フケ症の原因は、頭皮の皮脂腺から発生する皮脂を栄養としている
菌の大量発生にあります。では、これらの菌が大繁殖する事が、
なぜフケ症の原因となるのでしょうか。この皮脂を栄養源としている菌を、
癜風菌(でんぷうきん)と言います。この癜風菌は、カビの一種と
言われています。カビというと不潔に思うかもしれ ませんが、
カビがいること自体は正常な事であって、人間の身体には菌・カビの部類は常に付着しています。ただ、菌が大量に発生しているというのが問題です。
この癜風菌というカビの一種が大量に頭皮に付着していると、
皮脂が必要以上に分解されていきます。この菌は皮脂を脂肪酸に
分解するのですが、そうする事によって頭の角質の新陳代謝が
異常に早まってしまいます。当然角質はポロポロと剥がれ落ち、
フ ケ症の原因となってしまいうというわけです。フケ症の原因となるのは、
新陳代謝を促進させるカビたちの仕業です。
これによって、たとえ毎日二回頭を洗って もフケが出てしまう、
という人まで出てくるのです。通常ですとフケが出るのは数日頭を
洗わないなど、新陳代謝によってはがれた角質を定期的に
洗い流していない人だけです。しかし、その新陳代謝を人の
数倍早くしてしまっているのが、フケ症という病気なのです。
新陳代謝が早いことは良いことだ、と思う方もいるかもしれませんが、
正常な状態ではない上に、 決して見た目がよくないので、
良いことはありません。できる限り早急に治療すべきなのです。
皮脂の大量分泌の原因
フケ症の原因となる癜風菌の大量発生は、皮脂の大量分泌が
原因となります。では、この皮脂の分泌量が増える
原因とは何なのでしょう。一般的に、男性の方が皮脂が
多いといわれています。ですので、フケ症は男性に
多い病気といえるでしょう。皮脂の分泌が多いというのは、
生まれ持った体質であったり、性別であったりといった本人には
どうしようもない面もありますが、それだけではなく別の
要因もあります。皮脂の過剰分泌の原因として挙げられるのは、
睡眠不足や食事時間の乱れです。これらは、人間の身体に
異常をきたす最大の要因であり、これが原因で皮脂が過剰に
分泌してしまうという事が確認されています。同様に、
ストレスが溜まった状態も皮脂の過剰分泌の原因となります。さらに、
性別によって皮脂の分泌量が変わるという事に関連し、
ホルモンバランス の乱れによる過剰分泌も考えられます。
さらには、ビタミンBの不足も皮脂の大量分泌が原因と
指摘されているようです。こういった症状は、全て生活習慣の
乱 れが原因となっています。体調悪化の多くは生活習慣が
整っていないことで生まれ、このフケ症という症状もまた、
その一つに数えられます。フケ症の原因は、生活習慣の
乱れであると考えても差し支えないでしょう。