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ひとりごと その8 (2007/03)

2007/3/31
(カブ新聞03/7/20) 6月7日 小屋作り
月に一回の割合で専用のキャンプ場に行って小屋作りをしてきた。
いよいよ、次の月にはそこに泊まるわけだが、その最後の小屋作りに参加したスカウトは、たった一名。
親の都合で一番張り切っていたスカウトが辞めて、ナンバー2は、パパが亡くなって隊活動のテンションは下がりっぱなしだ。
女の子たちは、もともとBSの活動の柱であるハイキングとキャンプが嫌いだし、この時点で事実上隊活動にならなくなった。
それでも年度一杯は、一つの節目なので頑張る。

余談
僕は昔、スキーのサークルの音頭をとっていた。
高校時代の友達が中心になり、一時は実働15名ぐらいの規模になった。
人の集まりが上昇するときには、その勢いでさらに増えるという体験をした。
逆に、企画がマンネリして魅力が陰ってくると、集まってきた人たちは、まるで引き潮のように去っていくという体験もした。
僕がやっていたカブ隊は、もともと悪条件でのスタートだったが、昔やっていたスキーサークルの教訓を生かして「企画内容」「活動日数」の充実を図ってスカウトたちのテンションを上げることが出来ただろうと思う。
しかし、母親たちの陰のイザコザが原因で活動が空中分解するというのは誰が想像できただろうか。
僕は本当に悔しい思いをした。
女の性の現実を、思いっきり知らされた。
まぁ、そういう母親たちに対して僕は、リーダーシップが上手にとれなかったとも言える。
物や金との関係で幸せになろうというのは、僕が思うに一番幼稚な幸福感だ。
気楽で簡単ということが特徴だ。
それに対して人との関係で幸せになるのは感動も大きいが、こうして痛い思いをさせられることも、ままある。
とても気楽で簡単ではない。
しかし、だからこそ人生がダイナミックに楽しめるんだな。
この大変だからこそ面白いという生きる感覚を子供に僕は教えたい。
だから、活動がしょぼくれても、それでも、最後の最後までやり通す。
少なくても僕の子供は、僕のその態度を見て学ぶだろう。
お父さんも、男の生き方を子供に見せよう。


2007/3/30
(カブ新聞03/7/20) 6月1日 カブトエビ
僕の団は、街の南にある。 同じ街で一番北にある団のお誘いで「カブトエビ」という農薬を使わない田んぼにいる虫を捕りに行った。 いつもの仲良しの団のカブ隊も一緒で、三ヶ隊の合流となった。
午前中、そのカブトエビの「副笑い」ゲームなどをしてから専門のリーダーの指導を受け、それを捕った。
午後には、三ヶ隊での活動は解散で、僕の隊は、そこから歩いて帰ることにした。
そのときのスカウトの作文を紹介しよう。

@  カブトエビをとった  男の子
 カブトエビをとったのは田んぼ。
 とりかたは(ぼくの)「カブトホウネンエビスラッシャー〜〜〜〜」と言ってとった。
そしたら、いっきに2ひきとかもとれた。 そのちょうしでかってたら、ホウネンエビ6ぴき カブトエビ11ぴきとこんなにとれた。
そして、かえったら、たいちょうが「さ。あるいてかえれ」とかいわされあるいた。
そして、プールをこえたらいきなりどしゃぶりになった。
あめのなかあそんだ。
たのしかった。
そしたら「・・・、車とってくる」とかたいちょうがいてとってきてきがえた。
きがえたらふくはビショビショ。
ちょっとさむかったけど、こどもわかぜの子元きなこといってがまんした。
それでのった。
いえについたら、カブトエビはしんでた。 かわいそうだった。
ぼくは、「あつくていきができなくてしんでしまったんだ。」とあたまの中でおもいこういった。
「たいちょうのせいで9ひきもしんじゃったじゃないか」とおもいっきりいった。
そして、ママに500円玉をもらいたいちょう ち へいって、おふろにはいった。(銭湯のこと)
・・・と・・・とぼく たいちょうといった。
ぼくは、きりふきをもって たいちょうと・・・にあてた。
・・・は、「つめて〜 このやろ」といった。
ぼくは、れんだであてた。
そして・・・をたおしたとき
めでたしめでたし  (^U^)。 !!

A カブトエビ  男の子
 ぼくは、最初カブトエビをみつけました。 そして、カブトエビを7ひきおとりました。 うちにかえたら かぶとえび がぜんぶしんでいました。
そして、かぶとえびをしんでいたからぜんぶとりました。
そして、がむしだけのこっていました。
がむしにえさをあげました。
そして、がむしのえさわあかむしです。
ちゃんとたべてます。
たのしかったです。

みにハイク
 ぼくは、さいしょにみにハイクであるいていたらあめがふってきました。
そして、なんかあめがやんだらプールみたいのにはいりました。
そして、プールからおわたらハイクにいきました。
コスモス(児童館)のふんすいであそびました。
そして、くるまでかえりました。
たのしかったです。

B たのしかった。カブトエビ  女の子
 私は、カブトエビは、へんないきものだとおもいました。
でもきょうりゅうじだいまでいきているせいぶつでした。

 たのしかった ハイキング
 私は、ハイキングが大きらいです。
でもこの前のは、たのしかったです。
三人なであそびながらいったときもよかったです。
水あそびをしたよ。
雨がふってきて雨のなかあそんだ。
ビショビショになったけどおもしろかったです。

C カブトエビ 女の子
 私は、カブトエビをつりにいった時、4ひきをつれました。
さいしょは、カブトエビがつれなくて、友達は、私が0ひきの時4ひきでした。
「すごい。」と思いました。
やっと「つれた。」と思ったら、土もあって土の下のほうに、いて、とれなくて、にがしてしまいました。 ちょっとがっくりです。
だけど、あとから、4ひきもつれてうれしかったです。

D カブトエビ取り  女の子
 朝、たい長の車にのって、他のカブスカウトと、合流で、カブトエビをとりにいきました。 私は、3びきぐらいだけど、ホウネンエビは、いっぱいとれました。 カブトエビは、生きた化石といわれています。 こんな、生きものが、いたなんて、いままでしりませんでした。 だから、とても、めずらしい生きものにであって心がわくわくしました。
たのしかったです。
他のカブスカウトと、さよならして、午後からハイキングにいきました。
みんなから、だんだんおくれていって「だからいっぱいあるくのは、いやなんだ。」と、思いながら歩いていたら、なみだがでました。 でも雨で、びしょびしょになって遊んだときは、最高に、楽しかった。 また、いきたいと、思うから、不思議だ。

子供のこうした作文を「上手」「下手」という見方をしてはいけない。
子供の絵でもそうだが、その子がどれほど作文や絵を書くことに夢中になれるのか、そこが一番重要でBS流の教育になる。
その子の心の中を覗くように作文を「見る」というふうにして、その子の特徴をつかむ。 そして、その子にあった指導の参考にするわけだ。 
お父さんも、学校で書いた絵や作文で自分の子を分析してみよう。 自分の子をしっかりと観察することが大切だ。
この子供たちの作文の見方を少し紹介しよう。

@ この子は、そのころパパを病気で亡くした。
  僕がカブ隊をやっていて一番のショックだった。
  だから、この子の作文が一番カブトエビの「死」についてこだわっている
  わけだ。
  やり場の無い悔しさ悲しさを、僕や僕の子供にブチ当てることで解消して
  いるのが、後半の文でよく分かる。
  やっつけるという行為をそう考えれば、この子の乱暴をさせるがままにし
  てあげることが、この場合いいということになる。

A この子は、カブトエビの「死」をごく普通に処理している。
  そして、視点は「がむし」に向く。 そのがむしに餌をやって育てるとい
  うことに関心がある様子だ。 自分以外の生き物の世話を喜んでいると
  思える。 とても大切な心の育ちだ。

B お気付きだろうか、女の子の方が漢字が多い。
  専門家ではないので確かめてはいないが、どうも女性のほうが記憶、
  暗記、が上手なような気がする。
  男性は、考え方、理念、そういったものが得意のような印象が僕にはあ
  る。 脳の使い方に性差があっても不思議ではない。

C この子は、友達の様子が気になっている。 友達と自分を比較すること
  が習慣になっている。
  大人になって生き方が流されやすいのではないだろうか、ちょっと心配
  だ。 「自分らしさ」を見つけられるように育てるといいと思う。

D この子は、考え方が大人のようにしっかりしている。
  それは、物事をよく観察し、それを理解できることで育ったのだろう。
  俗に言う、頭のいい子だ。 学問をしっかり身に付けられそうな感じがす
  る。
  最後に「・・・思うから、不思議だ。」というところは自分を客観描写してい
  る。 すごい能力だ。 大人っぽく見えるところだ。

さぁ、ご自分の子供を良く観察しましょう、お父さん。
母親は、どうしても他の子と比べて自分の子が何でも優秀でなければ気がすまない。
そういう気持ちでは、自分の子供の特徴をつかむことは出来ない。
的外れな子育てを、母親はどうしてもしてしまうから、だからこそお父さんが良く子供を「調べ」なければならないのです。
僕の場合、四人の子供のうち一人が学習障害ということを十分に頭に入れて、ゆえに他の子も学習障害ではないにしろ、そういうリスクがあると認識した上で育てている。
上の二人は、僕がそれを理解しないがゆえに間違った育て方をした、ということも分かった。
ちなみに僕の場合、だからこそ僕の子供は、「知識教育」はダメで「体験教育」の育て方がいいと判断してボーイスカウトの活動にこだわったわけだ。
お父さん、他の子と比べていいだの悪いだのと言っていてはいけない。 とくに学校の成績に惑わされてはいけない。 それは親の見栄を満足させる以外何にも役立つものではない。
そうではなく、その子の特徴を早くつかんで、その子のいいところを伸ばすように育てよう。
これは絶対ではないが、有意に親の遺伝がその子に影響をするものがあると覚えて欲しい。
物や金が幸せの定義にならないという考え方があれば、無理な詰め込み教育に走らないはずだ。

幸せを感じ取る能力を、その子にあった方法で育てよう!


2007/3/29
(カブ新聞03/6/20) 5月26日 準備
文化祭で展示した竹で組んだテーブルを、一度バラしていつもの専用キャンプ場に持って行き、そこで組み直した。
僕と四番目の子の二人で行ったようだ。
二組分、2台のテーブルを作った。
四番目の子のボーイ隊でやる工作をこうして僕が補っていた。
このころのテーブル作りでは、「筋交い」に竹を使っていたと思う。
この方法だと強度が弱く一日で使えなくなってしまう。
椅子の工作もそうだった。
いつごろかは思い出せないが、その「筋交い」を紐で作ることで飛躍的に強度が上がった。
こんなようなことも、僕の三番目と四番目の子に工作物を教えるために試行錯誤して工作方法が出来上がっていった。

実際のキャンプでそれらが実用的になったときに、せっかく開発した工作物を自分の家族だけで終わらせてはもったいないと思い、何に使えるかは分からないけどビデオに記録を残そうと思った。
そして、ボーイスカウト流のキャンプは、当然のことながら教育として行っているので子育てにいい。
それらを織り交ぜたビデオを作ろうと思った。
思い付くとやってみたくなるものだ。
それで出来上がったのが僕の「親子キャンプ」のハウツービデオの2巻目「お父さんの子育て」だ。
僕の子供たちのキャンプの様子をドキュメントして作った。 そのキャンプは、撮影のためのものではないから、僕がどう子供に言葉掛けしているのかといったところは撮れなかった。 なにせ僕自身がビデオを撮っていたから、それは無理に決まっている。 
しかし、重要なところは4巻でだいたいのところを紹介できたと思う。

そのビデオは、初めは、販売をあまり意識していなかったので妹にナレーションをさせた。 小遣いに三千円あげたら喜んでいた。
しかもオープニングは、昔やっていた Snowmen Ski Club でのスキーの映像を使った。
勿論、今販売用に作リ直したものには、それが入っていない。
ビデオ屋の遊び心で作ったそのビデオは、一部の人に驚かれた。
それで気をよくして、そのタイトルの前後を後から作ってシリーズものにしたという具合だ。
ナレーションもプロにお願いした。
お父さん、別にビデオを作れと言いたいのではない。
子育てを真剣に取り組んでいると、このように父親も成長するということだ。

さて、僕の親子キャンプで子育てをしようというのは、教養のある先生が考え出したものではない。
実際の子育てで実践してきて、その効果を確かめながら編み出された一つの子育ての方法なのだ。
男の子が大自然にもまれる体験は、非常に重要だと思う。
普段の快適な生活空間だけだと、どうしても生きているのが当たり前になってしまう。
キャンプで自然の厳しさをたっぷり子供に体験させることで、「生き延びるために工夫する」ことを身につけさせよう!!
それが大人になって、その子が自ら「実社会で生き延びるために工夫する」ことが出来るようになるのだろうと思う。

たぶん、僕は今、とんでもなく重要なことを言った。
この目的意識がレジャーキャンプとは、決定的に違う。
お父さん、せっかくお子さんとキャンプをするのなら、ぜひ、お子さんの心が育つような活動をしよう!!
次第に子供の心が強く育っていく様は、本当に快感だ。
人生の心の豊かさとは、このことだ。
物なんかで喜ぶのとはまったく違う感動がある。


2007/3/28
(カブ新聞03/6/20) 5月25日 畑仕事
ボーイスカウトでは、活動の始まりと終わりに「セレモニー」と呼ぶ儀式を行うことになっている。
これは、信仰奨励の一つなので必ずやらなければならない。
この日初めて、カブ隊ではあまり行わない「旗揚げ」をした。
これは、僕の子供がボーイ隊の年齢だが、その隊では2ヶ月に一度しか活動をしていなくて、しょうがないので僕がカブ隊の活動と併せてボーイの内容を取り入れていたから行った。
これに味をしめて Snowmen Camp Club でも旗揚げを行うようになったのだ。
さて、この日は古い友人の指導のもと畑仕事をせっせと行った。
その後で「カブトエビ」別名「トリオップス」という田んぼにいる虫について調べた。
これは、他団との合流活動の伏線だ。
次に僕のボロアパートでスカウトたちにパソコンでのゲーム「タコの取引ゲーム」で遊ばさせた。
世界の挨拶がでてくる。 そして駆け引きも少しできる。 パソコンの操作に慣れる。 それらが目的だ。
こちらは、「世界の取引ゲーム」の活動の伏線になっている。

余談
今朝の新聞の広告欄で面白いタイトルの本があったので紹介する。
僕はタイトルだけで十分に思ったので読まないが・・・・ すみません。

タイトル   「友達力」で決まる!
サブタイトル 「子供の「人間関係力」を育むために、親にしかできないこと」
コメント   「いくら勉強ができても、それを生かす「人間関係力」がなけれ
        ば、人生で成功することも、幸せになることもできません。」
親野智可等 著  光文社刊 1000円

子供を塾漬けで暗記ばかりの子育てに走る理由は、まず親の見栄を満足させるためにあると思う。
つぎに暗記だけの教育で学校の成績を上げて、少しでもいい学校を卒業して、少しでもいい会社に就職して・・・、
煎じ詰めると「安定した高収入」という金が欲しいということではないだろうか。
そこには、「金はあればあるほどいい」という幸せの定義がある。
僕の考えは、その気持ちに真っ向から対立する。
いくら金があっても「幸せを感じ取る能力」がなければ決して幸せにはなれない。
その能力の一つで、この本のとおり人間関係がある。 
そしてそれだけではない、自分の成長、他人の成長に、生きる感動を感じるように人間はできている。
さらに自分の「死」をも通り越す生きる価値を見出すことができる。 それが宗教の学びなのだ。

一番幼稚な幸せ感、それが自分と物や金との関係で生きること

次に親の教育をしっかり受けて育つことで分かるのが、自分と他人との関係で幸せを得ること

考えたり思ったりできる人として生きていて、最も感激できる生き方、それは自分と神様や仏様との関係で生きること

こういうことなのです。
僕は怪しげなオカルトにはまれと言いたいのではありません。
ボーイスカウトの精神である「明確な信仰を奨励」しているのです。

さて、この本のフレーズは僕にとって心地がいい。
それは、「・・・・親にしかできないこと」 
    「いくら勉強ができても・・・」
    「人間関係・・・・なければ・・・・幸せになれない」
というところだ。
僕はこのフレーズを読んだだけで作者が何を言いたいのか良く分かる。

お父さん、子育ては自己流ではなく、子育てのハウツーをよく学んでお子さんをしっかり育てましょう。
ぜひこの本をお勧めする。


2007/3/27
(カブ新聞03/6/20) 5月18日 ゴミゼロ
本当はこの活動は、5月30日、530、でゴ・ミ・ゼロ、という語呂合わせからここらへんの日取りで行っている。
地元のロータリークラブが主体になって街のゴミ拾いをする。
毎年だいたい受け持つ場所が同じで、スカウトたちも何回か参加しているうちに慣れてきて、作業は随分と早くなった。
ゴミを捨てるなとスローガンを掲げただけでは、まったく効果は無い。
こうしてゴミを苦労して子供のうちに拾う活動を何回もしていれば、大人になってわざと散らかすようにゴミを捨てる気にならないものだ。
僕の「親子キャンプ」のハウツービデオの初級編にゴミについて触れている。 BSの活動ではなくても出来るので大いに参考にして欲しい。
僕は、もともとゴミを捨てることをしない方だが、この活動を通してよりその気持ちが強くなった。
こうして体験を伴う学びは、身に付きやすい。 効果が大きいのである。

余談
昨日の書き込みで、本当の幸せについて具体的に示したが、実は、物や金の欲の奴隷になっている人には分かりにくい様子だ。
理屈や知識で理解しようとはするが、そういう人の心は頑なで、生きる感覚では、それが分からないらしい。
僕にしてみれば、そういう状態こそ本当の「不幸」である。 気の毒だ。
たぶん、脳の回路がそれで固まってしまっているのだろう。
そういう人は、「金はあればあるほどいいにきまっている」という感情が強い。 会話の節々にそれがよく読み取れることがある。
日用の糧があれば十分。 本当の幸せを握り締めていれば、そう思えるようになる。 僕もじぃじになれたなぁ、こんなことを言うんだから。
そうなると、あ〜ら不思議。 今まで気付かなかった些細なことが贅沢に感じるんだな。 
そう、例えば空気。
僕はいったいいつまでこの地球の空気を吸うことができるのだろうか、と思ったときに感謝せざるを得ない気持ちになった。
ばかばかしい?
心を静かに本当の幸せを思い起こせば、きっとだれでも何にでも「ありがたい」という気持ちが起こることだろう。
そういう気持ちになったときに、自分の子供や、僕だったらカブ隊で世話をした子供たちをこうしてカブ新聞で思い出すと、感激する。
そうだからこそ飽きもせずにこうして書き込み続けているんだ。 
そのころは、今思えば、本当に人生が充実していて幸せだった。
お父さん、子育て真っ最中のお父さん、今こそ人生で一番幸せなときなのです。
たっぷりと味わってください。
子供の心をご自身で一所懸命に育てましょう。
それが大変なら大変なほど、本物の幸せを手に入れているのです。

子供の存在は、本当に不思議でものすごく大きい。
手抜きでいくらでも育つかもしれないが、心を尽くして育てるのは本当に大変だ。 その大変なところが幸せの根本なんだなぁ。
分かって欲しいなぁ。


2007/3/26
(カブ新聞03/6/20) 5月11日 種まき
古い友人の指導で畑に新たな種を蒔く作業をした。
この日、初めて障害のある二人の子も参加した。
僕の隊にいた多動で世話の焼ける子が、この間の老人ホーム訪問でおばぁちゃんを喜ばす奉仕をして、逆に本人が嬉しい気持ちになった経験で今度は、その障害のある二人も世話をするんだと車椅子を段差のところで持ち上げたりした。
このように、健常の子が障害のある子を助けてあげることで、その子の心が育つことを幼稚園界隈では「統合保育」という。
狙い通りの効果があった。
BS本来の活動の狙いからずれるのでそうそう出来なかったが、頻繁に行えば、かなりの成果があったと思える。
もちろん、参加してくれたその二人もいい体験だったと思う。
その二人の子についての記事を紹介しよう。

(写真の)奥にいるのがA君。 手前がB君です。 この二人は、いつも仲よしだそうです。 A君はいつもB君の面倒をよく見ていて、この日も種を植えてみろよとB君に種を渡そうとしています。 (2番目の写真) 
しかし、B君はうまく種をつかめません。 でも落とした種をA君が拾ってまたB君に渡そうとします。 すごい友情を見て隊長は心が熱くなりました。 
B君は、畑にいるあいだ歯軋りをしていました。 やってみようと思ってもなかなかうまく出来ないからでしょうか。 それでも何回も何回もチャレンジしてくれました。 たとえ上手にできなくても頑張ってやってみようと思うことが大切なんだと前回のカブ新聞に書いてありましたね。 思い出せますか?
B君は、畑でたくさんやる気を見せました。 これも隊長の心を熱くしてくれました。 なんて素晴らしい二人なんでしょうか・・・・
スカウトの仲間もぜひ彼らのようになんにでも挑戦しましょうね。
 解散のとき、何回も振り向いてものすごく嬉しそうな顔を見せてくれたB君が隊長の心に焼きつきました。 また会おうね!

物や金では絶対に味わえない本当の幸せとはこのことである。


2007/3/25
(カブ新聞03/6/20) 5月4日 草刈
記事をそのまま
 新しい種を畑に植えるため、スカウトは手入れをしました。 前回、収穫してから全然何もしていなかったので、雑草が占領していましたね。 それをみんなで半日かかって、片付けました。 この時、スカウトは、もくもくと草刈をやってくれました。 だから、早く終わることが出来ましたね。 これからも進んで何事にも挑戦しよう。

この記事は、僕の三番目の子、小学校に入るときに学習障害を指摘された子が書いたものだ。
上手ではないにしろ、言いたいことを文章でそこそこ書けるようになっている。
障害の無い子ならこの程度は、当たり前か、それ以下の文章でもこの子にとっては、素晴らしく成長したのです。
カブ新聞の記事を書くということで文章力を身につけました。 これが体験教育の成果なのです。
本当に、文体が僕のものにそっくり。
そういう僕も、古くは今から30年前に活動していた Snowmen Ski Club の会報作り、ビデオ屋の集いの会報作り、そしてこのカブ新聞の発行ということを通して、まぁそこそこ言いたいことを文章で表すことが出来るようになったのです。 
これは、学校の国語では身に付かなかった。
同じことで、学校の英語がある。 それで英語がしゃべるようになったなんて聞いたことがない。

さて、昨日久しぶりにうつ病で悩む古い友人が来た。
近くに住む30代のニートの人も相変わらず僕のボロアパートの前を毎日4〜5回行き来している。
この二人のお陰で僕は、なぜうつ病やニートになるのかを考え続けるようになった。
そして関連した本を読んだ。 
結論は、父親が子供に生きる意味や価値、生き方、を教えないのが原因と僕には分かった。
これらのことは、当然僕の子供に話し聞かせている。
僕の研究結果の報告だ。
それで、僕の子がその記事の最後に「何事にも挑戦しよう」と書くようになった。
そして、ここが肝心なところだが、その子はそう書くことでそれを実行しようと自ら思うようになる。
お父さん、体験教育の勘所です、ここが。 よく読んで理解して子育てに活用してください。
元カブ隊隊長からのお願いです。

余談
その古い友人は、文系の大学を卒業して語彙が豊富だ。 本も「我輩は猫である」を2日〜3日で読みきってしまうほど読書力がある。
でも普段文章を書こうとしないので、彼の文章力は・・・だ。
さて、僕は高卒で学問がない。 悲しいかな誤字だらけ。 そこでこの書き込みの間違えが彼のご指導のもと分かった。
それは、
07/3/21 の書き込みの最後にある。

間違え「二鳥追うものは、一鳥も得ず」

正解「二兎追うものは、一兎も得ず」

だそうである。 ここに訂正とお詫びを申し上げます。


2007/3/24
(カブ新聞03/5/20) 4月26日 ゲーム
毎年この時期になるとやっているお宝探しゲームを大きい公園でやった。
BSの伝統ゲームの「追跡」を盛り込んでいる。 そしてなぜかバトミントンとロープワークも入っていたようだ。
僕の三番目の子が計画、実施した。
その後で、街で一番大きい駅に行き募金活動をした。
このときは、イラクの子供たちを助けようということでユニセフの募金をした。
僕の子供二人と、カブスカウト3名、合計たったの5人のスカウトで14,173円の募金ができた。
保護者が、時給にするとすごいと妙な計算をしていた。 家庭の主婦は計算高い。

文化祭が終わって親の都合でスカウト一人が辞めた。
当時、組長で要の存在だった。 年度の途中で中途半端に辞めるのだから親が理由を述べるべきなのに、その言い訳をこともあろうか子供自身にさせて、親は僕のところに来なかった。 まったく残酷な感じを僕は受けた。
その子は、一番活発に活動していたのに・・・・
くそったれ!
宣戦布告なしで奇襲するようなものだ。 その親の卑怯に腹が立った。
このころ母親同士でのいざこざがあって、ちらほらと僕の耳に入ってきていた。
僕は非常にショックだった。
こういうことで僕は、カブ隊の年齢の母親をもう二度と相手にしたくなくなったのである。 心の底からうんざりだ。
子供は大好きだが、とくに母親に絶望を持った。
このことで、このころ、スカウトたちの父親がほとんど活動を手伝おうとしないことに問題があるとハッキリと分かったのである。
仕事で忙しいなんて言うのは、まったくの言い訳だ。 それなら僕はどうだと言うのだ?
土日が稼ぎ時のビデオ屋を僕はやっているんだ。
僕が父親に、これから一生涯かけて父親自身が子育てをしようと訴え続ける、これが一番の理由だ。

お父さん、父親としてしっかり子育てをやろう!!
このままだと、日本の男はみな腰抜けだらけになってしまう。
ニート、うつ病・・・・  育てられ方の問題だ。 お父さん、真剣にこの訴えを聞いて欲しい。
本当にこれではこの国がお終いだ。 母親任せの子育ては非常によくない。

お父さん、さぁ、心の強いお子さんに育てよう!!


2007/3/23
(カブ新聞03/5/20) 4月19日 文化祭
スカウトたちの活動の成果の一つだ。
ガールスカウトと合同で行った。 会場をキャンプ場の雰囲気が出るようレイアウトした。
12/8にマス釣りに行ったときの自分で作った釣竿、そのときの魚拓。
1/4のお正月に作った凧。
夏のキャンプに使う自作のテーブル。 その天板には3/26の日にイタズラ書きという模様が描かれている。
そしてメインイベントは、2組のオリジナルCDと踊り。 これは少々恥ずかしがって不発ぽっかった。
1組の映画。 実は上映する映画がどう出来上がっていったか、それをビデオでドキュメンタリーにして隊長が仕上げた。
もちろん、2組の活動も入っている。 それを上映した。
例の黒いコウモリのような鳥のシーンは、撮影をこのようにした。
それは、その役の子に天井に向かって飛ぶよう演技させて、カメラを90°傾けて撮った。
お分かりかな? しかもカメラをわざとぶらせばあ〜ら不思議、飛んでる。
照明を腹側だけに当てて、扇風機で衣装をあおれば、もう最高の出来だ。
編集で、不気味な効果音を入れて完成させた、そのシーンを。
ちゃっかり、隊長も遊ばさせていただいた。
そのときのスカウトの作文を紹介しよう。

   文化祭をして    男の子
えいがとかげームをして、ガール・・・団と遊んでたのしかったです。
すごくえいがでわらったのは、・・・がとんでる所です。
がーる・・・団も笑っていました。
ぼくもなきいってすごいわらいました。
おかしをさいごにかたづけてたべました。
おかしのアイスはすごいおいしかったです。
さいごにたべ終わってゲームをして帰りました。
今日はすごいたのしかったです。
 ニコニコ。

   文化祭    男の子
 ぼくは、はじめ かおなしをやりました。 それでぼくは、かおなしをつくってから、ユバードをつくりました。 ユバードをつくりおわったら、さつえいおしました。 さつえいがおわったら、ほんばんでうつりました。
最初に、えいがおみんなでつくろうってゆったから、えいがにしました。
文化祭がたのしかったです。

   たのしい文化祭   女の子
 私は、ガール・・・団といっしょに文化祭をやったときいろんなゲームをやりました。
ビデオで見たとき男の子チームは 千とちひろのかみかくしをやりました。
 女の子チームは おどりでした。 私はおどれなかったけど みんながはくしゅをしてくれてゆうきがでてきました。
ガールがかえっちゃたときにちかくの公園に行っておにごっこをやりました
てつなぎおにごっこをやりました。
でもいきのこたと おもたらほとんどおにだったから つかまれたけどおもしろかったです。
いろんなおいかけこをしたらあせびしょりになりました。
・・・ちゃんが「もう、やだ足がいたい」 て言ってました。
でも、みんながあそんでたから ・・・ちゃんもやってくれました。
すごくたのしかったです。

   文化祭のかんそう   女の子
 私は、文化祭でしっぱいしたことがあります。
それは、二組のだしものがしっぱいしたからです。
みんなのまえで、文化祭のほんばんだったから
すこし「はずかしいなぁ。」と心の中で思いました。
 うれしかったことは、二つあります。
一つは、ガールスカウトの・・・ちゃんという女の子とお友達になったことです。 あと、一つは、お菓子をい〜ぱい?食べたこと。
 私の文化祭は、みんなは成功だけど、私はしっぱいとうれしいことがあったから、私の文化祭はあんがい、ふつうの文化祭でした。 楽しかったです。 (笑)
                    <おわり>

   文化祭   女の子
 私は、文化祭の練習をしていた時、ほんとうに、できるのかな?と心配でした。
そして、本番がきて、私たちのおどる番がきた。
・・・ちゃんと・・・ちゃんが、おどらないから、私も、おでれなかった。
でも、本当は、おどりたかった。
なのに、体が、うごかなかった。
おどりが、おわったら、私は、「くやしい」と思った。
それは、自分のはずかしい気持ちに負けたからだった。
そのときは、隊長の言ったことをわすれていた。
隊長は、ずっと前に、「はずかしいと思っても、あきらめない。」といった気がした。
だから、こんどは、自分のはずかしい気持ちにまけないぞ。 と心にいいきかした。
こんどは、・・・ちゃんと・・・ちゃんに、「来年は、がんばろうね」といいたいです。
 家にかえったら、お母さんに、「おどればよかったのに」といわれました。
                (おわり)

隊長のメッセージ
 ・・・ちゃんの「来年は、がんばろうね」という気持ちは、とっても素敵ですね。
たとえ、上手にできなくてもいいのです。 そういう気持ちを持ってまらえば、このスカウト運動ではOK!
 今回のカブ新聞の記事は、スカウトが大好きな・・・が書きました。 なれないことに挑戦したので、頭をボリボリとかきながら、パソコンに向かっていました。
つらくても挑戦すると自分が素晴らしくなることを・・・は知っていますから一所懸命頑張りました。 だからこうしてカブ新聞が面白くできたのです。
その・・・がスカウトのみなさんに、「何事にもチャレンジしよう」って言っていますね。
きっとこれからも・・・は頑張ってカブ新聞を作ると思います。
カブスカウトの仲間も・・・に負けるなよ!

このメッセージの最後に注目してください。
自分の子の自慢ではないのです。 年上の子をこうして持ち上げておいて、年下の子の目標にしているのです。
幼稚園界隈での「タテ割保育」、BSでの「異年齢交流」はこの要領で行います。
お父さん、お子さんがご兄弟でいるようでしたら、このテクニックを使って育てましょう。
それぞれの子が伸びるだけではなく、兄弟愛が生まれます。
これは、僕の「親子キャンプ」のハウツービデオの4巻目に出ています。
ぜひ参考にしてください。


2007/3/22
(カブ新聞03/5/20) 4月12日 小屋作り
専用のキャンプ場で竹ハウスをベースキャンプにして、小屋作りをした。
カブ新聞の写真を見るとだいぶ骨組みが出来上がってきた。
このころの僕のカブ隊の年間プログラムは、月に「ミニハイク」と「小屋作り」または、「奉仕」と「インドアー」を織り交ぜて活動し、9月の年度末に向けて、それぞれの活動が完結するような感じで組んでいた。
だから、こうして読んでいていろいろな活動に話が飛んでしまう。
しかも、僕の子供がカブ隊を卒業してボーイ隊の年齢で、そのボーイの内容も実質的にやっていたのでさらに活動の「筋」が見えないと思う。
だが、これから次第にそれぞれの活動に花が咲くのでお楽しみに。

余談
こうしてみると、僕は今から20年以上前に「子供をビデオで撮って売る」商売を目指して生きているうちに、僕自身が「オヤジ」に成長させていただいたことに気付く。
始めは子供をビデオで撮って「見る」ことをしていた。
そして幼稚園のお泊まり保育の現場で子供に「ビデオマンは何を観察しているの?」と声を掛けられた。
その一言で、僕は「子供を観察する」ことを意識しだした。
幼稚園での「縦割り保育」とは、「自由保育」とは、「体験保育」とは、これはそのうちにここに書き込むが「統合保育」とは、何か。
自分なりに研究していくことになる。
そしてついにこのカブ隊の活動で僕はそれらの知識を実践して確かめることとなった。
僕は思うね。
自分の興味のあることこそ、それを深く学ぶってことを。
だから、僕は自分の子にこの仕事を継がせない。
子供には、「生き方」を教えて自分の好きな分野で思いっきり生きていって欲しい。
そして生きた充実感を、生きる感動を、味わって欲しい。
よく学校の先生が「ありがとうの気持ちを持って」と児童に話し掛けているけど、ほとんど効果は無い。
もし、言葉がけだけで子供が感謝の念を起こすとしたら化け物だ、それは。
そもそも、言葉がけだけで子供の心が育つのなら、誰もこうしてカブ隊の活動などという苦労はしないで済む。

心の底から生きていて本当に良かった、そう思えて初めて感謝したくなるものだ。
「ありがとう」の言葉は、本人が自分の人生に価値を見つけ出してそれに感動してこそ出てくる言葉だ。
どうかお父さん、お子さんに、その子らしい、その子だからこそなしえる、オンリーワンの人生を歩めるようご指導願いたい。
けっして「親の見栄」で育てないように。
お願いだ。
頑張れ、お父さん!


2007/3/21
(カブ新聞03/5/20) 4月7日 竹ハウス
次の週にカブ隊が小屋作りをするので、そのために専用のキャンプ場で竹ハウスを僕の三番目と四番目の子に建てさせた。
隙間の少ない完成されたものを目指している。
僕の子供たちは、ボーイスカウトの活動では見受けない新たな工作物を発明した。
普段、学校の成績が悪くて劣等感ばかりだったろうが、こうして自分たちの得意分野を作り出すことで子供に自信がつく。 目が輝く。
お父さん、ご自身の子の得意そうなところを捜して、それを伸ばそう。
子供の育ちは、学校の成績だけではない。
人間の活動には、音楽、絵画、文学、スポーツ・・・、さまざまなものがある。
そのどれかで子供に「成長の喜び」をたっぷり味あわせよう。
そのことで、子供は自ら生き生きと生きるようになる。
その何かを見つけるのに注意しなければならないことがある。
それは、「子供にとって得意」なことを親が本気で考える、ということだ。
良く見かけるのは、「親の見栄を満足させる」ために、というのがある。
宗教を無視して生きている分には何の問題も無いのかも知れないが、
もし、神様や仏様を信じるのなら、そんなひどいことは、天からお見通しだ。
この「天からお見通し」というところが大切なんだなぁ。

余談
幼稚園の卒園式がようやく一段落した。
先生方は、「成長の喜び」でどこでも感動が溢れている。
これ以外に幸せは無いと思う。
決して物や金では味わえない本当の幸せ。
お父さんもひょっとして今年それを味わったのだろうか?
どうか、お子さんに人生を歩む上で、物や金を得ることを目的とするのではなく、そうして目には見えない「成長の喜び」を追い求めていくことが大切だと教えて欲しい。
良く考えてみて欲しい。
「成長の喜び」を求めて生きる素晴らしさを思い起こして、それをお子さんに伝えよう。
もし、アウトドアーの活動が好きだったら、ぜひ子供の心を育てるための「親子キャンプ」をしよう!
それが僕の願い事だ。
物や金ではない心の豊かさをこれからの日本人に伝えよう!!

ps.
それで思い出したことがある。
それは子供に何か得意なもので夢中に生きることを教えたいのだが、まずほとんど失敗する方法がある。
何かと言うと、僕はカブ隊の隊長をしていて気付いたのだが、
このボーイスカウト活動の他に何かを子供にさせることだ。
例えば、サッカーや野球。
そのスポーツそのものが悪いのではない。 
子供には何か「一つ」に絞って活動させることが大切だと思う。
その方がそれを深く学ぶ。
二鳥追うものは一鳥も得ず。 (これは間違え、3/25に訂正があり)


2007/3/20
(カブ新聞03/5/20) 4月3日 撮影
いよいよ1組の出し物の映画の撮影となった。
シチュエーションは、黒いコウモリのような悪玉に空から見張られている中、主人公が善玉を助けに行く。 
途中、橋があってそれを渡るのだが呼吸をすると「人間」であることがバレてしまうので気をつけながら行く。
主人公が善玉を救い出そうとするときに、橋を渡ったところの城のような銭湯(?)で悪玉たちに気付かれてしまう。
主人公と善玉の掛け合いがあって、呪文を唱えて逃げる。
本物のアニメ映画を知らないので、間違っているところもあるかもしれないが、ザッと粗筋はこうだ。
ロケ地は、僕の取引先の幼稚園の体育館を借りた。
そして、発表会で使っている大道具、木、建物、橋は平均台、なども借りた。
そう言えば、今日、そこで卒園式を仕事で撮る。 なんという偶然。
撮影機材は、本物の業務用のものを使った。
業務用カメラ、三脚、デッキ、モニター、ヘッドホーン、ミキサー、マイク、ライティングミニキット、それらを載せる台車。
スカウトたちは、十分以上にロケクルーを味わった。
ビデオ屋家業が教育に役立つなんて本当に思いもよらなかった。
カブ新聞の写真を見ると、スカウトがヘッドホーンをしてモニターチェックしている。 
それ越しに2ショットが演技をしている。
ライティングキットが「撮影現場」の雰囲気を出す小道具になっているね。
もちろん、パン棒を握っているのはスカウトだ。
スカウトたちは、名役者、監督、助監、カメラマン、になりきっていた。
僕が見ていて面白そうだった。
場面変換で僕が大道具と照明を仕込み直している間にスカウトたちは、ご飯の歌、
♪ ごはんだ、ごはんだ〜、さぁたべよ〜 ♪ 「線路は続くよ」のメロディで
歌い始めて、さっさとカブにぎりを食べ始めてしまった。
僕は、隊長だよ、それを差し置いてサッサとお昼を食べているんだなぁ。 
現場では、僕はただの裏方でしかなかったようだ。


2007/3/19
(カブ新聞03/4/20) 3月28日〜30日 雪中キャンプ
高校のときの古い友人が他団のベンチャー隊の隊長で初めての雪中キャンプのお誘いがあり参加した。
これは、レジャーキャンプと山岳キャンプの中間的なものだった。
ボーイスカウトの平均的なキャンプよりヘビーだ。
僕のそれまでのキャンプ技術では、ほとんど役立たずだった。
カブ新聞では、この様子を3ページで特集している。
雪の量もすごかったが、横殴りの強風はタープ張りを激しく拒んだ。
自然との戦いを実感したね。
それでよけいにキャンプが好きになった。
僕は、三番目の子と四番目の子の三人でこの自然との戦いに挑んだ。
なんとか、生活できる環境を作った。

良く映画でこういう構成を見かける。
それは、仲が悪いAとBがいて、いがみ合っている。
対峙しているのが人である場合もあれば国であることもある。
そこに共通の第三の強敵が現れる。
AとBは、その強敵Cと戦うために不本意ながら手を組む。 そして、そのCを倒して、めでたし、というストーリーだ。
反抗期の子供にとって父親は、仮想敵国だ。
みょうちくりんなミサイルで威嚇をしてくることもある。
もし、この時期に子供が親にベッタリしていたら、それは心の成長に何らかのトラブルが起こっていると考えられる。
だから、反抗期には十分に反抗してこそ本人の自立心が養われるものだ、ということをお父さん、よく覚えておいてください。
僕の子供は、学校の成績は最下位だが反抗心は最上位だ。 元気がいい。 いや良すぎる。 僕のDNAを感じるね。
そこで、この雪中キャンプは、僕と子供の共通の敵となるんだなぁ。
自然は本当にありがたい。
反抗期の子供と一緒に手を組み挑戦できるチャンスだ。 
僕の四番目の最後の子と遊んでもらえる残された唯一のチャンス。
今年も5回目の雪中キャンプがもうじきやってくる。


##### Snowmen Camp Club #####

07/03/18 道満グリーンパークでのディキャン 晴れ:強風:18℃

別にタイミングを合わせようとしていたわけではないが、前項の雪中キャンプのための訓練キャンプを行った。
今年は雪不足のところに実施日がいつもより一週間遅い。 たぶん雪がほとんど無い状態だろうと予測できる。
いつものように雪の壁を作って風除けにするという遊びは無理だろう。 そういうことで「竹ぺグ」も使わないだろう。
たぶん、雪解けの地面でグチャグチャと考えられる。
普通のぺグでは、まったく利かないと思われる。 そこで90センチぐらいの鉄棒のぺグを4本買い足した。 40センチのものも増強した。
雪が無さそうなので、僕の家族で編み出した「竹ハウス」を建てることにした。
ただ、従来のそれは12畳の大きさなので、その半分の6畳のブルーシートを買って用意した。 こうすることで暖をとりやすく出来る。
そして、「竹ハウス」と言うぐらいで材料に竹を使うのだが、それでは設営に時間が掛かる。 現場ではそういう余裕が無いので市販のタープ用の金属のポールで組むことにした。
この訓練キャンプでは、僕の四番目の子と二人でそのニューアイディアの竹ハウスを建てた。
名前は、「ミニ・竹ハウス」と命名した。

通りすがりの親子に工作物で遊ぶことを勧める活動は、そういうことでお休み。
もっとも物好きな親子や若者グループがちらほらいる程度だったから、やっても「お客さん」はいなかった。
古い友人が楽しみにしていた天ぷらをダッジオーブンでやった。


2007/3/18
(カブ新聞03/4/20) 3月26日 文化祭準備
小屋作りで使う竹で工作するテーブルの天板に模様を書かせた。 
記事をそのまま。
文化祭の準備の一つにテーブルに絵を描きました。 描いたと言っても、好きなようにしていいと隊長が言ったら、本当に好きなようにイタズラ書きをしました、特に1組はね・・・・
その後でそれぞれの出し物の準備をしました。
1組は、いよいよ撮影の本番に向けてセリフの練習をしていました。
2組は、出来上がったCDで当日踊るそうです。 楽しみだなぁ!

こうして、子供たちが自分の好きなように活動させているのだが、まったくリーダーがいないと行くべき方向を失ってしまう。
まず、リーダーがおおざっぱな「文化祭」のイメージを描く。
それを子供たちに伝えて、スカウトは、それぞれ具体的な作業を思いつきやすいように誘導をする。
ここが大切だ。 このときにリーダーが手や口を出しすぎてはいけない。 
それは甘やかしとなる。
お父さん、ご家庭での生活でも同じだ。
子供にその日の活動の目的、目標、のイメージを分かりやすく教える。 
それはつまりその活動の「理念」にあたる。
それさえだいたいのところを踏まえていれば後は子供に自由にさせてみよう。
これはその活動の「戦略」、「戦術」にあたる。
こうして、お父さんから大きい目標を与えられて、それをどうやって具現化するのかを年中考えさせることで「企画力」が身についていくわけだ。 ぜひこの要領をご理解いただき実践してみて欲しい。
こういう訓練を積み重ねて、例えば僕の子供はキャンプの企画が立てられるようになっていった。
今、僕の四番目の最後の子が今年の雪中キャンプの計画書を作っている。
今年は、4月6日〜8日が実施日で行き先は前年同様、とまで僕の子供に伝えた。
その子は、前年の資料を元に目的地の確認と距離を調べて車の燃料費を計算している。
全行程の食事のメニューをアウトドアークッキングの本で選んで食材の調査もしたようだ。
この子はもうこの春、高校生だ。 この程度は十分にできる。
今年の夏休みは、この子は、友達だけでキャンプをすることを楽しみにしている様子だ。
じじ抜きキャンプ。
こうやって自主自立をさせていこうじゃありませんか、お父さん!


2007/3/17
(カブ新聞03/4/20) 3月21〜23日 訓練キャンプ
僕の三番目と四番目の二人の子のための訓練キャンプをした。
カブ隊の子たちにボーイ隊でのキャンプの見本としてカブ新聞に載せた。
写真には、トイレの設営、竹の工作物のテーブル、ドラムカンの風呂、が写っている。
実はこの訓練キャンプは、別の目的もある。
それは、カブラリーで久しぶりにあった高校時代の友人が他団のベンチャーの隊長をしていて、雪中キャンプのお誘いがあったのだ。
その訓練でもある。
この年から毎年その雪中キャンプのお誘いがあって、今年で5回目だ。
ここらへんからキャンプ用品が爆発的に揃っていった。
今ではレンタルボックスにそれらが満タンになっている。
僕が作った「親子キャンプ」のハウツービデオの4巻目にでてくる雪中キャンプは、3回目のものだ。 最高のコンディッションだった。
一回目は、カブ新聞で後に特集しているから省くが、二回目は他の予定があって雪中の「ディキャンプ」になってしまった。 そしてこの三回目が最高で、四回目は今から去年の回で、雪が多すぎて危険で一泊で退散だった。
さてさて、今年はこれからだがどうなることやら。 今年は雪不足で「雪中」にならない見込みだ。
本当にいい時に撮影が出来た。
僕は、四番目の子のビーバー隊の即席リーダーからカブ隊の隊長、ボーイ隊の内容のキャンプ、ついにはベンチャー隊のキャンプまでこなしてしまうこととなった。
おかげで自分の子供を「一貫教育」できた。
そこで強く思った。 それは自分の子供は自分で育てるということだ。
こういうことで、お父さんがご自身の子供を育てるための啓蒙活動を生涯のライフワークにしようと決心したわけだ。
それで、親子キャンプという遊びでのハウツービデオを作ったという次第だ。 そして埼玉は戸田の道満グリーンパークで通りすがりの親子に、工作物で親子のふれあいを実践する活動も始めたわけだ。
今の日本に不足している父親の子育て、奥は深い。 それに貢献していければ僕は最高の幸せというものだ。
物や金では得られない。

お父さんは、ご自分のお子さんだけでいい。 しっかり育てよう!!


2007/3/14
(カブ新聞03/4/20) 3月15日 文化祭準備
2組は、CDが出来たらテンションが下がってしまっていた。 1組は男の子たちで大いに盛り上がっている。
どこのシーンをビデオ映画にするか決まり、そして絵本の台本でその衣装を作っている。 普段の寸劇でここまでは慣れたものだ。
しかし、記事には、
「1組はまだ撮影をしていません。 しかも撮影の後の、「編集」という作業もあります。 たった数分の映画とはいえ、作業は大変なんだ。 みんな知らないからへ〜ちゃらな顔をしています。 さてさてどうなることやら・・・・」
僕は、この本物のアニメ映画を全部見ていないのでさっぱり分からないが、コウモリのような黒い鳥が悪役らしい。
主人公はそれを避けて橋を渡って大切な人を助ける、といったシチュエーションだ。
そのコウモリのような鳥がどう飛べるのか、それがどう不気味かが作品の要となる。
スカウトの一人がその役になった。
そして黒いゴミ袋で作った衣装をまとって一所懸命に「飛ぶ」練習を始めた。
他のスカウトたちがみんなでその子に「演技指導」をした。 それを思い出すと噴出してしまう。
役の子は、なんとか上手に飛びたいのだが、どうやっても二本の足で立っているしかない。
みんなに言われるとおりに、腕をバタバタさせて飛ぶ振りをしてみるのだが、直立ではどうにもこうにも「飛ぶ」ように見えない。
終いには、机の上に乗ってそこから本当に飛び降りた。
スカウトたちはどうしたらいいものか、大いに悩んで考えた。

へへへのへ。 隊長にはいいテクニックがあるんだなぁ。
それは撮影のときのお楽しみ・・・・

余談
ボーイスカウトについて知らない方がこれを読むと、どこの団でもこうしていると思われては困るので少々説明したい。
まず僕がこのときにやっていた活動は、標準ではない。
内容的にカブ隊なのにボーイ隊のものもやってしまっている。 規定違反だ。
それどころか、僕はカブ隊のリーダーだが、ボーイ隊、その上のベンチャー隊の内容もやってしまっている。
なぜかは、バックを読んでいただきご理解して欲しい。
活動日数は、自分でやったこととは言え、今、こうして読み返してみて自分でも「多い」と思う。
当時、リーダー仲間から多すぎだと批判を浴びていた。
しかし、ボーイスカウトでの遊びは面白過ぎだ。 自分の子供と共に夢中になって活動した。
本当に面白かった。
お父さん、子育てをこうして愉快に楽しもう!!
子供の「目」を輝かせる秘訣だ。 お父さん自身が子育てを大いに味わおう!


2007/3/13
(カブ新聞03/4/20) 3月9日 畑仕事
古い友人の指導でほうれんそうの芽の間引きをした。 なかなかマニアックだ。
そしてそれをその場で調理して食べた。
このときに、風が強かったので前回で僕の子供が特訓したタープを張った。
まさかすぐに役立つとは想像外だ。
カブ新聞の写真を見ると、僕の子供の頭の毛が総立ちになってみんなで笑っている。
僕には毛がないからできないが、まだふさふさ生えているお父さんならやって見せられると思う。
知識によって静電気を知るのではなく、体験でそれが分かるという体験教育の見本だ、これは。
このように面白おかしく科学を、ぜひお父さんがご自身のお子さんに教えてやって欲しい。
そこには子供の心が育つためのたくさんの「心の栄養」がある。
年中そうして子供が育てられると思春期で、何もしなかったのとでは全然違うようだ。
これは僕の実感だ。

余談
前にも書いたように思うが、この思春期では、それまでの育てられ方が決定的となる。
つまり、小学生の間にどれだけ
正義感
奉仕
快活
強いては、生き方、生きがい、生きる価値
それらを体験で感じ取れるかどうか、
勿論、完全に分からせる必要はない。 どれだけそれらを体験する機会が多いか、少ないか、まったく無いか、
そのことで育ち具合は全然違う。
まぁ、簡単に考えてみれば、それは当たり前のことに気付くはずだ。
ここのところが、今この日本の子育てで不足している。
それを子育てのための「親子キャンプ」でしようということを僕は訴えたい。
ぜひ、お父さん自身で子育てをしよう!!


2007/3/12
(カブ新聞03/4/20) 3月2日 強風下でのタープ
これは僕の子供のために行った。
土手で非常に強い風、じっと立っていられないぐらいの風の中でどうやってタ−プが張れるか、僕の三番目と四番目の子にやらさせた。
今のタープの生地は本当に丈夫で雨漏りがしない。
昔の綿の生地では到底無理な条件でもタープが張れる。
ちなみに「タープ」とは「ターポリン」という生地の名前の略だそうだ。
素材はポリエステルだ。
僕が持っているキャンプ用品で最も使用頻度の高いものだ。
だから、子育てのための「親子キャンプ」の基本として考えている。
ということで、僕の子供に特訓したわけだ。
強風下でのタープの中では、静電気が起こる。
子供に風で空気が摩擦をするとこの静電気が起こるという科学の実験として楽しめる。
上空でこの空気の摩擦が起こって静電気が溜まり、それが雷となって落っこちるという話しも出来る。
自然の中は、こうしてたくさんの現象を教材として使えることを、お父さん、知っていて欲しい。
子供を部屋から引っ張り出して、大いにアウトドアーでの体験をさせよう!!
子育てを母親任せにしていると、生活の総てがイン・ドアーに傾きやすい。
男の子の場合、それでは大いに問題があると思う。
さぁ、お父さん、立ち上がって子供と遊ぼう!!


2007/3/9
(カブ新聞03/4/20) 3月1日 文化祭準備
2組でCDを作るために僕のボロアパートにスカウトが来てパソコンを使った。
DVカメラのステレオマイクを使ってスカウトたちの歌を収録したものを、カラオケになっている楽曲とミックスして作った。
PCの操作は、細かく説明していると一日掛かってしまいそうだから、要所、要所だけ実際にスカウトに操作をさせながら教えた。
出来上がったCDを嬉しそうに掲げている写真がカブ新聞に載っている。
1組は映画制作だ。
「千と千尋の神隠し」の一部シーン、おおむね5分間だけをビデオ映画にしようということになっていた。
どこのシーンがいいかスカウトたちが選んだ。 実物の作品を見ながら、その絵本という台本も参考にしてそれが決まった。
さぁて、どうなることでしょうか・・・・

余談
僕は、ビデオ屋を始めてまさかそれが子育てに役立てられるとは思いもよらないことが起こった。
演劇が教育材料になるのなら、映画制作だって同じだろう。
僕の中期的目標の次の目標に「子育てのための映画制作」なんていうのも、なんだかわくわくして面白そうだ。
子供に監督をさせて、お父さんとお母さんが役者で登場する、そんな映画作りごっこ。
想像しただけでも笑えそうではないかな?
やってみたいねぇ。


2007/3/7
(カブ新聞03/3/20) 2月23日 小屋作り
前年度は、三角錐のインディアンテントのような小屋を作っていたが、この年はクサビ型の骨組みが出来上がっていた。
しょぼくれた団だったがハードウエアーだけは地区で一番だった。 専用のキャンプ場と豊富な竹がなければ出来ない遊びだ。
この日のためにその一週間前に建てた竹ハウスでお昼を食べた。
たしか、その週の内に強風のときがあったが竹ハウスは十分に耐えてくれた。
それとスカウトたちの小屋の骨組みでそのキャンプ場が賑わいを見せた。
小学生がたったの数人で作っていたのだから、なかなかのものだと思う。

余談
昨日は、幼稚園のお別れ遠足をビデオで取材した。
ちなみに先週は、ビデオカメラを持たずに幼稚園の遠足に行った。
ただのお遊びとも言うが、引率の補助という列記とした仕事だったと訴えたい。 この年度末の忙しいときに遊んでいるわけがないでしょう。 仕事、仕事だったのだ。
小さくてかわいい子とお手々つないで楽しいんだなぁ。
ついこの間まで、僕の一番下の子と毎朝一時間、お手々つないで散歩をした思い出が脳裏のどこかによみがえる思いをした。
そんな小さな子と生活をしているパパもきっと幸せな毎日なんだろうなぁ。
いいなぁ。
ところで、僕はどこの幼稚園でも確率的になついてもらえる子がいる。
嬉しいね。 僕の楽しみなんだ。
とりわけ昨日はその中でも今年一番なついてくれた子がいた。
当然、お手々をつないで幸せな一時。
そうしたら、前を歩いていた子も手をつなぎたいという。 幸せは倍だね。
しかもしかも、今度は後ろを歩いていた子も手をつなぎたいという。
僕は妙な体勢で歩くことに・・・・
そのうちにその三人が内輪もめに・・・・
その三人は女の子だったのだ。
三角関係ならぬ四角関係と相成った。
僕は今週に51歳になるが、こんなにもてたのは産まれて初めてだ。
遠巻きにその様子を見ていた園長先生が何事が起こったのか尋ねられたが、その状況を簡単には説明できなかった。
最後には、一人泣き出してしまう事態に・・・
ふんむ。
僕は、その子がなんとか気を取り戻すよう、あの手この手で頑張ると今度は違う子がヘソを曲げてしまう。
僕は女性にもてたことがないので、その対処の仕方がさっぱり分からない。
まさか、幼稚園の遠足でこんなに難しい局面を体験するとは・・・
いやはやどうしたものか・・・
しかし、帰りの電車に乗るためにホームの階段のところでその泣き出した子が、「あのね、さっき泣いたのはビデオマンのことじゃないの。 ・・・ちゃん、ほらそこの男の子に意地悪されたから泣いちゃったの。」と嬉しそうに僕の手を握ってきてくれた。
・・・・安堵。
そして、4人は仲良く電車の椅子に腰掛けたという次第。
めでたし、めでたし。


2007/3/5
(カブ新聞03/3/20) 2月16日 B・P祭
記事をそのまま。
この日は、「B・P祭」といってべーデン・パウエルを記念して奉仕をする日だ。 本当はいつも使わせていただいている公園をそうじする予定だったが、あいにくの雨。 そこでいつも集会を開いているところの方に相談したら玄関の掃除を任されました。 ぶつぶつと言わずにさっさと作業をしてくれました。 さすがカブ隊です。 会館の方にとっても喜んでいただきました。
その後、文化祭の準備をしました。
1組は、「千と千尋の神隠し」の絵本でどこのシーンをビデオ映画にするのか考えました。 そしてセリフがどうなっているのか、どういうシチュエーションなのか調べました。 こうしてじっくり研究するとメチャクチャ難しいね。 
ここと、それと、あれと・・・・ 欲張っていろいろやろうと思いましたが、そんなに出来そうにありません。 隊長にだいたい5分ぐらいのシーンをビデオ映画にしようとアドバイスがありました。
2組は、録音は出来ましたが、まだCDに吹き込んでいません。 そこで原曲を使って振り付けを考え練習しました。 ・・・ちゃんがリードしたのですが恥ずかしがってなかなか練習になりません。 さぁ、どうしたらいいのでしょうか、悩める2組でした。
でもカブ隊は、岩をぶっち割り、ぶっち割り、山をぶっぴらき、ぶっぴらきするんだよなぁ。 頑張ろう!

教育界に演劇を持ち込んだのは、玉川大学の創始者だと言う。
当時、なかなか受け入れられず大変だったそうだ。
演劇が、教育に役立つのなら映画だって同じだろう。 たまたま僕の仕事がビデオ屋だから、1組のビデオ映画作りが実現した。
ちょっとしたビデオ屋の冗談だ、これは。
でも企画から子供に考えさせたので上手ではないにしろ、随分と頭を使ったと思う。 実際の仕事と同じプロセスを体験させた。
2組は、自分たちで歌ったカラオケで踊りを披露しようということになった。
全部でたった6名のスカウトの割りに、ぶっ飛びの内容だ。

与えられた人生、与えられた条件、でいかにベストを尽くせるか。 それを考えてこそ創意工夫が身に付く。
条件が悪ければ悪いほど学ぶものが多い。 ここに子供の心を育てるチャンスがいっぱいある。
どうか、お父さん、お子さんにたくさんの「物」を与えるのではなく、たくさんの「考える機会」を与えてください。
人は一度工夫の力が身につけば、人生のあらゆる局面で工夫ができる人になれます。
お父さん、子育ての目標です、頑張って!


2007/3/4
(カブ新聞03/3/20) 2月15日 竹ハウス
記事をそのまま。

2月23日の小屋作りのために・・・と・・・が貨車(専用のキャンプ場のこと)のところで「竹ハウス」を作りました。
何回か作ったので要領が良くなって3時間半で作り上げました。 しかし、肝心なところを間違っていて隊長に怒鳴られていました。 それでもメゲズに挑戦しています。
君たちのリーダー(僕の三番目と四番目の子)は、これでもか、これでもか、と諦めずにいやにならずに取り組んでいます。 ぜひその根性をまねっこして欲しいな。

怒鳴られてもメゲないというのは、実は大変難しい。
その子のフラストレーション耐性の限界を知っていてこそ出来る。
そして、ときどきそれを引き上げるように時に怒鳴り、時に困らせ、時に泣かせ、時にひっぱたきもした。
ただ、それだけでは虐待と同じなのでその分、時に大げさに誉め、時に一緒になって喜び、時に一緒に考えた。
陰と陽、マイナスとプラス、辛いことと嬉しいこと。
喜怒哀楽を子供と共にすることで捕れたのサンマの目に子供がなるようだ。
誉めて育つのは本当のことだ。
ただ、子供の心の強さに応じて「負」の体験も必要だ。
なぜなら実社会ではもっと耐えなければならないことが一杯あるからだ。
歯を食いしばって耐える力、今の子供に不足している。 だからニートやうつ病になりやすくなるのだろうと思う。
そして、その場のやりとりだけではなく人生の目標を言葉で示す。
人生の大局の目標があってこそ人は辛いことに耐えられるからだ。
つまり、それが宗教の学びとなる。
宗教を無視して生活をするということは、人生そのものの目的がないまま生きていることになる。
人生の目的がないということは、死ぬときになぜ生きてきたのかさっぱり分からないことになる。
おそらく、死ぬ以上の恐怖を味わうことになると思う。
生きているうちに僕は子供にしっかりその答えを身につけ、というのは知識で知っているのではなく、分からせて大いなる目標に向けて堂々と生きていって欲しい。
そして死ぬときに、「人と比べてではなく自分でできる限りを思いっきり生きられた。 あぁ人生は面白かった。 素晴らしかった。 本当に良かった、ありがとう。」と言えるような生き方をしろと子供に言い続けている。

そう言うためには、お父さん、お父さん自身が子供に生き生きと生きている様を、人生のいい見本をしていなければ出来ないことに気付くはずだ。
子育ての難しさ、面白さはそこにある。
子供の心を強く育てるというのは、実は、お父さん自身がそれを実践することなのだ。
お父さん自身、鍛えるということ他ならないのである。
人生、大いに味わっていこう、頑張れお父さん!


2007/3/3
(カブ新聞03/3/20) 2月8日 ミニハイク
スカウトに読図をさせて実施したようだ。
目標は消防署で、前年度同様街で一番でかいはしご車を目指した。
しかし、当然のように地図どおりには行かない。 ボーイスカウトでは、スカウトがミスコースしても口出しをしない。 間違えたまま後ろを付いていく。 ここのところが学校教育と決定的に違う。 学校では「間違わないよう」に教えてしまう。 
なぜそうするかというと、間違えこそスカウトが自ら考えたり、反省したり、解決したり、行動したり、とたくさんの貴重な体験をするからだ。 極論を言えば、ボーイスカウトの体験教育はこの「間違え」をどう乗り越えるかということに尽きると思う。
母親は、見てくれを良くしようとすぐ口を挟む。 それでは子供の心は育たない。 しつこく言う。 甘やかしで子供の心は育たない。
僕の取引先の幼稚園で園庭に大きな木がある。
そこの木に子供がよじ登れるよう足場が組んである。
天辺は3メーターにも達しようというものだ。 そこに子供が登る。
園長先生の話だと、登る子は自分で判断すると言う。 たまに無茶苦茶な子が自分のペースを無視して登って降りられなくなった子が今まで何人かいたが、無事だという。
そして、ここが肝心なところだが、親に口出しするなと伝えてあるそうだ。
親が、子供にいちいち「そこのところに足をひっかけて・・・・」と口出しするとかえって子供が集中できなく危ないんだそうだ。
お父さん、これは重要な子育てのヒントです、メモってください。
そして、お子さんに地図の見方を少しずつ教えて、いつか子供に読図させながらミニハイキングしましょう。
僕の子は、この活動とはまったく別にサイクリングでそれを行いました。
お父さんならではの子育てです。 ぜひやって欲しい。
さて、なんとか消防署にたどり着いて目当てのはしご車に乗させてもらえた。 これで3回目だ。
で、このときにはスカウトがたったの三名だったのでリーダーもそれに乗れと言う。

冗談でしょう・・・?
僕は高いところ大嫌い。 飛行機だって大嫌い。
しかし、リーダーが示さなければだめだと消防署の方は一歩も譲ろうとしない。
ということで、地上40メーター360°何もなし、の所へと行くハメに・・・・
恐ろしい!!
スカウトの手前、顔はニコニコ、心で引きつって空中散歩と相成った。
(ちなみにサービスでぐるりと一回転した、乗っていたカゴが・・・ 
   ひえ〜〜〜)

子育ては、「想定外」ばかりと言っていい。


2007/3/2
(カブ新聞03/3/20) 2月7日(金)スタジオ録音
記事をそのまま。

学校から帰って来て2組(女の子の組)は、越谷にある楽器の練習スタジオでカラオケを録音しました。
何回も何回もやり直しました。 でもやり直しするごとにどんどん上手になっていきました。
曲目は、隊長がぜんぜん知らない「ここにいるぜ」というものです。 ステレオ録音で右に、・・・ちゃん。 真ん中に、・・・ちゃん。 左に、・・・ちゃんの声が聞こえるようになっています。
あんなに恥ずかしがっていた・・・ちゃんが、曲の「合いの手」を掛けていました。

誰でも自分の好きな活動には熱心になる。
カブ隊の履修科目は嫌いな女の子たちだったが、この録音に関して極めて積極的だった。 平日、学校が終わってから二つ隣の駅のスタジオまで行っている。
何に子供が興味を持つか、お父さん日ごろからお子さんを良く観察しよう。
一般的には、親の好みに子供が同調しやすい。
お父さんが野球好きなら野球が、サッカー大好きパパならそれが、だいたいのところいいようだ。
その遊びでお子さんと一緒に汗を流せばいい。
そういういろいろな遊びの中で「キャンプ」にお父さん自身が好きだったらぜひ「親子キャンプ」でお子さんの心を育てて欲しい。
どういう遊びでもいい。
ただ、そこには子供の心をいかに強く育てられるかという視点をハッキリと持ってください。
気楽で楽しいだけだったら、それは達成できません。
辛いこと、苦しいこと、いやなこと、そんなことを「乗り越える」シーンを必ず設けてください。
そのことでのみ、お子さんの心が成長するのですから。


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