水戸学の学者青山延寿の孫娘の覚書。幕末水戸藩のエピソードが満載でおもしろい。
じゅんびちゅう
『徳慶喜公伝』の編者が晩年(70歳くらい)の慶喜から26回に渡って記憶を確認した記録。そのうち17回は座談会における慶喜の直話が収録されている。オリジナルは1915年刊で25部限定という幻の史料と呼ばれており、公刊されたのは1966年であった。座談会の方は、内容もさることながら、言葉づかいや具合の悪い質問にはとぼけたりもしている(ように感じる)慶喜の様子もうかがえて面白い。底本は1915年刊。
旧水戸藩士坂井四郎兵衛らが文政12年〜明治2年の水戸藩内訌の事件を詳述したもの。原本は明治27年刊。書体が昔のままで読みにくい^^;。
徳川慶喜の詳細な伝記。様々な史料が出典とともに引用・要約されている。幕末全体の流れをつかむための基本文献という気がする。慶喜の実家水戸藩の動きを知るにも便利。底本は1918年刊。
旧水戸藩士川瀬教文による、天狗党の筑波挙兵、水戸藩の内訌戦、天狗党の処刑までの歴史。底本は明治30年刊。
元陸援隊の田中光顕(維新後伯爵)が晩年、明治維新における水戸藩尊皇派の役割を後世に伝えたいと、水戸に常陽記念館を設立するとともに、水戸幕末史を編纂させた。91歳の田中の談話に伊東甲子太郎が登場し「京都にいる間に水戸人として今でも印象に残っているのは伊東甲子太郎」と評されている。伊東の遺墨も掲載されている。古書屋で3〜4万円だったが、最近復刊されたので値段が下がっているかも。
「床井親徳手記」 (水戸藩士 尊攘激派) |
「秘笈日録一〜四」 | 万延元年の詳細な日記(1月16日〜8月4日が欠落) 一 勅書返納問題 ニ 徳川斉昭死去 三 徳川慶篤就国と長岡勢の状況 四 雄藩間の消息など |
「秘笈雑録一〜四」 | 親徳の収集した文書 | |
「秘笈聞見漫筆」 | − | |
「秘笈筆叢」 | − | |
「秘笈」「秘笈京」 | 文久3年2月8日〜9月28日の日記 | |
「秘笈歌詞」「秘笈詩歌」 | 親徳・同志の歌を集めたもの | |
「再来記行」 | 安政の大獄で流罪となった水戸藩士尊攘激派鮎沢国雄が赦免されて江戸に戻るまでの旅行記(文久2年12月26日〜2月4日) | |
「春雪偉談」 | 水戸藩領神官で桜田門外の襲撃者の一人・海後大和の実歴談 | |
「下野氏文書」 | 水戸藩士尊攘激派・下野遠明家の諸史料集 |
旧水戸藩士川瀬教文の編纂による、水戸藩尊攘派の<殉難者>の伝記・事績の記述(遺稿)。「死事録」には約1680名、「義烈伝纂稿」には34名が掲載されている。特に死事録には水戸藩士だけでなく、郷士・僧侶・神官・農民も含まれている。
ペリー来航から戊辰戦争にいたるまでの水戸藩の事件に関する書状・覚書など。初版本を入手してしまったため、和本。今にも破れそうで読むのが怖い〜。解題がなくて不便(涙)。
まだまだ続きます・・・