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2. 昭和初期まで代々伝えられていた切腹の作法 (2001/12/22)


最近知り合った方が東北某藩武家の家系の方なんですが、その方のお父様(60代)、5歳の頃(昭和10年代後半ね)よりおじいさまから切腹の作法などを教わったんだそうです。

お父様が教わった作法では、切腹前の食事はおかゆ(限りなく薄いもの)とみそ(塊)がいいらしいです。切腹したときに白い胃液?がでるほうがきれいだからで、お魚を食べるのは切腹したときにまざった消化物がでてきて見苦しいからだめだそうです。あと、切腹するとき、お腹を2〜3度マッサージして、脇にお腹の肉を寄せるらしい。腹に短刀をつきつけたとき、手を離すとその反動でお肉が元に戻ろうとするでしょ、それを利用して、一文字にお腹を切り裂くんだそうです。単に深く一文字に切るのは難しいからだそうで・・・。切腹では美しく死ぬというのも大事なことなんだなあってしみじみ思いました。

それにしても、昭和の時代まで、武家の御子孫に切腹の作法が伝わっていたなんて、びっくりです。

(2001年8月の井戸端投稿より)


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