注意したいのは、これらの判断を(だろう…)や(はずだ…)で済ませないこと。 源泉風呂探検隊はまじめに源泉風呂を探し求めていきたいのですから。

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源泉風呂を探し出し、「ここはぜひ知らせたい!!」と思ったら、源泉風呂探検隊にメールをくださるか、源泉風呂掲示板に書き込んでください。 みんなで源泉風呂の情報交換をして、多くの人にその楽しさ(と調査の苦労も)伝えていきましょう。 それと同時に、日本温泉遺産を守る会源泉風呂認定委員会にも申請してください。 21世紀にほんとうの温泉を残すために、温泉好きのみなさん、どうかよろしくお願いします。

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源泉風呂探検隊