ディスクのクリーンアップとデフラグ
1.ディスククリーンアップで不要なファイルを削除
長い期間パソコンを使っていると、インターネット用の一時ファイルや削除した不要なファイルがどんどん増えていきます。
皆さんがお使いのパソコンは、大容量のハードディスクを搭載されていると思いますので、あまり神経質になる必要はないと思います。
しかし、削除したファイルがあちこちにあると、徐々にハードディスクの利用効率が落ちてパソコンの動作が遅くなってきます。これは「ファイルの分断化」と呼ばれるもので、ハードディスクなどの磁気ディスクに対して、バラバラに書き込むことで起きる現象です。
このような時、安全に不要なファイルを削除してくれるのが、「ディスク クリーンアップ」という機能です。定期的に実行する必要はありませんが、インストールやアンインストールを繰り返し行った後に実行すると効果的です。
1-1ディスククリーンアップの起動と操作
- ALTキーでスタートメニューを開き、「すべてのプログラム」、「アクセサリー」に移動します。
- 右矢印キーでサブメニューに移動、上下矢印キーで「システムツール」、右矢印キーでサブメニューに移動、上下矢印キーで「ディスククリーンアップ」を選択しENTERです。
- ダイアログボックスが開き、「ドライブの選択」ページタブが表示されます。
- クリーンアップを実行するドライブ(CまたはDドライブ)を矢印キーで選択、TABキーで「OK」に移動しENTERです。
- パソコンが空けられる領域の推定計算を始めます。この計算が終わると、項目別にどのくらい不要ファイルがあるのかが表示されます。
- TABキーで「リストビュー」に移動、上下矢印キーで不要なファイル項目を見ることができます。この中でチェックマークが付いている項目は、次にTABキーで「OK」に移動しENTERで削除されます。
- 一般的には、表示されている項目すべてにチェックマークを付け、削除しても何ら問題はありません。
- 「OK」でENTERすると、「これらの操作を実行しますか?」の確認メッセージが出ます。「はい」を選択しENTERでクリーンアップが始まります。
- クリーンアップが完了するまで相当な時間を要します。食事や入浴時間などを利用して実行することをお奨めします。
2.ディスクデフラグでファイルの整理整頓
ディスクデフラグとは、断片化や分断化により、バラバラになったファイルを整理することにより、ハードディスクを効率良く使えるようにする機能です。
パソコンは、ハードディスクにファイルを書き込む際に、空いている領域にランダムに記録します。1つのファイルがバラバラに記録されることもあります。
このようにディスク内のファイルがバラバラになることを、「フラグメンテーション」と言います。この状態が進行すると、ファイルを読み込むためにハードディスク内をあちこち探さなければなりません。
その結果、読み込み速度が遅くなり、全体の処理能力が低下してしまいます。
これらの状態は「ディスクデフラグ」を実行することで解決します。
2-1ディスクデフラグの起動と操作
- ALTキーでスタートメニューを開き、「すべてのプログラム」、「アクセサリー」に移動します。
- 右矢印キーでサブメニューに移動、上下矢印キーで「システムツール」、右矢印キーでサブメニューに移動、上下矢印キーで「ディスクデフラグ」を選択しENTERです。
- ダイアログボックスが開きますので、「リストビュー」で矢印キーを使い、実行するドライブ(CまたはDドライブ)を選択します。
- TABキーで「分析」に移動しENTERです。しばらくすると分析が完了しますので、TABキーで「レポートの表示」を選択しENTERです。
- 「分析が完了しました: Windows XP (C:)」、「このボリュームを最適化してください。」などと分析レポートが表示されます。
- TABキーで「最適化」を選択しENTERで「ディスクデフラグ」が実行されます。
- 「最適化」が完了すると、「レポートの表示」で最適化実行後の情報を見ることができます。
- ディスクデフラグもかなり時間を要します。時間に余裕があるときに実行してください。
2-1-1分析レポートの表示例
- 分析レポート
- 分析が完了しました: Windows XP (C:)
- このボリュームを最適化してください。
- ボリューム Windows XP (C:) ボリューム サイズ = 136 GB
- クラスタ サイズ = 4 KB 使用領域 = 14.17 GB 空き領域 = 122 GB 空き領域の割合 = 89 %
- 全体の断片化 = 26 % ファイルの断片化 = 52 %
- この下には、断片化ファイル名及びボリューム情報が表示されています。
パソコンに関する基礎知識(ハードウエア編)に戻る
トップページに戻る