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Cell_雀 不定期コラム 第二十二弾!
 
 バーチャルなリアルは現実を超えるか?
 
  
 
 根っからのブショーな性格のため、観葉植物とか熱帯魚とかに今まで何度もチャレンジしながらも…
 一度も上手くいった試しがありません。


ドキドキCクラブ © GEN MUTO

 
 プログラムならたとえ数年放っておいてもメンテナンスをすることができますが、観葉植物や熱帯魚ではそうはいきません。
 数日おきにこまめなメンテナンスを欠かせない作業。それを行える人と行えない人…これはもう性格というより人間性そのもの違いのような気がします。
 
 でもそんなブショー者のために、世の中には実に多くの素晴らしいギミックが存在しています。
 例えば人口観葉植物などは、一見しただけで本物と区別がつかないほどリアルにできてます。当然、ビニール製の本体は枯れることも劣化することも無くメンテナンスフリーです。
 
 こんな作り物の自然でも部屋に置いておけば、それなりに人の心に癒しとやすらぎを与えます。
 外で観葉植物を見かけた時は、どうぞ注意してご覧下さい。意外に多くのイミテーションと出会えるはずです。
 
 さて、熱帯魚の方はどうでしょう?
 こちらは、おもちゃの魚を水槽の中でグールグル回すタイプのオモチャが有名です。
 これが結構バカにしたもんじゃないんですよ♪
 昔、オヤジが旅行ミヤゲに半球ガラスの中にサンゴやら金銀粒やら浮かべた置物を買ってきてくれたことがありました。ひっくり返すとそれらが水中にワーっと広がって結構、幻想的な気分に浸れたことを憶えています。
 これをモーターで自動にやってくれるというシロモノで、USBの電源供給で動くタイプのものを買ってモニターの前において毎日動かしてました。
 作り物の魚がカタンコトンと水槽の中を涼しげに行き来するこのアイテム、とてもお気に入りでしたが昼夜ぶっ通しで動かしていたら…さすがに一ヶ月くらいでモーターがオシャカになりました(笑)。
 まあ、これはしょーがないですね。値段的にもこれ以上の品質を求めるのは酷だと思います。
 
 そこで最近はDVDに水槽の熱帯魚を延々と映しまくっているというディスクを買ってきて試してみました。
 19インチのモニターにフルモード表示させると魚の大きさがほとんど実物大になって、なかなかのバーチャルっぷりです。
 コポコポコポ…とスピーカーから涼しげなポンプ音が響いてきます。
 
 コポコポコポ…。しばらくボンヤリ眺めていましたが一向に癒しを感じません。なんで?
 あんな子供だましのプラスチックの魚にさえ癒しを感じたのに…、8Mbps超の高解像Mpeg2動画にウソ臭さを感じてしまいます。
 
 そのあとも、しばらく画面を眺めていました。
 「うーん、きれいな画像なんだけどなあ…」
 どうしてもモニターの水槽から癒しを感じることはできませんでした。
 
 多分、我々の脳はモニターのようなものを眺める時に
 「これは、ウソンコ」
 と、無意識に頭の中でモードを切り替えているんではないでしょーか?
 
 それなら将来、裸眼で3D表示できるモニターが一般に普及し、3D対応アクアリウムDVDが登場したら…果たしてバーチャルな水槽は我々にやすらぎを与えてくれるのでしょーか?
 
 そういえばゲームの歴史もひたすらにリアリティを追求する歴史でした。
 白くて薄っぺらい長方形を「これはラケット」と無理矢理認識させテニス(らしきもの)を再現していた初期テニスゲームが、今やプレイヤーからコート、観客までも3Dでグリグリとレンダリングし、本物さながらの臨場感を再現するリアルテニスゲームへと進化を遂げています。
 
 ハードスペックの飛躍的な進歩で、数年後には本物と見分けがつかないバーチャルな空間や場面を再現できる日がきっと訪れるでしょう。
 そのとき我々の脳は、その「バーチャルな現実」にどう反応するのか…?
 興味は尽きません。
 
 
 

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