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● JAGA 2006年7月 ●

 2006年7月15日、今月もJAGA例会に出かけてきました。途中から一気に天気が崩れたりしましたが、ひさしぶりに最後まで参加してきました。今回もプレイしたゲームを中心にお送りしましょう。


●モノポリーエクスプレス (ダイスゲーム)

 これは、プレイしたゲームではないのですが、印象に残ったので挙げておきましょう。その名の通り「モノポリー」を題材にしたダイスゲームです。バースト系のダイスゲームですが、綱渡りの感覚が楽しそうでした。

 このときは、8人くらいでプレイされていましたが、例によって、ダウンタイムのあるゲームなのでもう少し少人数の方がいいのかと思ったり。この手のゲームはいつでも逆転を狙えそうなところがいいですね。

●チケットトゥライド [play:game]

 ちょうど発売日ということで、様子見をしようと思っていたのですが行きがけに見つけてしまい、気がついたら購入していました。せっかくなので開封してみたら、ギャラリーが集まってきたので実際にプレイしてみました。

 あの「乗車券」の日本語版です。箱が小さくなっていたのですが、コンポーネントの材質も違います。せっかくなので、そのあたりの差分情報を出しておきましょう。比較検証のために、文章を書きながら実際に英語版と比較しています。

 ボードは、厚みが薄くなりました。おおよそ厚みは半分くらいでしょうか。サイズは全く同じです。周囲の得点トラックが、1周100点と計算しやすくなりました。あとは、地名がカタカナ表記になっているだけではなく、色のついた場所にマークがついていたりします。これは、ヨーロッパ版以降のバリアフリー対策ということで、いいことだと思います。

 カードは、何と自分で型から外す必要があります。コストダウンの影響と思われますが、意外と手間のかかる作業ですね。一人でやるとけっこう大変な作業なので、プレイ前にみんなでカードを外すのがいいのではと思います。厚さも、雑誌の付録並みの薄さです。

 チケットカードは、もちろん地名のカタカナ表記がされています。これで Dallas と Duluth の読み方が分からないということもありません。ヨーロッパ版のブダペストとブカレストのようなうっかりはないわけですが。

 せっかくなので、5人でプレイしてみました。改めてルール説明をしてみると、とても簡単なルールだというのが分かります。日本語説明書もついているのでいろいろと安心です。

 プレイの方はというと、自分のチケットを達成するために路線をつなげようとしたら、予想よりも多数の妨害が入り、さんざんな結果に終わりました。最終的な勝負は、最後のターンでうっかり目的地をつなげる路線をつぶされたために、逆転されてしまった模様です。

 このゲームの鉄則は、初期チケットの達成にあるかと思います。25点分のチケットが達成されたかされないかで、50点の差が出てしまいますからね。初期版ということで、地方差があまりなかったりする分、出現位置とか得点の取り方によって、有利不利が出てしまうのかと思ったりとか。

 日本語版は、ボード、カードの材質が安くなっているものの、全体的なコストダウン(2000円の差は大きいですね)と、日本語環境という利点があります。名作だと思うので、体験していない方はぜひトライしてみてはいかがでしょうか?

●アレのリメイク版 → シティープラン 第2版(仮)

 お次は、一度は調整しようと思っていたゲームです。「シティープラン」の第2版をということで、2か月前から調整に入っていました。

 今回も5人プレイで、初挑戦の方も交えてのプレイとなりました。今回は速攻ができるような手札が来たので、実際に試してみましたが 5人プレイだと全員に対してのアドバンテージが取りにくいですね。最終的にはすっかり追いつかれてしまいました。

 新しい建物も、今回は出てこなかったので試すことができませんでした。5人になると、欲しい建物も他のプレイヤーに回ってしまいやすいので、素点を稼ぐのが強いのかもしれませんね。従来 4人で調整する機械が多かったので、こういう人数差も見えてくると思いました。

 数値バランスを多少変更しているので、従来よりもまったりとした展開になりやすいかもしれません。こちらも、今年いっぱいは調整を進めていく予定なので、いろいろなところでお目にかかることになるかと思います。

●マネージャー [play:game]

 絶版の経済ゲームですね。過去にプレイしたことがあるかと思ったら、このときにプレイしていました。おおよそ4年ぶりになりますね。

 作った製品を、秘密裏に値付けして売却を試みます。売却できるかどうかは、全員のつけた値段次第です。この売却の正否によって、株価が上下し、株式でもうけるということもできます。最終的に、規定の金額を貯めるのが目的になります。

 この時点で、スペシャルゲストがこられて 6人のフルメンバーでした。到着そうそうこんな濃いゲームをプレイさせてしまいました。

 かなりブランクはありましたが、やはりこの値付けの感覚はたまらないです。あまりに安くつけてももうけが出にくく、株は上がりません。かといって、高すぎるとそもそも売れないというのがこのゲームのジレンマですね。

 今回は、極端なダンピングをする前に、自社株が伸びきってしまいゲームが終わってしまいました。いや、1回だけぎりぎり黒字のダンピングは成功させましたが、焼け石に水だったようです。

 1991年のゲームということで、いったん失敗すると立て直しが不可能という自体になってしまいがちですが、それを差し引いてもこの値付けのシビアさは、ほかのゲームでは味わえないと思います。

 実は、これに触発されて、他の卓でもプレイされていました。同時に「マネージャー」が2卓というのはかなり珍しいのではないのでしょうか?

●オストラコン [play:game]

 重いゲームの後ということで、多人数でコミュニケーションゲームをということになりました。こちらも久しぶりのゲームですね。答えが2卓になるような質問をして、多数派を予想するというゲームです。

 質問カードは、英語のものを使ったのですが、単語によって簡単なものからものすごく難しいものまでさまざまですね。実は、タックシールのずれもあったりしますし、多人数でやるとカードの枚数が少なくシャッフルになってしまうこともあり、日本語版でもう少し多い問題数でアレンジしてみるのも面白いのではと思いました。

 それにしても、このゲームは出題の瞬間が一番楽しいですね。テーマにあった質問で、得点を稼げるようになおかつ「面白い」問題をというのはなかなか難しいものです。


 時間切れのため、「オストラコン」は1ラウンド残して終了となりました。アフターはひさしぶりにいつもの場所で 7人でということになりました。レゲーとか、クイズ番組とかの話題からうっかりした話題までいろいろとありましたね。

 来月もうまくいろいろな用事をよけて予定が組まれているので、参加したいと思います。10月〜11月の会場変更もなんのそのですね。


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