ここでは、音声パソコンを使うのが始めてという方や、しばらくパソコンに触ったことがない方など、超初心者のために、パソコンの起動と終了、キーボードの操作、文字入力など、初歩的なパソコンの使い方について説明しています。
目の不自由な人がどうやってパソコンを操作できるのか、と思われるかも知れませんが心配ありません。音声ガイドによるキーボードだけの操作で、パソコンを自在に操ることができます。それが音声パソコンです。
---目次--- |
1.パソコンの起動と終了 |
2.キーボードの配列と名称 |
3.ブラインドタッチでキー操作 |
4.文字入力と変換の基本操作 |
5.キーボードの基本操作一覧 |
6.記号キー一覧 |
7.ローマ字入力一覧 |
8.入力データの保存と開き方 |
9.ダイアログボックスとは? |
パソコンと対面すれば、誰もが触ってみたくなるものです。どんなソフトが入っているのか、またどのように操作すればソフトが立ち上がるのか、などとキーをあちこち押してみたくなるものです。
でも、ちょっと待ってください。やたらにいろいろなキーを押してしまうと、急に音が出なくなったり、パソコンが全く反応しなくなったり、目が不自由な人にはどうしようもない事態に陥ったりすることになります。
このような事態にならないように、安全な操作法をしっかり覚えましょう。起動と終了の仕方、そしてパソコンの中に入っている各プログラムの確認の仕方について始めに勉強しましょう。
まず最初にパソコンの電源スイッチをonにします。スキャナなどの周辺機器は、常に電源をONにしておいたほうが安全でしょう。
電源スイッチをONにすると、しばらくハードディスクのカラカラという音が聞こえます。やがて起動時の音楽が聞こえてきますが、まだ準備段階です。しばらく待ちましょう。
やがて音声ソフトが自動的に立ち上がり、パソコンが起動したことを音声で知らせます。次にインターネットプロバイダーのサーバに接続した旨の音声ガイドがあれば、準備完了です。
パソコンが起動した時の最初の画面をデスクトップと言います。ここにはパソコンに格納してあるプログラムが表示されています。各プログラムの先頭にアイコンと呼ばれる小さな画像があり、どんな種類のプログラムなのか画像で判断できるようになっています。
デスクトップ上のプログラムにアクセスするには、アイコンをマウスでクリックして開きますが、目が不自由な人はマウスをアイコンに合わせることができません。そこで私たちの場合、キーボードを使い画面にスタートメニューを表示させ、プログラムにアクセスします。
スタートメニューは、ウインドーズキー、またはコントロール(CTRL)キーを押しながらエスケープ(ESC)キーを押します。「スタートメニュー」と音声が聞こえ、フォーカスがデスクトップのプログラム上に移動します。
スタートメニュー内では、矢印キーで目的のプログラムを探します。そこでエンター(ENTER)キーを押すと、そのプログラムが開きます。例えば「インターネット」と聞こえたところでENTERを押せば、インターネットにアクセスできます。
パソコンを終了する場合は、電源スイッチをOFFにしたり、電源プラグを引き抜いたりしてはいけません。パソコンが故障したりプログラムが破壊されたりする原因になります。
終了する場合は、まず開いているプログラムをすべて閉じます。次にスタートメニューで上下矢印キーを使い、「終了オプション」を選択しENTERキーを押します。すると終了方法を選択する項目が現れますので、矢印キーで選びENTERです。
終了方法の項目には、終了(電源OFF)や再起動、キャンセルなどがありますが電源OFFを選択すれば、パソコンが終了作業に入りしばらくすると電源が切れます。
キーボードの配列は、デスクトップ型とノート型で若干違いますが、ここではデスクトップ型について説明します。
キーは上から縦に6列、1列に15〜18個のキーが横に並んでいます。
1列の一番左がエスケープ(ESC)キーで、その右にファンクションキーF1からF12まで12個、その右にインサートやデリートなど数個のキーが並んでいます。
2列の一番左は「半角/全角」切り替えキー、右に1から0までの数字キーがあります。
3列から5列の一番左は、上から TABキー CAPS LOCKキー SHIFTキーで、右には主に文字キーがあります。
最下段の6列は、左からコントロール(CTRL)キー WINDOWSキー ALTキーなどの制御キーが並んでいます。
キーボードの右端は、数字キー(テンキー)がブロックになっており、その左に上から BACKSPACEキー ENTERキー SHIFTキー コントロール(CTRL)キー、その下に矢印キーがブロックになっています。
視覚を頼りにキーボード操作ができない私たちは、ブラインドタッチ練習法をマスターする必要があります。ブラインドタッチとは、手元キーボードを見ずに画面と原稿だけを見ながら入力する方法です。
入力速度のアップを図る意味でも、ブラインドタッチは不可欠となってきますので、ここでキチンとブラインドタッチに挑戦し、マスターしてみましょう。
なお、ここでは「カナ字」入力よりも、約半分の指の位置を覚えるだけで良い「ローマ字」入力について進めます。
◆ブラインドタッチの基本
ブラインドタッチはホームポジションというところに指を置いて、そこを基準にキーを打ちます。
キーボードの上から4列目(下から3列目)の左から5番目のキーが「F」8番目のキーが「J」で、この二つのキーには突起物などの印がありますので、ここを基準に指を置きます。
まず左手の人さし指を「F」に、右手の人さし指を「J」に置き、それぞれの中指から小指を同じ列に置きます。
つまりホームポジションは、左手の人さし指が「F」、中指が「D」、薬指が「S」、小指が「A」、右手の人さし指が「J」、中指が「K」、薬指が「L」、小指が「;セミコロン」になります。
このホームポジションから、指を上下に動かしキーを打ちます。打ち終わった指は必ずホームポジションに戻すようにしましょう。
指 | 移動先と範囲 |
---|---|
左手人さし指 | ホーム「F」 上「R」 下「V」 右「G」 右上「T」 右下「B」 |
左手中指 | ホーム「D」 上「E」 下「C」 |
左手薬指 | ホーム「S」 上「W」 下「X」 |
左手小指 | ホーム「A」 上「Q」 下「Z」 |
右手人さし指 | ホーム「J」 上「U」 下「M」 左「H」 左上「Y」 左下「N」 |
右手中指 | ホーム「K」 上「I」 下「,カンマ」 |
右手薬指 | ホーム「L」 上「O」 下「.ピリオド」 |
右手小指 | ホーム「;セミコロン」 上「P」 下「/スラッシュ」 |
半角英数字は、文字をひらがなや漢字に変換するためのソフト「日本語入力システム」を使用せずに、直接入力して表示される英数字を言います。
ホームページや電子メールのアドレスを入力するときや、Excelなどの表計算ソフトで、数式や値を入力する場合に、英数字で直接入力します。
キーボードの上から2列目一番左の、「半角/全角」キーを押したとき「OFF」と聞こえれば、英数字モードです。「変換ひらがな」とか「全角カタカナ」などと聞こえたら、日本語入力モードになっていますので、再度キーを押すと「OFF」と聞こえ英数字モードになります。
日本語を入力するには、「日本語入力システム」を起動します。ここではwindowsニ付属している「MS-IME」を使い説明します。
「MS-IME」のON/OFFは、やはり「半角/全角」キーを押して切り換えます。つまり「MS-IME」がONのときは「日本語入力モード」、OFFのときは「半角英数字入力モード」となります。
日本語入力には、「ローマ字入力」と「かな入力」の2種類があります。どちらが有利とか打ち易いなどの区別はありませんが、目が不自由な私たちは、キーの位置を覚える数が少なくて済む「ローマ字入力」が適していると思います。
「MS-IME」は、初期設定が「ローマ字入力」になっています。入力方式を切り換えるには、「ALT」キーを押しながら「カタカナ/ひらがな」を押します。この方法でいつでも入力方式をスイッチすることができます。
入力方式の初期設定を、「かな入力」に変更する場合は、次のような設定を行います。
1.Wordやメモ帳などの、日本語入力ができるアプリケーションを開きます。ひらがなの入力は、「ローマ字入力」「かな入力」のいずれも、ひらがなが表示されたら「ENTER」キーを押して確定するだけです。
漢字に変換する場合は、まず読みがな(ひらがな)を入力し、それに対応する漢字に変換する二段階の手順になります。
読みがな(ひらがな)を入力後、スペースキーを押します。すると漢字を一文字づつ音声で「詳細読み」します。スペースキーを押すたびに同音異語の漢字に入れ替わります。目的の漢字に変換されたら「ENTER」キーで確定します。
日本語には同音異語の文字が沢山あります。漢字変換の際に表示される漢字の順番は、最近使ったものから順番に表示されます。
「MS-IME」は学習機能を持っており、頻度の高い文字ほど早く表示します。同じ単語を繰り返し変換すると、やがて優先的に表示されるようになります。
日本語の文字は、1文字が正方形に収まるのが基本になっています。これが全角文字です。半角文字は、全角文字の半分の幅で表示されます。
カタカナは、外来語や固有名詞などで良く使われます。「MS-IME」では一般的な外来語は、漢字変換と同じようにスペースキーでカタカナに変換できますが、辞書にないカタカナ語は、読みがなを入力後カタカナに変換する必要があります。
ただし、半角カタカナはインターネットのホームページでカタカナ文字を入力したり、電子メールでカタカナ文字を入力する場合は、絶対に使ってはいけません。
◆ローマ字入力で「全角/半角英字」を入力する場合
ローマ字入力で英単語を入力すると、ひらがなと英字が交じったおかしな文字になります。(例えば:fりだy)が表示されます。でもここでF9を押すと、全角小文字「friday」、もう一度F9をおすと、全角大文字「FRIDAY」、更にもう一度F9を押すと、全角で最初の1文字だけが大文字「Friday」になります。
F9のところでF10を押すと、半角英字になります。
◆かな字入力で「全角/半角英字」を入力する場合
かな入力の場合、「Caps lock」キーを押すことで、英数字が入力できる状態になります。F9を押すと、全角小文字「friday」、もう一度F9をおすと、全角大文字「FRIDAY」、更にもう一度F9を押すと、全角で最初の1文字だけが大文字「Friday」になります。
F9のところでF10を押すと、半角英字になります。
再度ひらがなを入力するときは、「カタカナ/ひらがな」キーを押して切り替えます。
◆日本語入力システムをOFFにして「英数字」を入力する場合
英数字を入力する場合、1文字だけなら全角文字、2文字以上なら半角文字が一般的な使い方です。
「半角/全角」キーで日本語入力システムをOFFにして、英単語や英文を入力します。
日本語を入力するときは、再度「半角/全角」キーを押し、日本語入力システムをONにします。
私たち視覚障がい者がマウスを操作するのは、とても難しいことは前にも述べましたが、ここではマウスを使わずにキーボードだけで操作するテクニックを一覧にしています。一般に「ショートカットキー」と呼ばれています。
目的 | キー操作 | 備考欄 |
---|---|---|
スタートメニューを開く | WINDOWSキー | CTRL + ESC でも同じ |
メニューを開く | ALT → 矢印キー | ファイル、編集、表示など |
ウインドウを閉じる | ALT + F4 | |
デスクトップの呼び出し | ALT + D または | ALT + M |
ファイル名を指定して実行 | ALT + R | 続いてファイル名を入力後 ENTER |
システムメニューを開く | ALT → SPACEキー | サイズ変更、最小化、最大化など |
範囲指定 | SHIFT + 矢印キー | 右と下矢印キーで選択、左と上矢印キーで解除 |
すべての範囲選択 | CTRL + A または | ALT → E → A |
コピー(クリップボードに) | CTRL + C または | ALT → E → C |
切り取り(選択範囲を) | CTRL + X または | ALT → E → T |
貼り付け(クリップボードから) | CTRL + V または | ALT → E → V |
ダイアログボックス内の項目移動 | TABキー | 逆回りは SHIFT + TABキー |
タブメニューの移動 | CTRL + TABキー | |
チェックボックス内ラジオボタンのオンオフ | SPACEキー | |
右クリック | APPLICATIONキー または | SHIFT + F10 |
ウインドウの切り換え | ALT + TABキー |
数字キーはアルファベットキー群の上段に、また記号キーはアルファベットキー群の右側に配置されています。数字キーや記号キーの上部に印字されている記号は、「SHIFT」キーを押しながら入力します。
記号キー | 主な読み方<> | 入力方法またはキーの位置 |
---|---|---|
!(カンタンフ) | 感嘆符、ビックリマーク | SHIFT + 1 |
"(クオーテーション) | ダブルクオート、二重引用符 | SHIFT + 2 |
#(シャープ) | シャープ、井桁 | SHIFT + 3 |
$(ドル) | ドル、ドルマーク、ダラー | SHIFT + 4 |
%(パーセント) | パーセント | SHIFT + 5 |
&(アンパサンド) | アンパサンド、アンド、アンパ | SHIFT + 6 |
'(アポストロフィー) | アポストロフィー、シングルクオーテーション | SHIFT + 7 |
( カッコ | カッコ開き、左カッコ、丸カッコ開き | SHIFT + 8 |
) カッコ | カッコ閉じ、右カッコ、丸カッコ閉じ | SHIFT + 9 |
-(ハイフン) | ハイフン、マイナス | 数字キー0の一つ右 |
=(イコール) | イコール、等号 | SHIFT + -(ハイフン) |
^(ベキジョー) | ベキジョー、やま、ハット | 数字キー0の二つ右 |
~(チルダ) | チルダ、にょろ | SHIFT + ^(ベキジョー) |
\(エンマーク) | エンマーク | 数字キー0の三つ右 |
|(タテセン) | タテセン、縦棒、パイプ | SHIFT + \(エンマーク) |
@(アット) | アットマーク | 右小指「上」pの一つ右 |
`(アクサングラーブ) | バッククオート、逆引用符 | SHIFT + @(アットマーク) |
[ ダイカッコ | 大カッコ開き、かくカッコ、ブラケット | 右小指「上」pの二つ右|
{ チュウカッコ | 中カッコ開き、ブレース | SHIFT + [(大カッコ開き) |
(セミコロン); | セミコロン | 右小指「ホーム」 |
+(プラス) | プラス、加算記号 | SHIFT + ;(セミコロン) |
:(コロン) | コロン | 右小指「ホーム」;の一つ右 |
*(アスタリスク) | アスタリスク、乗算記号 | SHIFT + :(コロン) |
] ダイカッコ | 大カッコ閉じ | 右小指「ホーム」;の二つ右 |
} チュウカッコ | 中カッコ閉じ | SHIFT + ](大カッコ閉じ) |
,(カンマ) | カンマ | 右中指「下」 |
<(ショウナリ) | 小なり記号、小なり | SHIFT + ,(カンマ) |
.(ピリオド) | ピリオド、ドット、点 | 右薬指「下」 |
>(ダイナリ) | 大なり記号、大なり | SHIFT + .(ピリオド) |
/(スラッシュ) | スラッシュ、除算記号 | 右小指「下」 |
?(クエスチョン) | クエスチョン、疑問符、はてなマーク | SHIFT + /(スラッシュ) |
(アンダー)_ | アンダー、アンダーライン | SHIFT + \(エンマーク) |
かな字 | ローマ字入力 | かな字 | ローマ字入力<> |
---|---|---|---|
あ い う え お | a i u e o | か き く け こ | ka ki ku ke ko |
さ し す せ そ | sa si su se so | た ち つ て と | ta ti tu te to |
な に ぬ ね の | na ni nu ne no | は ひ ふ へ ほ | ha hi hu he ho |
ま み む め も | ma mi mu me mo | や ゆ よ | ya yu yo |
ら り る れ ろ | ra ri ru re ro | わ を ん | wa wo nn |
が ぎ ぐ げ ご | ga gi gu ge go | ざ じ ず ぜ ぞ | za zi zu ze zo |
だ ぢ づ で ど | da di du de do | ば び ぶ べ ぼ | ba bi bu be bo |
ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ | pa pi pu pe po | きゃ きゅ きょ | kya kyu kyo |
しゃ しゅ しょ | sya syu syo | ちゃ ちゅ ちょ | tya tyu tyo |
にゃ にゅ にょ | nya nyu nyo | ひゃ ひゅ ひょ | hya hyu hyo |
みゃ みゅ みょ | mya myu myo | りゃ りゅ りょ | rya ryu ryo |
ぎゃ ぎゅ ぎょ | gya gyu gyo | じゃ じゅ じょ | zya zyu zyo |
ぢゃ ぢゅ ぢょ | dya dyu dyo | びゃ びゅ びょ | bya byu byo |
ぴゃ ぴゅ ぴょ | pya pyu pyo | (小さい)ぁぃぅぇぉ | la li lu le lo |
ファ フィ フェ フォ | fa fi fe fo | ヴァ ヴィ ヴェ ヴォ | va vi ve vo |
あっち こっち | atti kotti | 蟹 谷 簡易 単位 | kani tani kanni tanni |
ここでは実際にデータを入力し、そのファイルを保存する方法、また保存したファイルの開き方について説明します。
「メモ帳の起動」
1.「スタートメニュー」→「すべてのプログラム」→「アクセサリー」に進みます。「文字入力と修正削除」
「半角/全角」キーで、日本語入力システムをONにして、ひらがな 漢字 カタカナを、OFFにして英数字を入力してみましょう。
文字と文字の間を空けるには「スペースキー」、改行するには「ENTER」キーを押します。
ABCDEFGと入力したとき、フォーカスはGの右側にあります。左矢印キーを一回押すと、音声でGと聞こえフォーカスがGの文字上にあるように感じられますが、実際にはFとGの間にあります。
フォーカスの前の文字(左側)を削除するときは、「BS:バックスペース」キー、後の文字(右側)を削除するときは、「DEL:デリート」キーを押します。
つまり、上の入力例でGと聞こえるところで、「BS」キーでFが削除され、「DEL」キーでGが削除されます。
次はメモ帳で作成した文書を保存してみましょう。ファイルの保存場所はいくつかありますが、ここでは「マイドキュメント」に保存する方法について説明します。
「ALT」キーでメニューを開き、下矢印キーで「名前をつけて保存」まで進み「ENTER」キーを押します。
これで「名前をつけて保存」という小さなウインドウが開きます。この小さなウインドウを「ダイアログボックス」と言います。
「ダイアログボックス」とは、これでOKですか? どれにしますか?などと対話しながら、決定方法を選択するところです。
「ダイアログボックス」の詳細については9.ダイアログボックスとは?を参照してください。
「名前をつけて保存」のダイアログボックスが開いたら、「TAB」キーで「保存場所」のコンボボックスに進み、上下矢印キーで「マイドキュメント」に合わせます。
これでファイルの保存場所が、「マイドキュメント」になります。
次に「TAB」キーで「ファイル名のコンボボックスエディット」まで進み、分かりやすいなまえを入力します。
名前を入力したら、再び「TAB」キーで「保存」まで進み「ENTER」きーを押します。
これでマイドキュメント内に、入力した名前でファイルが保存されます。
今度は、保存したファイルを開いてみましょう。メモ帳で作成したファイルを開くには、2つの方法があります。
メモ帳を起動して、メモ帳からファイルを読み込む方法が1つ、もう1つがマイドキュメントなどの、ファイルの保存場所から直接開く方法です。
ここでは、マイドキュメントに保存したファイルの開き方について説明します。
まずメモ帳からファイルを読み込む方法ですが、メモ帳を起動したら「ALT」キーでメニューを開きます。次に下矢印キーで「開く」まで進み、「ENTER」キーを押します。
これでファイルを読み込む「ダイアログ」が開きますので、「TAB」キーで「保存場所のコンボボックス」まで進み、上下矢印キーを「マイドキュメント」に合わせます。
「TAB」キーで「リストビュー」まで進み、上下矢印キーを開きたいファイル名に合わせます。
再び「TAB」キーで「開く」まで進み、「ENTER」キーを押します。
次に直接ファイルを開く方法は、スタートメニューから上下矢印キーで「マイドキュメント」まで進み、「ENTER」です。
「リストビュー」が表示されますので、矢印キーを目的のファイルに合わせ「ENTER」キーを押します。
これで自動的に「メモ帳」が起動し、保存されていたファイルが開きます。
「名前をつけて保存」したファイルを開き、内容を修正後再び同じ名前で保存することを「上書き保存」と言います。
「上書き保存」を実行すると、内容が更新されますので、元のファイルをそのままにしておきたいときは「名前をつけて保存」を選択し、名前をつけなおして保存します。
「上書き保存」は、「ALT」キーでメニューを開き、上下矢印キーで「上書き保存」まで進み「ENTER」キーで実行します。
この保存方法は頻繁に使うので、上書き保存のショートカットキー「CTRL + S」を覚えておくと便利です。
ダイアログボックスとは、ファイルを保存するときやプログラムを終了するときなど、いろいろな場面で表示される小さなウインドウのことです。
この小さなウインドウは、プログラムの各種操作場面において、「これで良いですか?」 「どれにしますか?」などと、対話形式で補足項目を表示するウインドウです。
例えば、印刷するときにはプリンタの設定や用紙サイズの選択するダイアログが、ファイルを保存するときには、保存場所を選択するダイアログが表示されます。
またファイルの削除を実行したときに、「削除して良いですか? はい いいえ」で確認を要求してくるのもダイアログです。
テキストボックス
文字を入力するところで、ファイル名や検索語などの入力に使います。スピンボックス
テキストボックスとほぼ同じですが、入力は数字限定です。上下矢印キーで数字を変更することもできます。リストボックス
選択肢が一覧表示されており、上下矢印キーで選択できます。コンボボックス
リストボックスとほぼ同じですが、テキストボックスのように、文字を入力する場合もあります。チェックボックス
スペースキーでチェックを付けたりはずしたりすることで、有効または無効を決定します。ラジオボタン
いくつかの選択肢の中から、1つを上下矢印キーで選択します。選択項目にチェックが付きます。ダイアログボックス内の項目移動は、「TAB」キーで移動します。「SHIFT + TAB」で逆回りに移動します。
複数のページがあるダイアログボックスでのページ切り換えは、「CTRL + TAB」で行います。「CTRL+SHIFT+TAB」で逆回りになります。
スピンボックス、リストボックス、コンボボックス、ラジオボタンなどの項目移動は、矢印キーを使います。
チェックボックスでのON/OFF切り換えは、スペースキーで行います。