その通りです。
FP(ファイナンシャル・プランナー)という肩書きの人がよく「保険は掛け捨てで十分」なんて言いますが、うかうかと乗ってはいけません。
そういいたい人たちなんだ、とでも思って割り引いて話をきくべきです。
確かに保険は掛け捨てでいい方もいますが、定期付き終身がふさわしい方もいます。
掛け捨てで良いという場合、余ったお金で老後資金を投信や株で有利に運用しましょうと続くわけですが、これが合理的な運用方法だなんて思いこまないでください。
逆に、老後資金だからこそ、投資ではない方法で確保すべきで、投信や株がいかにも有利なような理由を述べていますが、最終的な結果については「自己責任」となるわけですから、頭から信じこんではいけません。
同様に「変額個人年金」にも気を付けてください。
そもそも「配当機能」のある保険商品は、インフレにつて対応力があります(無配当は無力ですが)。
それをさもインフレリスクには、投信・株・変額保険しかないような言い方は疑問です。
配当の機能を知らないで、おまけとでも思っているため「掛け捨てで十分」となってしまうのです。
もうひとつ「共済で十分」とい話しもよくききますが、これも本質の比較が十分できていません。
保険期間や老後になった際の保障額(病気による死亡と入院)などを比較した場合、その役割が生命保険とは違うことが分かると思います。
一言で言えば「共済は自賠責保険」です。
車に乗るとき、自賠責だけの人もいますが、通常は任意保険にも加入しています。
最低必要な保障が共済ですが、通常(特に年を取った際に役に立つかどうかと言う点で)はそれだけでは足りないことがお分かりいただけるでしょう。
FPの言うことが合理的なんて思わないことが大切です。