初診

 

6/24(月)

5:00

右下腹部の激痛で目覚める。痛み止めを飲んでしばらくすると気にならない程度にはなる。

 

7:20

あまり食欲はないが、無理して少し朝食を摂る。

 

9:00

診療を始めるが、まるで腹筋運動をしすぎた日の翌日に起こる、筋肉痛のような痛みが腹部全体にあり、機敏な動作が出来ない。 ただの、いわゆる“かぜ”でなく、虫垂炎(いわゆる“盲腸”)なのか?

 

13:05

昼食はすべて食べてトイレへ。 ぅん!尿が赤っぽい!!これが血尿というものなのか?虫垂炎じゃなくて膀胱炎なのか? さすがに心配になり、診療後病院に行くことを決心する。

 

13:15

村から依頼されている高齢者歯科検診へ。

 

19:30

病院の時間外受付へ。入ってすぐのところに救急処置室がある。ナースが問診してくれ、体温を再度計り、尿検査と腹部のレントゲン撮影を指示される。相変わらず、腹部に筋肉痛のような痛みがあるので、動作がゆっくり。ちょっと先に受付したおじさんに「つらそうだね」と声をかけていただく。尿検査の結果と、レントゲン写真を持って、再度救急処置室へ。

先のおじさんが終わり、処置室内へ。幸か不幸か、担当のDr.A は外科医。今までの経過を話すと、尿検査の結果を見せられる。尿に血液はほとんど混じっていないらしい。確かに、赤っぽくなくオレンジ色にはなっていた。しかし、タンパクがかなり出ているとのこと。これは炎症がかなりある証拠らしい。ということで血液検査をすることに。採血後、結果が出るまでに30分はかかるとのことで、ベッドで横になる。

血液検査の結果が出た。白血球数が13,000とやや高いが、CRPがなんと28,7。これは、C-reactive proteinといって、肺炎双球菌の細胞膜にあるC多糖類と反応するタンパク成分で、炎症の細胞壊死の程度とほぼ相関関係がある。健康な人には見られないため、正常値は0,0〜0,5で、10,0を超えると明らかに炎症があるといえる。だから、28,7という値がいかにヤバイか私でもすぐにわかる。

下腹部超音波検査をすることに。その際、補助についたナースの顔に見覚えが・・・あっ、患者さんだ。しかもクリニックのすぐ近くに住んでいる。あ〜ぁ、sex hair 見られちゃった。にもかかわらず、特に異常はわからないとのこと。

Dr.A 「エコーでもわからないので、CT撮りましょう」とのこと。 マジで?まぁ仕方ないか、原因わからないんじゃ。

腹部CTスキャン撮影。腕を上にあげ、30秒息を止めること2回。結構あっという間に終わった。レントゲン室の外で待っていると、放射線技師と、Dr.A の話し声が聞こえてくる。「腎臓に石灰化物あるね・・・」 まさか腎臓結石が原因なのか?

再度処置室へ。Dr.A 「CTの結果から、小腸がパンパンになっていることは明らかだけど、虫垂炎とは言い切れないですね」

私 「腎臓に石灰化物って聞こえてきたんですけど、結石でもあるんですか?」

Dr.A 「左の腎臓内なんだけど、結石ではなく、多分“嚢胞(のうほう:液体またはガスのつまった異常な空洞)”だと思います。」

私 「かなり大きいですよね」

Dr.A 「大きい人はもっと大きいですよ。まぁ、今回の原因ではないでしょうけどね。 最初に出た症状がせきということからも、原因は虫垂炎とは言いきれないし、腹膜炎を起こしているってこともないけど、抗生剤を3日間飲み続けているのにCRPが高い値を示しているから、即刻入院、絶食して、点滴で抗生剤入れたほうがいいですね」

私 「えっ、入院ですか? 今日もそうだったんですが、明日も村から依頼されている高齢者歯科検診があるので、それだけは休めないんですけど・・・」

Dr.A 「う〜ん。でも、この状態でお帰りいただくのは・・・抗生剤も点滴じゃないと効きが悪いし、処方したとしても、堀内さんが飲んでるのと似たものの処方になりますよ」

私 「とりあえず明日1日は様子を見させてもらいたいんですけど」とお願いし、セフゾンという抗生剤(これもセフェム系)と整腸剤、痛み止めを処方してもらう。

 

22:30

会計を待っていると、処置は受けていないのに、右下腹部の痛みが減っているのに気付く。食べていないのがいいのか?よし、絶食に近いことしてみよう。 自宅への帰り、ヨーグルトとカロリ○メイト、ウイダ○インゼリーを買って帰る。

 

24:00

牛乳を飲んで、処方された薬を飲んで就寝。

 

 

 

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